JL1151 JA8563 A300-600R HND→OBO その2

 関東を抜ける辺りから雲が大地を覆い尽くすようになる。白河以北は冬の佇まいだろうか。高度10,000mの上空からでは確かな事は分からない。
 8:55、機長さんから飛行状況の案内が流れる。羽田出発時、北風の際に使う34番滑走路から南風の際に使う16番滑走路に変更があったため、出発遅れが生じたとのことでまずお詫びが入る。
遅延を取り戻すべく普段より速い速度で飛んでおり、帯広着陸は9:32、スポットには5分程で到着できる見込み、とずいぶん細かく案内される。現在地は花巻の上空。対地速度は940km/h、飛行高度は10,700mとのこと。帯広の最新の天候は晴れで気温はマイナス5℃と告げられた。
 飛行機は北東北に差し掛かっているが相変わらず分厚い雲の上。どこを飛んでいるやら見当のつかないまま時間だけが過ぎて行く。陸地に縛られない飛行機だから海の上をショートカット。道東までの距離は自分が思いこんでいる以上に短い。9:07には、あと10分でベルト着用サインが点灯すると告げられる。9:12、降下を始めたような感触を覚えた後、機長さんから改めて案内。この先、雪雲の中を飛行するため揺れるとのこと。まもなくベルト着用サインを点灯させるので速やかに席に戻れと。そして9:17、ベルト着用サイン点灯。雲が近付いてきて機内が薄暗くなると機体がガタガタ言い始める。9:23、あと10分で着陸とのことで電子機器の使用が禁止となる。窓の外には北海道の大地が見える。収穫が済んで雪に覆われるのを待つ茶色い大地。また雲に隠されひとしきり揺れると9:28、Geardown。再び大地が見えた時にはもう間近に迫っている。予告通りの9:32、Landing、RWy35。Spot in SP 1。

 搭乗橋へと歩み出ると一際強力な冷気に身を包まれる。さすがに12月の北海道、油断はできない。札幌の方は雪だと聞いたが雪の少ない道東帯広は12月11日だが雪の姿は見えない。