JL1261 JA325J B737-800 HND→AXT

 夏休みが始まって最初の週末。羽田空港はさすがに混雑。荷物を預けるカウンタには長蛇の列。
 バースデー割引の場合、昔は有人カウンタで誕生日の記載がある証明書を提示する必要があったと思ったが、今はどうなのだろう。タッチアンドゴーが使えるらしいが試しに自動チェックイン機で搭乗券を出してみる。普通に出てきた。このまま乗れそうである。
 保安検査場も大変な混雑である。こんな時は一番端っこの検査場が良い。タッチアンドゴーは出来ず搭乗券を持つ必要があるが、大変空いている。スカイマーク専用では無いから遠慮なく使えばよい。
 知恵を使ったおかげでラウンジに寄る余裕が生まれる。

 今日は酒を控えてトマトジュース。一杯飲んで新聞の一面に目を通している間に7:25になる。そろそろ搭乗口に行かねばならない。チケットの記載は31番。バス連絡だ。
 既に搭乗、というかバスへの乗車が始まっていてまだ1台目。立ったまましばらく待たされてから飛行機へと案内される。MD-90スカイマークB737が並ぶ中、つれて行かれたのはJALB737-800。これから乗るJL1261便。

 B737-800である。予約したときはMD-90で、その後に今年中の退役が発表されたからどうやら最後の機会になるらしいと身構えていたのだけど、途中で機材変更を喰らってしまった。残念なのが7割。B737-800には乗ったことが無かったから、3割は楽しみである。
 写真を撮っていると「よかったらお撮りしましょうか」と声をかけられ、妻共々、隣にいたB737をバックに写真を撮って貰う。一人で旅行をしていると、まぁあんまり無い現象だ。
 機内に入る。モノクラスで普通席が3ー3で後ろまで並んでいる。元々がMD-90だからクラスJの設定があったはずでどうしたのだろうと思う。宛てがわれた、元々の予約が非常口座席だったからか、同じ非常席の23A,B。若干足下が広い。ただ同じ非常口でも22番の方がもっと広い。
 7:45、定刻だが保安検査場が混雑していて出発が遅れる旨、案内された。まもなく1台のバスがやってきてお客さんを吐き出す。さらに1台、マイクロバスで3人運ばれてくると7:54、Doorclose。「ドアモードをアームドポジションに」と業務連絡。たまたまなのか、そう言うルールなのかは、どうも良く分からない。秋田までの飛行時間、50分とのこと。7:57、Pushbuck。8:01、Taixing。今日はRWy34Rから離陸して行くのが見える。遠いなぁ。
 第一ターミナルに集うJALの飛行機たちを横目に滑走路へ向かう。出発ラッシュの筈で渋滞を覚悟してきたが、割とスムーズに滑走路端まで来た。前に2機。3番目に順番が来る。一呼吸、もう一呼吸。8:13、Take off RWy 34R。東京が霞む。順調に急上昇。翼を傾けるとディズニーリゾートが見える。これから進路を北へ向ける。テレビモニタが天井から降りてきて現在地を示すと8:19、ベルト着用サイン消灯。


 ひとまず席を立ってお手洗いに行きつつ機内の様子を見る。非常口座席付近は空席が目立ったが、前後の座席はそこそこ埋まっている。均せば7割程は乗っているかもしれない。座席に戻る。ちょうど6時のNHKニュースが始まるところ。

 ドリンクサービスが廻ってくる。ワゴン2台で前と中程からなのでほぼ最初の方で順番が来る。飲み物を頂いてから朝食を出して食べようとしたら紙おしぼりを差し出される。ありがたく使わせて貰う。

 飛行機が北に向かうに従い窓外に雲が目立つようになってきた。沸き立つような入道雲があちこちに。夏の空旅と言った風情だが、それにしても多い。東北各地、天気予報によると大気が不安定だそうだが、さてどうなる。
 8:45、ベルト着用サインが点灯する。あと15分で着陸とのこと。秋田の天候は曇りで気温は27℃だそうだ。テレビモニタは降りたままでNHKニュースは続いている。真っ白く分厚い雲が近寄ってくる。NHKニュースが終わるとモニタが仕舞われる。降りて行く感触。雲の中に入り込む。辺り一帯が薄暗くなる。少々の揺れ。ちらっと地上が見えてまた雲に隠される。地上がはっきり見えだした時にはもう地上、すぐそばだ。雲の下に広がる東北の景色、梅雨明け前の陰が色濃い。陰りの大地が近づいてきて、9:00、Landing RWyXX。9:02、Spot in SP3。

 ドアが開いて機外に出る。たいそう涼しい。まるで避暑地に来た気分になる。心配していた天候も曇りながら明るい曇り。決して悪い天気では無い。