一緒に出ちゃった

 朝起きてみると昨日の霙が嘘みたいに晴れ上がっていた。三連休の最後の日は当然のように会社に行くのだが、若干悔しい。今日休みにすればよかったとさすがに思う。

 お手洗いに行く。便器に座りふと仕事の事を思い描いてみた。金曜日に行き詰まった部分を思いだし、さてどうするかなと考えたその瞬間「こうすれば良いんだ」と知恵が浮かぶ。金曜の夜に散々考えた挙げ句にどうしようもなくて留保していた問題。なぜかお手洗いで解決してしまった。
 学生の頃、研究室の教授が何気ない瞬間にアイディアが浮かんでくるなんて話をしていたのを思い出す。意識していない所で考えている事が、何かの拍子に表に出てくると言う事らしい。1つの仕事で2〜3度かはそう言った隘路を経る事がある。それが年に数回。何度かそんな経験を経て、ああこう言うことかと分かったのが卒業して10年以上経った後。遅いと言ったら遅いか。意識して無意識を引き出せるようになれば立派だが、そんな境地に至るのはいったい何時のことだろう。

 いつもより若干遅めに出かける。自宅の前の道が凍り付いている。晴れて気温がうんと下がったらしい。駅までの道のり、気を付けつつ歩いて向かうことになる。

 15運用1631編成で文庫まで。文庫で若干の時間があるのは金曜日と同じだが、

 景色はずいぶんと変わった。バスの乗客は数少なく、道も空いている。
 仕事は金曜日の続き。アイディアは浮かんだ。それを図面という形で客先に伝えるのが次の仕事である。アイディアは時間を掛ければ出てくると言うものではないが、図面を書くのはそれなりに時間を要する。結局、夕方過ぎまで掛かってようやく仕上がる。出来た図面は営業に託して、その次に待っているのは製作図。こちらはアイディアを具体的な形にして貰うための作業であり、細部まで詰めなくてはならずさらに時間が掛かる。仕事のケツは既に決まっているから、出来るだけ早く製作図を出してあげたいのだが、さすがに疲れた。19時過ぎの会社。既に無人であり薄ら寒い。
 19時半過ぎに仕事を切り上げて帰る。日曜日の夜ぐらいは早く帰ってゆっくりしたい。
 文庫からは普通車になった。今日は

 27運用、1643編成。