成田行きの案内があってラウンジのお客さん、大半が消える。そのあとずいぶん経って、日付の変わる頃。日本時間ならもう丑三つ時という時間になって関西行きの案内が入る。そう、帰りは関空を経由して帰る。

 別に大阪に行きたくて行くわけでは無く、成田行きは土曜日深夜便でも偉い高くて、大阪経由にする事で数万円の節約になる。仕事での出張なら、まぁ、高くても許されそうなものなのだが、この渡航を決めるやり取りで
「早く日程を決めないと航空券の値段が上がる」
 などと言われて、長めの日程を抑えられそうになった事へのアンチテーゼである。ひとまず経由便にして費用削っているんだよアピールは社内に対してはそれなりに効き目があった。日程や航空会社といったこちらの言い分を80%通す事に成功したから。
 その代償としての大阪経由である。価格の安さが物語っている通り、飛行機は空いているらしい。空いているからインボラアップグレードは無く、予約通りのエコノミークラスのままである。