JALの747 最後の夏なので

週末の朝。夏休みの始まりである。
この時期の休みと言うのは微妙に嬉しいこともあり、逆に難しいところもある。独り身であればピークからずれた所で動きが取れるからありがたい。7月31日の航空券と8月1日の航空券では値段が随分違ったりもする。しかし家族持ちからすると妻と休みが合わないというのは困ったもの。結局別々に旅行するという不思議なことになってしまった。
昨晩は何時もより早めに帰宅して荷造り。今朝は4時半前に起きだした。バタバタと最後の準備。5時前に眠そうな妻に送られて駅へと向かう。狙うのは始発電車。

乗ったのは7運用。807編成。神奈川新町まで行くと待っているのは特急でそちらに乗り換える。

53H運用 606編成は品川からアクセス特急成田空港行きに化ける。空港第2ビルには6:52の到着と案内。つまり1時間44分で南太田から成田空港まで行ける訳でリムジンバスに乗り換えるのと遜色は無い。成田スカイアクセスが出来てこんな電車が走ってるのは知っていたが、早速試してみることにした。最も、京急線区間でも都営線区間でも、海外旅行に出掛けそうなスーツ姿の旅行客は乗っていない。
青砥まで来るとホームにスーツケースを持ったお客さんが大挙しているのが見えた。本格的にアクセス特急になるのはやはり京成線内かららしい。高砂からは北総線をゆく。一番前のクロスシートに座り眺める北総線の景色が新鮮で眠いと思いつつも頑張る。
東松戸でもスーツケースのお客さんが目立った。武蔵野線でやってくる乗換えルートが早くも確立しているようだ。その先の千葉ニュータウン。上り電車に乗るお客さんは多くても成田空港行きに乗る人はまばら。空港関係者は在来の京成線沿線に住んでいる人が圧倒的に多いのだろう。

印旛日本医大からは新線となる。「AE 160」の表示がまぶしく見える。特急は「120」で160km/hで走るスカイライナーからすれば相当な鈍足だが、それでもどこまでも続く立派なスラブ軌道を飛ばし続ける。75km/hの制限を受けた後がまだるっこしく感じる。
成田湯川の駅からは単線となる。

もう少し複線で引っ張れなかったものですかねぇ。あばら家に増築を繰り返しているような成田空港のアクセス鉄道だから仕方ないかも知れないけど、やっぱり長いこと単線が続くのはダイヤの構成上、制約が多すぎると思うのですけどねぇ。
今日は第二ターミナルが目的地だが、時間があるから第一ターミナルである成田空港の駅まで乗り通した。京成の成田空港駅はいつの間にか3線までに増強されている。結構立派なターミナル駅になっていた。
ターミナル連絡バスで第二ターミナルに戻ろうかと思ったけど7時のバスが出たばっかりで次は20分後。そこまで待つのは後が辛いから一駅京成で戻る。

今度は在来線経由の上野ゆき。第二ターミナルまででは新旧両線、どちらにのっても一緒だろうが、それでも在来線経由になると中間改札を通る。わずか2分の乗車に改札が4回。

7時15分ごろ。ターミナルに着く。今日はこれから香港に飛ぶ。また香港、かも知れないけど一度ファーストクラスを試してみたかったのだ。勿論、有償で乗れるほどのお金は持っていないから特典で乗るのだが。
JALのファーストクラスというのもずいぶんと路線が減って、アジア圏では香港のみ。それにホノルルと欧米路線。欧米路線の方が機材もサービスもいいが、人気もあるから特典の枠はすぐに埋まる。その点、香港なら比較的特典航空券でも切符が取りやすい。
切符が取りやすいならいつでも行けるし、6月の7月で香港に二度行く必要もないのであるけど、JALB747の退役が進み、香港ゆきのJL731も10月からはB777となり、10月末には羽田発着に移管する。その時点でファーストの設定はなくなる。この機会を逃すとしばらくは難しいだろう。間隔を置かずに訪港となるのを承知で香港に飛ぶことにした。
今日はファーストクラスのチェックインカウンタが使えるのだが、いちいち航空券の控えを提示するのも面倒ですぐそばにあったJGCカウンタで手続き。エコノミーのカウンタでない限り、並ぶ事は殆ど無いから、こちらとしては概ね一緒のことである。手続きは簡単に終了。預けた荷物にはFのタグが点いている。まだ7:20。出国出来るのは7時30分からだから、少々の間がある。

7時半になり出国する。今日はファーストクラスラウンジが使えるから遠慮なく入らせてもらう。受付で搭乗券を提示して手続き。搭乗券、後ろの客に見られてこちらをじろっと見る。年配の男性だが、この若造めなんて視線が刺さる。
自分がファーストクラスラウンジを使えた頃は同じようにキャンペーンを生かして権利を獲得したお客さんが多かったようで、何時も使う度に混んでいたのだけど、今は本来の利用客しかいないのだろう。結構空いている。まずは朝食。このあと色々食べることになるだろうから、控えめでいいが、まずは空腹である。


軽めにといいつつ結局朝の最初に二杯ほど。
3階のラウンジ。十分に空いているし落ち着いているのだけど、ファーストクラスラウンジ。4階にもある。混んでいた頃は落ち着いて過ごしたい方はどうぞと言う感じだったのだけど、

今日のこの時間。殆ど無人だった。いやあとでよく見たら二人いた。ここで24日の恥辱と30日の恥辱に蹴りをつける。25日、先週の日曜日のものもだいぶ文章は出来ているのだけど、写真の編集が追いつかなくて放置状態である。出来れば次の旅行までには片付けたかったのだが。

時間があるし酒もあるから、控えめといいつつそこそこ飲んで、9時20分過ぎ。二時間弱を過ごしたラウンジを後に、搭乗口に向かう。今日は65番搭乗口。前回、6月11日に乗ったときと同じ搭乗口だ。そして待っていたもの

前回と同じJA8077。