伊豆

みかん畑

 目を覚ます。6時過ぎ。昨日の今日なので眠い。正直もっと寝ていたいけど仕方がない。起き出す。今日は何時に出ればいいのだろう。港南台に7:15と言うのは知っているけど。隣駅だけに気楽に構えているけど何気に時間が無くなる。7時前に出る事が出来れば余裕で間に合うようだ。ばたばたと出かける。*ist-D、微かに迷ったけど持って行く。
 港南台の駅、集合場所に行く。今日は会社の人達とのバスツアー。伊豆へゆく。熱海や修善寺で紅葉を眺めるツアーに参加する。正直、行きたいと思わなかったけど後輩が人集めに苦労していたので、可愛そうになって申し込んでもうた。まぁお付き合いと言う事で。
 人が集まってさてバスが来るのを待つのみ、ってなったところで一人来ていない事が判明する。携帯の番号分かるか、分からん、あっ、ここに載っている。大騒ぎになる。結局、連絡が取れずにバスは港南台を出発。
 このあと二俣川三ツ境で人を集める。二俣だから横々、港南台から乗るのかと思ったらどこかよく分からないところを走って日野から乗った。そうか、日野でもよいのか。この当たりの地理感覚、まだまだ掴めないなぁ。
 二俣川三ツ境で全員集まる。車窓にひろがる景色、半年前までの居住圏だけに懐かしい。相鉄の電車も久方ぶりに見た。
 全員が集まったところで酒の配給。昨日に引き続き朝からビール。東名には8:20頃に入る。厚木から小田原厚木道路。昨日の朝、上空から眺めたエリアを今日は丹念に辿って行く事になる。真鶴は9時半ごろの通過。
 熱海には10時前の到着。まずはここで梅林の紅葉を見学。入場無料。きのうの京都と良い勝負だな。目糞鼻糞を笑う、だ。まぁ今年の気象が異常でした、って事になるのかも知れない。それよりもバスの台数とツアー客の多さに目を見張る。
 バスは次のスポットへ。海岸線を走る。海の青さが目に染みる。普段見ている東京湾も美しいと思う事はあるけど、比較すればやはり伊豆の海の方が美しい。当たり前か。
 伊東の市街地に入って東海環館という以前旅館だった大きな建物の見物。中で芸者さんの訓練をやっている。芸者って初めて見た。バスで事前のアナウンスが無かった正直驚く。まぁきれいだとは思うけど、白粉の白さには現実味がないなぁ。
 次は食事。小室山と言うところは行く。バスツアーの代金、\6,300に相応しい見かけ倒しの料理。文句は言わない。そんなものだろうと思っているので。時間があるので別料金払ってリフトで山頂に上る。本当に眺めが良い。近くは初島。大島もかすんで見える、真鶴半島も。条件が良ければ三浦半島も見えるに違いない。なんか観光しているって気分になった。
 バスは修善寺へ向かう。ビールが廻ったのか寝てしまい気が付くと目的地。何時の間にか雲が出て来ている。ちょいと暗くなってしまった。 
 さらにバスは先へと進む。今度は長岡のみかん狩り、だそうな。バイパスのような道を逸れて細道へと入る。よくもまぁこんな道に入ってゆくものだと感心する。観光農園に到着。先ほどの熱海や修善寺の公園に比べると停車するバスの台数が少なくそのぶんまったりとした空気。下のほうはすでに実が取られてしまっており上へ上へと登る事になる。足元にみかんの皮がたくさん転がっている。採って食べた後の皮、捨てるところが無いから足元へになるんだろうなぁ。それで構わないらしい。だとすると観光バナナ園ならバナナの皮を足元に捨てるのか?
 食べ放題と言われてもそんなたくさん食べられるものでもないから困ってしまう。この樹の実が美味しいというのをひとつ採って食べてみる。確かに美味しい。樹によって甘いすっぱいが多少あるようだ。下のほうに残っていたみかんを無理やり採った人はあまり美味しくなったそうな。遠くから列車の走行音が聞こえる。探してみるとはるか先の盆地を白い車体が掛けて行く。伊豆箱根鉄道を走る踊り子らしい。
 食べるだけの自分は時間を持て余し気味だけどお土産にみかんを持って帰る会社の人たちは1ネット\500也の袋の中に詰め込めるだけ詰めこもうと頑張っている。詰め込むと1袋2kg強になるそうな。そのせいか最後は多少慌しくなる。居た人たちだけで記念撮影。みんな袋一杯のみかんを抱えている。
 後は出発地に戻るのみ。沼津ICから東名高速に乗るのだそうな。午後4時過ぎ、出発する。渋滞が予想されるとのこと。下道をちんたら走る。なるほどつまり気味だ。すっかり暗くなった頃に三嶋神社の前を右折。沼津に着いたのが午後5時過ぎ。ここで休憩だそうな。土産物屋にバスが入る。駐車場はバスばかり。店内はツアー客ばっかりだ。時間は40分もある。結構いい値段で海産物やら何やらが売っている。きっとマージンが旅行会社に入るんだろうなぁ。
 出発。もうとっぷりと日も暮れた。まもなく東名高速に入る。今は流れているけど秦野中井から渋滞だそうな。休憩も海老名を予定しているけど場合によっては中井になるとの事。
 渋滞の最後尾に付く。さてどこだろうと思ったら真横に中井の文字が見えた。と言うことは渋滞の中海老名までノロノロ走るのか。バスは概ね低速、時折渋滞を繰り返しながら進む。ようやく厚木ICを過ぎる。ここから先、いっそう激しい渋滞になり、海老名の手前で停滞する。
 海老名に着くと19:30ぐらいだった。空いていれば1時間程度のところだから、相当な渋滞である。貰った行程表では早ければ18:20には三ツ境に戻るような案内になっていたような気がする。海老名を出ると道は流れ始める。保土ヶ谷バイパスを下川井で降りると締めの挨拶が入る。添乗員さんはポイントカードなるものを配る。1回参加する毎に1つスタンプを押してもらえ、5回でパスネットと。10回で商品券と交換だって。旅行会社も必死だなぁ。三ツ境には20:00過ぎ。その後も保土ヶ谷バイパス横浜横須賀道路も流れて港南台に着いたのは20:35ぐらいだった。バスに乗って、適当に観光して、ビールを飲む一日が終わる。朝熱海までで350ml2本、熱海-伊東で500ml1本。伊東の昼食時にコップ3杯、長岡-沼津350ml1本。沼津-海老名500ml1本、海老名-港南台350ml2本。合計2,750ml。他にワインをコップ1杯。
 寮に戻る連中で洋光台のラーメン屋。さすがにもう飲もうとはならない。