朝の気配で目が覚めた。
普段、朝日の差さない部屋で寝ている身にはカーテン越しでも明るい夜明け。普段と違いすぎるので目覚めてしまった。大阪市内、京橋のホテルで目覚める朝。時刻は6時半過ぎ。普段よりも遅い時間だが昨日の寝入った時間から6時間弱。あんまり寝ていない事にはなる。
ホテルの部屋は東向きに開けている。普段は飛行機から見下ろす生駒山地が向こうに見える。その向こうから日が昇る。
今日はプレミアムナイトと全く関係ない一日。膳所に戻るだけの一日である。つまり余裕があるので
眼下を行く京阪電車を眺める。土日ダイヤの早朝という時間なので、そんなに電車は来ないけど。
8000系も来たけど、鳩マークを出していない。回送電車だ。
今日は食事を付けている。7時半過ぎに朝食を取りに行く。
エレベータホールに出ると順光で大阪都心が見えている。ホテル的にはこちらをシティービューって言うんだろうなぁ。自分たちの部屋はマウントビューか。
レストランはバイキング形式。
串カツ、たこやきなんて大阪メニューがある。後で同じコーナーに河豚の唐揚げがある事に気付いた。妻に言わせるとたこやきは明らかに冷凍だそうだ。ホテルカレーみたいなレトルトカレーがあるけど、ホテルたこ焼きなんて冷凍食品があったら、高級感あるのかなぁ。
食事を頂き一旦部屋に引き上げる。その途中、ホテルのロビーで
京阪系のホテルなので、沿線の梅開花情報が出ている。大阪は満開。石山寺は3分咲きだそうだ。膳所あたり、もう少し咲いている感はあるけど、大阪と大津でずいぶんと春の来方に差異がある。
部屋に戻る。今日は11時まで滞在できる。ひとまず部屋でゆっくり。
部屋の眼下には京阪電車が見えている。7階のフロントよりも視点が高く、ちょっと距離があるのは難だが
もうちょっとしっかりした準備をしてくれば良かったと思いつつ、眼下の京阪電車
8000系も鳩のマークを掲げて行き交う。
11時よりもちょっと前、チェックアウトする。このまま膳所に戻っても良いのだが、4千円のクーポンが無駄になる。大阪のクーポンはほぼほぼ飲食店でしか使えない。昨日の晩に食事で使えれば良かったのだけど、この時間から4千円分は案外と困る。ひとまず時間つぶしと腹ごなしを兼ねて歩く。荷物はホテルに預けて、大阪城の方へと歩いてみる。途中、
浪速鉄道片町駅跡、なんて表示を見かける。片町線の始発駅だった所。一度乗った事があるけど、駅の廻りを歩いた事はない。こんな所だったのか、と認識を改める事になる。
もう少々歩く。伊丹空港着陸時に上空からよく見る辺り。
水っぽい景色が広がっている。片町駅も水運との連絡を重視して駅を設けたような事が先程の看板には書かれていた。すぐ先に見える大阪城にとっても天然の要害になった事だろう。
大阪城のエリアに入る。
内堀の向こうに立派な石垣がある。その先には復元の城が姿を見せている。辺りは案外と出歩く人が目立つ。
先程、ホテルで案内が出ていた通り、大阪城は梅が満開。その梅林に人が集まっていて意外と混んでいる。折角なので自分たちも梅林を見物してゆく。
日当たりにもよるが暖かな所はしっかり咲いている。マスクを外すと梅の香りがふわっと花をくすぐる。しかし、梅見物をするなんて自分たちも歳を取った。周りも昨日の昼と違って年齢層はかなり高い。カチューシャをした人なんて一人もいない。
梅林をうろうろ。向こうには大阪城が姿を見せている。折角だから近寄ってみる。坂を登って、もう少し近づく。
城の向こう、伊丹への着陸機が時折やって来る。その中にJ-AIRの機体を見つける。昨日のお礼を心で伝える。
緩々と歩くと森ノ宮駅の近くに出てしまった。京橋の駅から2駅来ている。そろそろ京橋の方へ戻る。その途中、大阪城公園の駅近く、たこ焼き屋に寄り道。時刻は13時近くになっている。
セットで1000円というメニューをわざわざ選んで、旅行支援のクーポンを使おうとしたのだが、QR決済が旨く行かず、結局現金払い。4000円のクーポンは残ったまま。どうしたものか。
歩いて京橋に戻る。商店街での妻の買い物に付き合い、ホテルに戻ると14時前。
昨日から24時間が経って、京阪電車に日が廻るようになってきた。
そろそろ膳所に帰る。が、4000円のクーポンは使ってから戻らないといけない。結局、京阪モールの中で551の肉まん、焼売、餃子で2000円分。そして
クリスピー・クリーム・ドーナツでドーナツ持ち帰り6個と、休憩用にコーヒーとドーナツ。15時前に帰路に就く。帰りも京阪電車に乗る。ちょっと疲れたのと人込みを避けるためにプレミアムカーを志した。直近、14:50の特急が来るのだけど、プレミアムカーは△の空席僅か。その直後14:53の快速急行には空席○となっているのでそちらを選ぶ。
待つほども無く、列車がやって来る。2-1列で並ぶ大ぶりな座席に落ち着くともう列車は複々線区間に足を進めている。電源を生かして昨日は全く手掛けられなかった京王線恥辱を進める。プレミアムカーは空いていたが、意外と途中駅でも乗って来る人がいて、そこそこの入れ替わりがある。
来る時は七条とJR京都を徒歩連絡したが、荷物も増えたし、三条経由を志す。地下鉄経由京津線へ。久しぶりに昼間の逢坂を越える。手元に551と持ち帰りのドーナツ。何かお上りさん気分だ。
お馴染みの景色が広がって路面区間をゆっくりと進む。終着、浜大津へ。
803-804編成を降りて石坂線へと乗り換え。今度は
613-614編成。一番小さな電車が一番混んでいた。京阪を乗り通して帰宅すると17時が近いぐらい。案外と一日が経つ。
帰宅。夕食は先程買った肉まんになる。軽く飲むと遅れている京王線恥辱。全く進まなくなった。
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