2022-05-28

 早朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。時刻は4時を少々廻ったところ。週末土曜日。今日は回数修行に出掛ける。まとまった数のフライトをこなすには3月以来久しぶり。
 朝食やら弁当の支度は無いから、身支度は早い。辛うじて明るくなった頃、家を出る。膳所の駅まで来て下りホーム。始発電車で向かうのは京都。バスの出発まで20分あるからその間に

 3097列車を迎える。EF510-513号機牽引。今度は場所替えをして下り線へ転線。

 63列車がやって来る。EF210-103号機牽引。
 すぐ直後にもう1本来るのだが、そういえばと思います。2週間前のリムジンバス、座ると所に困ったな、と。
 貨物列車は諦めて八条口に向かう。やはりリムジンバス待ちの行列、長い。

 直後にバスがやって来た。一応窓側に座れたけど、やっぱり席は埋まる。隣にも人がやって来た。
 遅れている京王線恥辱は遠慮しいしい進める。今週も中国道は工事中で豊中経由の迂回運行。少々早めに空港到着。今日は北ターミナルまで乗り通す。

 二週間前に比べると5~6分早く到着。バスで移動する分には阪神高速を迂回してくれた方が時間がかからず嬉しい。でも阪神高速は妙に値が張るんだよなぁ。
 搭乗手続き。二週間前は全部で8区間のうち、最初の4区間だけを手続したが、今日は8区間全部をこの時間に出して貰う。そのすべてが普通席のみの設定、モノクラスなので、手続き自体はそんなに時間が掛からない。保安検査を受けてラウンジに進むと10分程度、時間が取れる状況。

 軽く朝食だけ頂いておく。間もなく出発20分前。今日はバス連絡と聞いている。搭乗口へ急ぐ。

JL2341 JA227J ERJ170 ITM→IZO


 そんな訳で今日は出雲ゆき。引き返しを喰らったり、蕎麦を貰ったり、今年になってからだけでも色々とある行先だ。
 既にすべてのお客様をご案内中、となっている。チェックイン番号が055となっていたし、混んでいるようだ。

 2台目らしいバスに乗る。席がさらっと埋まったところで出発。バスは3台目も出すようだ。居並ぶJ-AIRの機体を見て離れたスポットへ。最後までどこに連れてゆかれるのか分からない状態だったが、最後は41番スポットに到着となる。

 待っていたのはJA227J。機内へ進む。既に半分ぐらい席が埋まっている。今日は最後尾に席を用意している。落ち着くと8割は席が埋まっているように見える。もう1台バスが来て、9割以上席が埋まった。7:02、Doorclose。出雲までの飛行時間、40分と告げられる。出発準備は見えないが、タラップが離れて行ったのだろう。7:07、Taixing。

 居並ぶ僚機はPushbuckしたりする中、先頭切って誘導路に向かう。何にも遮るものは無く、滑走路端まで。7:11、Takeoff RWy32R。伊丹の北側へ左へカーブし180度向きを変える。遠目に神戸が見えていると

 今度は120度ぐらいの右カーブ。機首は六甲山へと向く。さらに上昇してゆく。

 山間の神戸を見下ろし西に向かうと7:18、ベルト着用サイン消灯。出雲空港到着は7:55頃と案内がある。15分でベルト着用サインが点灯するとの事。

 飛行機は神戸西郊、ゴルフ場ばかりが目立つ丘陵地帯を飛んでいる。機内サービスが始まる。水平飛行の時間が短い伊丹-出雲便。配られるのはキャンディー。

 J-AIRオリジナル飴ちゃんを頂く。
 飛行機は中国山地を西に、少しずつ北に進む。7:32、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸の案内。

 少しずつ北へとシフトしていたJA227Jの右手には日本海が見えてきている。高度を落としてゆくと、海の上へ。

 陸地が現れる。境港の街と手前に見える砂州の上には

 米子空港が見えた。普段よりも南側を飛んでいる。砂州にある空港。旅客エリアは小さいが、航空自衛隊のエリアは非常に広い。存在感がまるで違う。

 続いて中海も見えて来る。普段右手にしか座らないのでこの辺の景色は新鮮だった。
 高度を下げると宍道湖に差し掛かる。7:41、Geardown。

 湖面が近づき空港が近い事を知る。宍道湖へと突き出た滑走路に差し掛かって7:44、Landing、RWy25。減速してゆくとスポットへ。

 7:46、Spot in SP2。隣に羽田行きらしいB737-800、JA305Jが姿を見せている。
 降機は2段階。最後尾の席なのでゆっくり支度して機体の外へと出る。

 入れ替わりに羽田行きが出発してゆくのを見送る。
 乗継はあるが、一旦制限エリアの外に出る。

 到着案内によると5分早着とある。感覚としてはもう少し早いかなぁという所。だいぶ余裕が出来た。
 乗継はあるが、一旦展望デッキに出てみた。

 先程乗って来たJA227Jを改めて確認する。先程出発していったJA305Jは既に飛び立った様子。
 伊丹ゆき2342便の保安検査締切時刻なんて案内が聞こえる中、今日は展望デッキと同じ階にあるレストランに入ってみる。朝限定のメニューから

 モーニング割子そばセット。こんな時間が取れるなら1時間前の伊丹で変におにぎりに手を出さなきゃ良かった。
 食事を終えると再び保安検査を受けて制限エリアに戻る。

 時刻は8:17。伊丹ゆきの折り返し便、2342便は早発らしく出発済となっている。
 待合室に戻るとちょうどプッシュバックをしていたところ。そこへターボプロップの音を響かせ、ATR42-600がやって来る。福岡からの3551便。

 鸛、の文字も凛々しいJA05JCがやって来た。

JL3433 JA05JC ATR42-600 IZO→OKI

 次の搭乗便は折り返しではなく、さらに先へ。

 隠岐へと飛ぶ。JLと便名はあるが、JAC運航。先程、福岡からやって来たJA05JCが今度は隠岐へと向かう。
 搭乗開始は8:40との事。少々時間がある。その8:40が近づく頃、スポットには大型機が姿を現す。JA614J。羽田からのJL277便。その降機客と動線が被るとの事で、暫く搭乗は見合わせと、案内がある。
 週末、土曜日の朝。案外と乗客は多く、延々降機が続く。中には乗継客なのか、直接出発エリアに案内される人も何人か。羽田-隠岐は直行便が無いから、25分接続となるこの乗り継ぎが一般的なのかも知れない。
 事前改札があって、直後、

 FDAが小牧からやって来る。そうなると小牧からの到着客と交錯するので、再び搭乗は見合わせ。結局、機内への案内は出発前10分を切ってから、となる。
 搭乗橋の手前で階段を下りて、地上へ。先程姿を見た

 JA05JCがこちらに尻を向けている。機体へと近づく途中、左手を見ると

 相次いで到着した2機が翼を休めている。何時まででも眺めていれるが、こんな所で突っ立っていたら、何時まで経っても出発できない。機内に進む。
 今日は左手最後尾の座席を予約している。伊丹からの便で見かけた人も含め、結構席が埋まる。地上係員と客室乗務員がファイナル33名です、と引き継いで9:01、Doorclose。ご案内が遅くなりまして申し訳ございません、と案内が始まる。乗務員の紹介があって、短い時間ではございますが、ごゆっくりお寛ぎ下さいと締まる。
 タラップが離れてゆき、プロペラが始動する。9:04、Taixing。滑走路を東に向かい、滑走路端でぐるっとターン。9:09、Takeoff RWy25。

 収穫期を迎えた麦畑を見つつ、出雲平野を右に旋回。

 180度廻って向きを東に変えたのち、すぐに左旋回。北に機首を向ける。島根半島を横断する頃、9:13、ベルト着用サイン消灯。隠岐空港着陸は9:30を見込む旨、案内。しばらくするとベルト着用サインが点灯するそうだ。

 飛行機は日本海上空に差し掛かっている。雲一つなくなり、青空が眩しくなる。
 機内サービスとしてキャンディーが配られる。前方席から順々に。8割方終わった9:18、ベルト着用サイン点灯。サービス中断かと思ったが、全員にキャンディーを配ってサービス終了となる。

 延長戦の恩恵で自分の所にも黄金糖がやって来た。
 15分後に着陸との事で高度を下げると少々揺れる。気流が悪く揺れておりますが飛行には問題ございません、と案内。次第に揺れは収まり、機窓には

 隠岐は島前の諸島が見えて来る。はるか上空を行く飛行機からは何度も見ているが、こんな間近で隠岐の島々を見るの初めてだ。
 9:24、Geardown。島前が離れて今度は大きな島後が近付いてくる。

 大きな島が現れる。隠岐空港はこの島後にある。滑走路が現れ、9:27、Landing、RWy08。9:29、Spot in SP 。出発は遅れたが到着は定時だった。 

 スロープが付けられて降機の準備。少々間があっての降機となる。

 人生初、隠岐に上陸。なんだけど滞在時間は30分。既に5分経っているから残りは25分。空港トラベラーなんだかな、の本領発揮となる。

 そんなお客さんでも隠岐の島は歓迎してくれる。
 ターミナルへ。

 到着は1日2便。今乗って来た出雲からの便が午前中に。午後に伊丹からの便があっておしまい。隠岐から出かける人は必ず泊りがけとなる仕組みになっている。

 ささやかなターミナルだが、到着した人、到着した人を迎える人。レンタカーの臨時受付窓口で手続きをする人、これから出発をする人。意外と賑やかであった。

 出発便も1日2便。午前中に出雲ゆき。午後に伊丹ゆき。出発20分を切る所なので早々に保安検査を受ける。

 簡易な出発案内を見て暫く搭乗待合室で過ごす。9:50を過ぎて、搭乗開始。平屋のターミナルから、昇り降りなく地上のスポットへ。

 先程乗って来たJA05JCに戻る事になる。同じ乗務員に迎えられて機内へ。
 この度のフライトは輪を掛けて混んでいる。隣にも人が来た。搭乗率はざっと見た所95%ぐらいか。数席空いているのかな?ぐらいに混んでいる。
 10:02、Doorclose。出発の案内。上昇中降下中揺れが予想されるとの事。ドアに付けられていたスロープが離れてゆき。プロペラが廻り始める。10:06、Taixing。
 滑走路をゆっくりと進んでゆくと滑走路端でUターン。

 10:10。Takeoff RWy26。軽々と滑走路半ばで浮かび上がる。涼しい顔して一気に全力を出すATR42って凄いな、といつも感心する。

 飛行機は島後を離れて青々とした日本海に出るとさらに上昇。10:12、テーブルと背もたれの使用が許可される。出雲着陸10:35見込みと案内。

 島前の群島をいくつか見て飛行機は南に向かうと10:14、ベルト着用サイン消灯となる。
 早速キャンディのサービスが始まる。その途中の10:18、ベルト着用サイン点灯。サービスをやり切ってからあと15分で着陸する旨の案内がある。

 間もなく本州と言うか、本土というか、内地というのか、隠岐での言い方は知らないけど、が姿を現す。島根原発と思しきプラントを見て島根半島の丘陵地帯を越えると

 今度は宍道湖。右へカーブすると出雲空港への最終コースとなった。10:24、Geardown。湖面が近付いてくると湖に突き出た滑走路が現れる。10:28、Landing、RWy26。わずか18分の滞空時間。10:30、Spot in SP1。

 地上の準備が進んで降機となる。

 1時間半で先程出発した出雲空港に舞い戻った事になる。同じような景色が繰り返される。荷物返却場へ直接案内されて一旦制限エリアの外へ。

 時刻は10:37になっている。3便目へと乗り継ぐために2階の出発エリアへ向かう。

 直近で福岡ゆきの後は伊丹、羽田とも少々待ち時間がある。朝の出雲-隠岐は両都市からの接続が割と良好だったが、隠岐から乗り継ぎはちょっと待たされる事になっていた。離島接続だけを考えている訳じゃないから、なかなか難しいのだろうけど。

JL3550 JA05JC ATR42-600 IZO→FUK


 今度は30分乗り継ぎで次のフライト。蕎麦を食べる余裕はなく、保安検査を受ける。向かうのは福岡。同じ機材、同じ乗務員であろうことは想像できる。何気に保安検査や地上係員も同じだと思うのだが、先方は気付いているか、どうか。
 待合室は意外と人が多かった。出雲-福岡という流動。過去を遡れば山陰本線には特急列車が走っていた。ゼロではない事は予想が付くのだが、飛行機1機埋まる程乗るのかな、とは思っていた。
 10:50を過ぎて搭乗開始。

 浜辺に幾度も波が押し寄せるかのように、出雲で幾度もJA05JCへと搭乗する。当然ながら同じ乗務員であり「●●島までご一緒いたします」と言われる。福岡の先も一緒なのか。と?に思いつつも着席。以前、朝に出雲空港で見かけたATR42が、夕方、伊丹発但馬行きのフライトに充当されているのを見た事がある。恐らく、この先、JA05JCは出雲→福岡→屋久島→伊丹→但馬→伊丹と廻る筈。乗務員は4区間目となる福岡で交代と想像していた。
 機内は混んでいる。90%ぐらいは乗ったか。隣の通路側にも人が来た。10:58、Doorclose。上昇中、降下中、揺れが予想されるとの事。スロープが離れてゆき、プロペラが廻ると11:02、Taixing。伊丹からやって来たERJ170と入れ違いに滑走路へと進む。

 東へと走って行き滑走路端でUターン。一息整えると余裕のフルスロットル。11:06、Takeoff RWy25。滑走路途中で浮かび上がると一気に高度を上げる。

 上空から見ると麦畑が目立つ出雲平野。市街地手前で左に少々旋回。山間へと入ってゆく。

 斐伊川が刻む谷間を見て飛行機は山陰と山陽を分け隔てる山間へと入り込んでゆく。11:13、ベルト着用サイン消灯。福岡着陸は12時ちょうどを見込んでいるとの事。
 この先の飛行経路。ついつい鉄道路線図で考えてしまう癖があり、出雲から福岡となると山陰本線的に日本海岸に忠実に飛ぶのかと思ってしまうが、実際には陰陽連絡線が如きルートとなる。もっと言うと出雲自動車道から中国自動車道というべきルートだろうか。つまり、山間をショートカットしてゆくルート。

 霞む中に山間をうねる谷を見て、南西へと向かう。機内サービスが始まる。今回はフライト時間が長い分、余裕をもってのキャンディー配布。黄金糖も3つ目になる。
 飛行機は島根県から広島県へと入る。左手には広島市が見えるのかも知れないが、右手の機窓には中国山地と見分けがつかない山の中が続いている。ゴルフ場が目につかない程度の山の中。
 11:31、あと15分でベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。窓外の景色がだんだんと穏やかになってきて、瀬戸内の海が見えるようになる。

 宇部と思しき街を見て瀬戸内の海を行く。思いがけず瀬戸内の海を行くとこの度は

 遠くに関門海峡を見て九州へと上陸。思ったよりも南側を飛んでいる。
 11:45、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸との事。福岡の天候、晴れで気温は27℃と告げられる。だいぶ暑そうだ。

 遠賀川の河口と芦屋基地を見て飛行機は玄海灘へ。高度を落としつつ西に進む。そのうち左に旋回して海の中道、と思っていたのだが、なかなか左に旋回しない。むしろ福岡が遠ざかる。15分後は過ぎた。福岡空港混雑のため上空待機、か。
 だいぶ北まで行き、ようやく旋回。南へ下ると、

 福岡市街地をだいぶ西にずれているように見える。
 博多湾の中へと進む。離島をいくつか見た後に、

 酷い名前のドーム球場が見えて福岡市街地上空。どうやら南側へと廻り込むらしい。左手には空港が見えるはず。そろそろ左旋回と思いつつもだいぶ南へ飛ばされる。博多総合車両所なんて所が見えたから、だいぶ郊外まで来て、ようやく旋回。12:04、Geardown。12:09、Landing、RWy34。

 12:14、Spot in SP16。
 福岡空港ではスロープではなく。階段が付けられた。準備が整い降機。降機の際、客室乗務員に声を掛けられる。機材は変わりますが、鹿児島までご一緒いたします、と。この方、今朝の福岡から既に4乗務の筈。鹿児島まで行くと5乗務目。もしかしたらJACの拠点、鹿児島までデッドヘッドで戻るのかなと考える。黄金糖と絵葉書のセットを頂いたので、お礼を伝えて降機する。

 ターミナルへはバスで移動。だいぶ遠かったらしく長々と運ばれてようやくターミナルへ。乗り継ぎの方はお知らせください、との事だったが、どうせ接続は2時間ある。いったん外に出るつもりだったからそのまま制限エリアの外へ。

 どこにも寄り道していないけど、到着から15分程が経過していた。
 この後は14:30の鹿児島ゆきに乗る。時間があるので空港の外まで行って食事にする。前に福岡空港で時間があった時は博多駅に出たけど。今日は空港から歩いて15分弱。資さんうどんを訪れる。良い運動程度の散歩道でちょうど良かった。大里店ではだいぶ待ったが、今日の志免町は空いていて

 すぐにごぼ天うどんにありつける。高菜と明太子の二色ごはんも付けたから自分なりの博多飯になる。いや、資さんうどんを博多飯というと、小倉の人にも博多の人にも思い切り怒られる気がするけど。
 すぐにごぼ天うどんにありつける。高菜と明太子の二色ごはんも付けたから自分なりの博多飯になる。いや、資さんうどんを博多飯というと、小倉の人にも博多の人にも思い切り怒られる気がするけど。
 13時過ぎには空港への帰路に就く。15分程で戻れるから下手に博多駅に出るより余程早かった。

 出発までまだ1時間以上余裕がある。保安検査を受けて制限エリアの中に戻るとラウンジに寄る。

 今日初めてのラウンジビールも楽しみだが、主目的はパソコンとスマホの充電。今回はコンセント付き機材なんて乗らないもので、まとまった時間が取れる時に充電は済ませたい。遅れている京王線恥辱も進めておく。
 ラウンジでは窓際席で行き交う飛行機を見るのも楽しみの一つ。バラエティ豊かな福岡空港の発着便をしばし見る。


 伊丹や羽田では馴染みのないLCC各社を見る。意外と数多くの便がやって来ては空へと戻ってゆく。


 赤い方の飛行機が出た直後、同じスポットに青い方の飛行機がやって来る。伊丹も羽田も地方空港でも割と使うスポットを分けている事が多く、ここまで入り混じる空港は昨今では珍しい。数十分みているだけで、福岡空港の余裕の無さは良く分かる。根本的な解決には新空港が必要だろうが、空港の立地の利便性が福岡の強み。使い勝手の悪さは甘んじて受けるのだろうと想像は出来る。

 朝、出雲で見かけたJA02FJがやって来た。出雲→小牧→福岡と飛んだのか。今朝出雲まで乗ったJA227Jは出雲→伊丹→福岡と飛んでおり、8時台に出雲にいた機材4機のうち3機が似た時間に福岡に集まるとは。気になって調べてみると出雲に来た残りの1機、JA614Jは出雲→羽田→福岡。JL317として13:39に福岡に着いていた。

JL3643 JA11JC ATR42-600 FUK→KOJ

 手元の搭乗券。搭乗口は81番と記載がある。バス接続だろうが、乗り場はラウンジから遠いのだろうか。何となく昔の福岡1タミを思い浮かべ、11番、12番辺りのターミナル南端が頭にやってきて、ちょっと早めに席を立つ。
 バス乗り場、探すまででも無く見つかった。ターミナルのちょうど真ん中。2階から1階に降りたところに待合室がある。

 あちこちの行先が並んでいて搭乗橋からはじき出されたフライトの多さを物語っている。ただこの時間はバス連絡が少ないようで

 待合室は空いている。
 面白いのはこの待合室の立地。ターミナルの真ん中で少々滑走路寄りに突き出していて

 誘導路やスポットが間近に見える。ここにゆっくり滞在すれば意外とたくさん写真が撮れるように思える。搭乗開始まで時間が無かったから取り組めなかったけど

 8番辺りに駐機していたA350-900が動き出し、間近に迫って来た。
 搭乗開始の案内が入る。まずはバスへと乗り込む。14番スポットへと連れてゆかれた先にいるのは

 JA11JC。この春に来日した最新のATR42-600である。実は先程、降りる時に客室乗務員からちらっと教えて貰っていた。そしてドアサイド、機内で待っていたのは先程と同じ客室乗務員。本日5乗務ですか、お疲れ様です。よくあるお帰りなさいませ、ではなく「ゆっくりお休み頂けましたか」と声を掛けられた。
 出雲出発以来、右手窓側最後方席を使っている。今度も同じ席。席は60%ぐらい埋まっただろうか。福岡-鹿児島。YS-11が飛んでいた頃には一日6~7往復していて、YS-11の他にもMD-81なんかが飛んでいて結構混んでいた。1980年頃の時刻表を見るとA300なんて表記も見えて、結構主要路線だったと思う。九州新幹線が出来た後も「ツバメより速い翼」なんてチラシを見た覚えがあるが、結局は撤退方向。2022年の現在は一日1往復だけ残っている。福岡からの鹿児島経由離島連絡と、JACの拠点である鹿児島からの機材、乗務員繰りの都合で残しているものと想像される。今日のJA11JC。伊丹→但馬→伊丹→屋久島→福岡と飛んできた筈。これで鹿児島に戻ると別の機材が出稼ぎに行くのだろう。乗務員もさすがに鹿児島で乗務終了だろうなぁ。2時間休憩があったとはいえ、1日5乗務はきついだろうと想像する。
 機内、60%程の席が埋まる。今日乗って来たフライトに比べれば空いているが、コロナ禍の状況を思うと健闘しているかも知れない。
 14:27、Doorclose。上昇中、降下中揺れが予想されるとの事。プロペラが始動し、14:33、Taixing。

 この時間も福岡空港は北風運用。南端のスポットから誘導路を南へ向かう。滑走路端で少々待たされた後、14:40、Takeoff RWy34。滑走路半ばからさらに手前で浮かび上がる。 

 先程いたラウンジや搭乗待合室のあたりまで来ると、相当な上空まで上がっている。
 飛行機は福岡と言うか、博多市街地というか、を進んでゆく。

 先日滞在した貝塚の界隈も見える。ホテルの部屋に居た時は旨い事見えなかった貨物列車がこのタイミングで姿を現した。

 「寂しい所ね」でお馴染みの香椎海岸も見えて来る。上空から見ると閉鎖になった香椎花園の遊園地跡だけに寂しさがあるだけ。
 飛行機は博多湾に差し掛かるか掛からないかぐらいで旋回。今度は

 博多と言うか、福岡市街地というか、全体が一望できる。一番手前が貝塚。宿泊したホテルと見に行かなあった貨物ターミナル駅貝塚から箱崎にかけては更地になっていて、随分寂しい所ね、と言う事が良く分かる。
 14:42、テーブルの使用が許可される。背もたれも一緒にOKなのだが、先程来の指定している最後尾席にはリクライニング機能が生憎と無い。鹿児島到着15:10予定と案内があって、14:46、ベルト着用サイン消灯。

 窓外には福岡県内から佐賀県内へと抜ける辺りの景色が広がる。少々雲も目立つが、揺れは大したことなく、穏やかなフライト。
 キャンディーの配布が始まる。前方から順々。前3便に比べると多少空いている分、余裕がある。黄金糖を頂く際に二つ三つ会話。福岡までお戻りの後は?と先の乗り継ぎを訊かれたので、出雲経由で伊丹まで、と正直に答える。ずいぶん長旅ですね、と感心されたのか呆れられたのか。

 熊本の郊外を通り過ぎる。そろそろフライトも後半。15:01、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸との事。鹿児島の天候は晴れ、気温は23℃と告げられた。
 飛行機は山間へと入り込んでゆく。厳しい景色が開けた所が

 人吉だろうか。城山の脇に駅が見える。球磨川の大水害以来、列車が途絶えた駅の姿を見て、さらに飛行機は南下。山間へと入りつつ、高度を下げてゆく。

 左手前方に錦江湾が見えて来て、思い切り右へと旋回。鹿児島空港への最終コースとなる。丘陵地帯に差し掛かると一気に高度が下がった錯覚。茶畑の中に空港が姿を見せる。15:20、Lading、RWy16。

 15:23、Spot in SP13。降機の準備でスロープが付けられる。9:00の出雲以来、4便お世話になった乗務員に短く謝意。福岡行きは機材は同じで乗務員が交代するそうだ。てっきり機材の入替運用かと思ったが、予想が外れる。

 降機すると15:30近くになっている。バスでターミナルへ。次のフライトは16:00の出発。時間に余裕があるなら一度制限エリアの外に出ようかと思ったけど、その余裕は無さそう。

 ターミナルから羽田行きと思しきJA602Jだけ撮り、ラウンジに寄って短時間だがスマホの充電。ビールを飲む余裕もなく、先程と同じ搭乗口に戻る。

JL3654 JA11JC ATR42-600 KOJ→FUK


 慌ただしく16時と案内がある福岡行きの搭乗口へ。ターミナル滞在は10分少々だろうか。バスに乗って先程と同じ13番スポットへと運ばれる。

 25分ぶりの13番スポット。同じ飛行機が同じように駐機しているから間違い探しのようになる。
 機内へ。鹿児島で乗務員は交代していて、別の客室乗務員に迎えられる。今度は左側最後尾の窓側席へ着席。出入口に一番近いから乗り継ぎに余裕が無い時には必須。まぁバス連絡だとあんまり意味が無い。
 半分は席が埋まったと思う。15:58、Doorclose。プロペラが始動する。上昇中揺れが予想されるとの事。
 16:04、Taixing。JA11JC拠点滞在40分。僚機に送られて福岡へ。その先、今日、明日、明後日と3日掛かりの長距離運用へ出発する。次に鹿児島に戻って来れるのは30日の午後だ。

 外泊好きの末っ子をハイビスカスカラーのJA02JCが送り出す。
 格納庫を見て誘導路を南へ。

 速攻、滑走路端。迷うことなく滑走路へと進入すると軽々フルスロットル。16:07、Takeoff RWy16。軽く右に逸れつつ上昇。北北西へ進路を向けると更に上昇。
 16:13になってテーブルと背もたれの使用が許可された後、16:15、ベルト着用サイン消灯となる。福岡着陸は16:50を見込んでいるとの事。

 肥後の山中を飛行機は進んでゆく。右手にはそろそろ人吉の盆地が見えているのかも知れない。左手遠くには八代海が見えているような、空と言うか雲に溶け込んでいるような。

 八代海が徐々に存在感を増してくる頃、機内サービスが始まる。今日何度となく頂いてきたキャンディーのサービス。今度も

 JACオリジナルの黄金糖にしておく。別に他の物でもよいのだが、その社のオリジナルがあるなら、そちらを頂くのが礼儀なのかと勝手に思っている。

 飛行機は八代海から有明海へと進んでゆく。島原半島が見えて来る。普賢岳の噴火は30年以上前だけど、荒々しい山の姿は未だに生々しい。しかし九州という所は、島全体が火山なんじゃないかと思えるほどに火山が多い。ふと島原大変肥後迷惑という江戸期の言葉が頭に浮かぶ。
 16:25、ベルト着用サイン点灯。15分後に着陸だそうだ。福岡の天候は晴れ、気温は29℃と告げられる。今日の福岡、鹿児島よりも暖かいというか、暑い。

 有明海の最奥部を見つつ高度を落としてゆく。少し右手に進路を取りつつ北上。段々と福岡市郊外へと差し掛かる。

 街並みが広がるようになり16:35、Geardown。16:37、Landing、RWy34。減速して誘導路に入ると16:39、Spot in SP16。

 姿は違えど形は同じ天草エアラインのATR42-600、JA01AMが隣にいるのを見て、降機準備。ドアが開いて外に出る。

 福岡だけは毎回タラップでの降機。空港が狭すぎて大がかりなタラップを配備できないのだろうと思い至る。この辺のスポットを使う機会も多く、時間的にも取り回し的にも辛いのだろう。
 飛行機を降りて、

 バスでターミナルへ連れてゆかれる。今度は接続時間は1時間を切っているから、地上係員に乗り継ぎの申告。搭乗券の確認があって、ショートカットが認められる。係員の案内で到着フロアから出発フロアへのショートカット。少々間があるので行けると思っていなかったラウンジに赴く。

 降機から15分。ラウンジに進出、1杯だけエビスビールを頂く。降機からラウンジまで15分掛かったって事は戻りも15分掛かる訳で、あまりゆっくりはできない。数分で席を立ち、また来た道を戻る。1階のバス連絡搭乗口まで。

JL3555 JA11JC ATR42-600 FUK→IZO

 福岡空港の中、来た道を戻って1階に着くとさらに来た道を戻る帰路。今度は

 出雲ゆきの3555便に搭乗する。出発20分を切るぐらいに搭乗開始。バス車内へ進んだが、これが空いている。空席多数のまま少々待たされて、バスが動き出す。向かった先にいるのは当然ながら

 JA11JC。同じ機材で出雲に向かう。同じ乗務員に迎えられ、鹿児島からと同じ席に座る。機内はバスと同じく空いている。地上係員から機内にファイナル9-0です、と引継ぎ。乗客9名は今日の7便では一番客が少ないフライト、となる。17:29、Doorclose。プロペラが始動すると17:33、Taixing。

 滑走路端までやって来ると小停止。順番が来て滑走路へと入り込む。17:39、Takeoff RWy34。

 機影少ない国際線エリアを見下ろして飛行機は上昇してゆく。間もなく数時間前に見た博多の市街地が広がる。

 子午線よりもだいぶに西に位置する福岡も18時前となると明るさは消え失せる時間帯。右に旋回してゆくと今度は博多湾が見えて来る。

 海の中道から志賀島へと景色も光を失いつつある中、鈍く光っている。
 左手に玄海灘の海岸線が見える中、17:45、ベルト着用サイン消灯。出雲空港着陸は18:40と告げられる。
 機内サービスが始まる。乗客9人。前の方に数人。後ろの方に数人という程度だから、最後尾にもすぐ順番が回る。

 本日最後の黄金糖を頂く。飛行機は遠めに北九州の工業地帯を眺めて東に。

 17:50を過ぎて関門海峡が姿を現す。5月の連休に歩いて渡った関門海峡も、上空から見ると指1本で隠せそうなぐらいに狭い。
 飛行機は九州を離れて本州側、山陽を行く。来た道をなぞるフライト。まだ先は長く、時間に余裕はある。

 絵葉書が配られる。桜島を見て上昇する初号機、JA01JC。鹿児島拠点の航空会社らしい写真があしらわれている。
 今回のフライト、時間がある上に空いている。試しにお手洗いに立ってみた。ATR42-600のお手洗い、意外と広い。いや、面積的には狭いのだが、立体的には頭が閊えず、不便を感じない。ATR42に長時間乗る事はなかなか無さそうだが、これなら悪くないと感心する。
 飛行機は山陽を離れ中国山地の山の中へ。18:17、ベルト着用サイン点灯。20分で着陸との事。左手の機窓には

 日本海が見えて来る。良く見ると手前の平野は出雲平野。もう出雲市の近くまで飛んできている。その割には高度が高い。空港直行するにはだいぶ急降下になる。

 福岡から40分。傾いた日を受けて水面が鈍く光る出雲平野を見て飛行機はぐるっと一周。少しずつ高度を下げてゆく。

 もう一度カーブ。どこに向かっているか分からなくなりそうだが、出雲空港着陸の筈である。今度はもう少し東に。

 松江市内が見える。このまま宍道湖を渡る出雲空港への最終コースに乗ったようだ。18:31、Geardown。暗い水面が近づいてきて18:35、Landing、RWy25。18:37、Spot in SP1。
 スロープが付けられて降機準備が進む。ドアが開いて降機。客室乗務員に伊丹まで気を付けて、と送られる。

 機を離れると機首のすぐ後ろにハートの模様とecoPROPのロゴが見える。今日のJA11JCも特別塗装機だったのだが、貨物扉が開いているとその模様が見えないのよ。
 さて、ターミナルに向かおうとするとエンジン音がする。

 伊丹からERJ170がやってきて、

 2番スポットへと駐機する。折り返しの伊丹ゆきとなる機材。これで帰宅までの道筋が整う。ひとまず制限エリアの外へ。

 今日3度目の出雲到着。10分早着したので、若干時間に余裕が出来ている。一旦展望デッキに出ておく。

 ここまで3レグお世話になったJA11JCを改めて見て

 この先お世話になるJA226Jを見る。
 次の出発は19:30。余裕があると思えば、ある。夕食として出雲蕎麦、と思わなくは無かったのだが、福岡のラウンジでビールと一緒におにぎりを頂いており、まぁ良いか、となる。そのまま保安検査へ。

JL2358 JA226J ERJ-170 IZO→ITM

 この時間の出雲。19:10福岡、19:15羽田、19:30伊丹と最後の出発ラッシュ。特に羽田行きは乗客も多く。保安検査は少々混んでいた。検査を済ませて制限エリア内。

 19:10の福岡行き、搭乗が始まっている。
 制限エリア内の売店にバラパンが並んでいたからお土産に少し買っておくと、出発の案内まで少々、待ち。

 案内が大阪へと変わり、まもなく搭乗開始となった。機内へ。今度は前方窓側席を用意している。伊丹に着いた後、帰宅のバス時刻も気になる所。少しでも早く降りたい気持ちはある。
 乗客は6割前後だろうか。隣の席は埋まる。前後を見ると2人並びで空いている所もある様子。まぁ「前方席あるある」ではある。

 19:17、Doorclose。伊丹までの飛行時間、35分と案内される。19:19、Pushubuck。定刻よりも11分早く、早着を期待したくなる状況。まぁ伊丹は混んでいるでしょうけどね。
 19:24。Taixing。

 辛うじて西の空が赤味を残し、宍道湖の湖面をかすかに赤く染める中、滑走路を東に。湖面に突き出た滑走路の端まで来るとUターン。19:27、Takeoff RWy25。

 辛うじて明るさを残す出雲平野に浮かび上がり、間もなく右へと旋回する。

 西空の夕陽を見てさらに上昇。東に機首を向けると19:33、ベルト着用サイン消灯。
 客室乗務員が隣の人に「差し支えなければ」と1列後ろ、2人掛けで空いている席を勧める。隣の人がそれならばと移動して行った後、「お広くお使い下さい」と。「何かございましたら何なりとお申し付け下さい」とまで言われたけどそんな何かして欲しい顔をしていただろうか。反省しなきゃダメか。
 サービスが始まる。

 キャンディはJ-AIRオリジナルのもの、薄荷と桃を一つずつ頂く。

 絵葉書が廻ってきて、持っているけどつい1枚頂く。
 やっぱり欲しい欲しい顔をしているようだ。反省。
 19:40、10分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内。飛行機はだいぶ東まで来ている。見えるのは所々の街明かりだけだが、位置情報でどうやら亀岡の西あたりまで来ている事を知る。時々、大街明かりが見えては遠ざかる。どうやら上空待機に入ったようだ。長期戦かも、と思ったが、19:57、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸との事。着陸に際して機内減光する旨が伝えられる。合わせて「本日は綺麗な夜景をご覧いただけます」と。飛行機は奈良盆地を迂回してから、大阪平野へ差し掛かる。20:10、Geardown。


 霞一つない景色は確かに美しい。次第に高度を下げる。遠く海寄りの方で花火が打ちあがるのも見える。遠くて小さいけど、正しく綺麗だった。
 花火の余韻に浸っていると20:14、Landing、RWy32L。減速すると誘導路へ。

 20:17、Spot in SP14。
「上空からの大阪の夜景はお楽しみいただけたでしょうか」と始まる到着案内。現在、伊丹の気温は26℃だそうだ。10分早着した旨、定時出発協力の感謝とともに伝えられる。
 降機。

 14番スポットに佇むJA226Jを見てから制限エリアの外へ。

 かなり時間が使ったが何とか何とか20:30のリムジンバスに間に合う時間に制限エリアの外へ。既に到着していたバスに乗り込む。
 京王線恥辱が遅れているが、さすがに疲れを覚える。パソコンは使わず少々ぐったりとして過ごす。

 50分弱で八条口到着。東海道線普通列車膳所まで来て自宅には22時。基本座って食べるぐらいしかやっていないはずだが、疲れを覚える。
 帰宅すると荷物が届いていた。


 義父から。先日のお礼、との事。ご丁寧に申し訳ない。

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