2021-06-19

 4時過ぎ。さすがにまだ暗い時間。妻共々起きだした。外は雨。梅雨時だから仕方ないけど、どうせなら平日に降って休日に晴れてくれないかな、とは思う。
 身支度をして昨日よりは遅い目の時間、妻共々家を出る。雨が降る中、傘をさして膳所の駅まで。下りホームに降りると

 貨物列車がやって来る。2063列車、EF66-122号機牽引。
 貨物列車撮影を妻に付き合ってもらったわけではなく、今日は出掛ける。並んでやって来た始発電車に乗り京都まで進む。さらに

 八条口からリムジンバスに乗る訳で向かう先は言わずと知れた伊丹空港。4月に秋田へ行った時以来の空港まで50分程。到着すると6時半になっている。

 北ターミナルの出発案内。1年前のような欠航の文字がずらっと並ぶ事は無いけど、お客さんはそこまで多くは無いようだ。各地、空席多数を示す〇が目立つ。
 保安検査を受けてラウンジに入る。今日は6月19日。伊丹空港の北ターミナルが大阪府に所在するのか、兵庫県に所在するのかは知らないけれど、いずれにせよ緊急事態宣言の発令対象には違いない。そんな訳で

 そんな訳でラウンジでもビールの提供が止められている。今日はまだ朝だから、ビールは無くても構わないけど、夕方に乗るのなら、少々残念な事。2時間乗り継ぎがあったりしたら、相当残念な事になる。
 それにしても21日以降の取り扱いはどうなるのだろうか。

 朝食を頂くと自分は席を立つ。今日は妻と自分と、行先が違うのである。理由はおいおい。
 時刻は7時前。羽田行き102便の搭乗案内を聞きつつ、伊丹空港、北の端へと向かう。着いた先は

JL2051 JA243J ERJ-190 ITM→FUK


 今日は福岡に飛ぶ。
 元々3連休をフルに使って北海道に行こうと思っていた。3月のうちに飛行機とホテルを予約した。それを見て妻が自分がいないのなら、と同じ週末、土日で実家に行く事にして予定を入れた。そんな訳で別々に出掛ける、という予定だけは決まった。
 ところが北海道は緊急事態宣言。
www.hokkaido-np.co.jp
 知事から来訪自粛なんて宣言が出るし、酒の規制は厳しくなるし、ちょっと行き辛くなった。そこで北海道の予定は延期。すると今度は妻がいないのに自分一人で家にいてもなぁと思い始める事になる。
 3日フルから2日に短縮し、緊急事態宣言と関係ない所を中心に廻り、帰りの空港も酒が出せるラウンジがある所、と探してゆく。結果が今日明日の行程。結果、妻と二人、空港まで一緒に来て、行先が違うなんて変な事になった。
 新しい行先の福岡。こちらも緊急事態宣言の対象だが、今回は入口として使うだけ。福岡県内では飲み食いはしないし、何なら会話もしないので勘弁して貰おう。
 とりあえず

 雨の中、駐機している飛行機までは歩いて向かうようだ。階段を降りると傘を借りて

 JA243Jへと向かう。伊丹起点で飛ぶようになってすっかりおなじみになったエンブラエル190。今日は普通席の予約だったがクラスJに空きがあったので上げて貰った。1番前の席なら1人掛けがあいているというので、そちらを出して貰っている。
 機内、クラスJで7割、普通席が半分以下といった所だろうか。空いている。
 7:03、Doorclose。上昇中、降下中、揺れが予想されるとの事。7:12、Pushbuck。7:15、Taixing。ターミナルの前を通って南へ向かう。

 滑走路端でしばらく足止めの後、ようやく順番が回って来る。間もなく離陸と案内の後、滑走路へ。7:27、Take off RWy32R。

 雨に濡れる街が広がり、そのまま消されてゆく。揺れつつ上昇。高度を上げてもなかなか雲を抜けない。

 ようやく雲の上へ。まだ揺れがある。テーブル、背もたれは使っていいと案内があったがベルト着用サインが点いたまま時間が過ぎる。7:46になってベルト着用サインが消灯した。
福岡までの距離は短いが、飲み物のサービスはあるとの事。ワゴンが廻りだす。

 蓋とストロー。しかもストローが紙袋でカバーされた状態で出てくる。ちなみにこのストロー。紙製になっていた。
 飲み物を頂く間に操縦席から飛行状況の案内。伊丹空港混雑の影響で遅れているとの事で、福岡到着、5分遅れて8:30を見込んでいるとの事。降下時に揺れが予想されるそうだ。

 窓外の景色、雲が切れ始めて、左手に瀬戸内海らしい海が見えてくる。8:05、5分後にベルト着用サインが点灯する旨の案内。降下の感触を覚えると8:13、ベルト着用サインが点灯する。15分で着陸だそうだ。
 雲が現れ、切れると海の上だった。玄海灘らしい。高度を落としてゆくと

 福岡の街。街の様子が手に取るように見える。貝塚交通公園のナハネフ22も見て取れた。
 8:23、Landing、RWy16。減速すると誘導路へと入る。

 8:29、Spot in SP04。少々遅れての到着。お詫びが添えられる。

 降機。JA243J。この後は福岡→仙台→伊丹→三沢→羽田→山形→羽田と廻っていた。案外と広域で運用されるもの。
 10年前までは割と使っていた福岡空港。多分、あちこちで工事をしていた6~7年前が最後の利用だと思う。だいぶ様子が変わっていて、要するに綺麗になっていた。1タミとかどうなったのだろうと思わなくはないが、今日は福岡が目的地ではない。先を急ぐ。

 地下鉄で博多に出ると9時前。地上に出るとJRの駅で予約していた切符を受け取る。今日はここから地上移動。新幹線の改札へと入る。

 さくら541、さくら543と並ぶ出発案内。博多9時過ぎという事は新大阪発7時前後だろうか。これに乗るなら膳所を始発出てて来る必要は全くない。時間と手間だけ掛かる意味ない行動だが、好きでやっている事なので。
 今日は543号を予約している。変更の効かない割引運賃なので、乗り継ぎに余裕を持たせた。ますますもって新大阪から直通した方が、という状況だが、まぁ良い。ひとまず博多駅で新幹線見学。

 先発の541号が、レールスター仕様の700系と並ぶ。新大阪でもタイミングが合えば見かける事はあるだろうけど、自分にとっては新鮮な光景である。

 700系が残される。こちらは博多の基地に引き上げるらしい。その頃

 もう1本、700系がやって来た。こちらは博多南ゆきとして営業運転。 

 5人掛けの自由席車両と

 4人掛けの指定席車両。博多南ゆきでの運用だと、この指定席車両も自由席として開放される。

 乗車する543Aがやって来る。S16編成が充当されている。九州新幹線全線開業10年という事でJR西の駅には大々的にポスターが出ている。ついこの間出来たような気がするが、もう10年なのかとは思う。目の前の車両、淡い水色に少々汚れが目立っている。

 大阪から西行く機会はあまり無いから、10年経とうが新鮮なままの指定席車に乗る。昨今の状況で移動が控えられているからか、同じ車両には数えるほどしか人が乗っていない。指定の席に落ち着くと間もなく発車となる。
 大ぶりな椅子に座り、南下を始める。田園地帯を突っ走るか、トンネルに逃げるかの景色が流れる。

 台湾新幹線にでも乗っている錯覚を感じつつ、南下。30分も走るとちょっとした峠越えとなり、田原坂を越えて熊本へ。10時過ぎには熊本到着となる。今日はここで降りる。乗り換え。

 熊本も、なんだか知らない駅になっていた。九州新幹線が出来てから1度利用した筈だが、あまりの変わりように驚く。
 緊急事態宣言のエリアを抜けて、ようやくお酒が飲めるエリアに来ている。次に備えて、ちょっとした買い出しの後、在来線の改札へ。

 鹿児島線上りにSL人吉鳥栖ゆき。三角線には特急A列車で行こう 三角ゆき。観光列車の案内が出発案内を飾る。
 改札内に入る。

 415系の姿が見える。観光列車の類に背を向けてこちらに乗るなら、それはそれでコアなマニア、という感じだが、今日は少々ライト路線。

 三角へ足を延ばす観光特急、A列車で行こうに乗る。
 この列車、5月の連休に乗ろうと指定券も抑えていた。だが連休前にあちこちで緊急事態宣言が出て、旅行自体を取りやめにしたので、指定券もキャンセル。今回は改めて再度チャレンジ、となった次第。
 取っていた指定席に荷物を置くと出発まで車内やら車外やらを眺めてみる。

 お酒を飲む事自体がコンセプトの観光特急。1両目の後ろ半分はバーテンダーも控えるバーカウンターがある。開店準備が進んでいる。

 2両目は車端はソファー席だけど、割と普通の席が並ぶ空間。

 先程買い求めたビールをカウンターに置いてみる。ここをスタンディングバーとするなら、良いかも知れないが、あくまで販売の拠点らしい。ビールは席に戻って早々に飲んでおいた。
 出発。間もなくカウンターの営業が始まった旨の案内がある。列車は空いているけど、カウンターにはそれなりの行列が出来る。特急A列車で行こうを居酒屋としてみるなら席数84という結構な大箱。全部のお客さんに40分の乗車時間でお酒を提供するとなると結構大変なオペレーションである。
 ちょっと並んでシグネイチャーカクテル、というべきAハイボールを頂く。 

 割と口当たり良い、甘い目の軽い目のお酒だ。列車の中、という公共の場を踏まえたお酒なんだろうなぁとは思う。

 一緒に買い求めた塩ピーは明らかにハイボールの量とバランスが合わない。ハイボールが圧倒的に先に無くなったので、もう1本、熊本駅で買っておいたビールを頂く。
 列車は三角線に入っている。

 目の前には有明海の干潟が広がる。観光列車らしく車窓がワンポイント、解説される。熊本、佐賀、福岡、長崎に面した海、と言われると急に大きな海に思えて来る。試しに面積を調べて無ると1,700㎞^2。琵琶湖が670㎞^2なので、3倍までは行かないが、相当大きい。
 熊本を出て20分が経ち、残り20分という所。買い求めたハイボールをもって自席に戻る人がいる。乗車率20%行かない程度の乗り具合だろうが、それでも希望者全員にハイボールを売るのは大変な様子。80人ぐらい乗っていて皆がハイボールを欲したら大変だろうなぁとは思う。
 手元のお酒が空いたので試しにバーカウンターに行ってみる。さすがに行列は落ち着いている。折角なので期間限定というカボスのハイボールを頂く。

 一緒に勧められたチョコレートは買うだけ買ってお持ち帰り。ハイボールだけ頂く。こちらの方がすっきりとした味わい。
 ハイボールを飲み干すと間もなく終着の三角となる。熊本から40分程。慌ただしい旅の終わり。せめて1時間ぐらいは乗っていたいと思える列車であった。途中、減速運転とか観光停車とかがあっても、良いのに。


 少ない乗客が降りてゆく。この先は天草方面への航路に乗り継ぐのが観光コースとしては本来らしい。でもこの先も鉄道の旅を続けるので、乗って来たA列車で行こう、で引き返す事にする。折り返しまではわずか6分。
 帰りは運転台直後の座席に乗ってみる。デッキはあるものの見通しは良く、一種の展望席ではある。

 宇土半島の小さな山地を横断するちょっとした峠越えを見つつ、来た道を戻る。
 列車は行きよりも空いている。数少ない乗客から少々、折り返し乗車を選んだ人と、三角からの人。全部で10人いるかいないか。閑古鳥の啼くバー、というコロナ禍ならではの景色になった。

 帰りはメニューにあった焼酎をロックでいただく。しっかりとした癖のある味わいで落ち着いて飲むならこちらの方が良い。

 左手に有明海が見えてくる。いつの間にか空が晴れ上がり、来るときから海の色が変わる。思いがけず、梅雨の合間、のような天気になった。
 焼酎を頂く間に列車は鹿児島線と合流する。 

 三角線へ向かう普通列車とすれ違いつつ、熊本へと速度を上げる。もう少しゆっくり飲んでいたい、いや、乗っていたいスタンディングバーの旅も終着駅となる。熊本到着。乗り換え。

 列車は2往復目の三角ゆきとして折り返し準備を始める。

 向かいにはキハ40の姿が見えて、こちらも三角ゆきらしい。
 今日はこの後、新幹線でちょっとだけ移動。乗り換え改札を通った後、せめて熊本らしいもの、と思い 

 駅構内の立ち食いスタンドで〆の太平燕。案外と時間がかかり、食べ終わってホームに上がると新幹線、間もなく出発という所だった。慌てて飛び乗る。
 554AはS16編成。つまり先程、博多から熊本まで乗った列車の折り返しだった。久留米までの乗車で短時間なので自由席にしている。20分程で到着。さすがに速い。

 空いた列車を降りると一旦改札の外へ。新幹線が来ているから当然かもしれないが、記憶に残る久留米駅とはだいぶ様子が違う。駅構内で買い物少々。次の列車に乗るべく、在来線の改札に入る。
 待つ事しばし、

 博多始発の特急列車がやって来る。先程のA列車で行こうと車両は同じキハ185系。ただし、こちらは一般仕様のキハ185系。特急ゆふ3号、大分経由別府ゆきとなる。
 前1両指定席、後ろ1両自由席の2両編成。本来は3両か4両連ねる列車だが、コロナ禍の乗客減で減車となっている。そしてその減った車両も持て余す程に乗客は少ない。
 間隔を開けてちらほらと席が埋まるその間の自席に落ち着く。ひとまず乗換の間に買い求めた駅弁を頂く。

【今日の駅弁】ミニかしわ焼売弁当 ¥540 株式会社中央軒


 久留米駅の改札外、ファミリーマートで扱っているのが鳥栖駅構内営業、中央軒の駅弁。この中から「ミニ」を名乗るものがあったので食べてみる。値段は540円で、コンビニ弁当の値段に近づいている。
 中央軒の名物は焼売。シウマイを名物とする崎陽軒と並び、日本におけるシュウマイ弁当の二大巨頭である。そしてかしわ飯も名物で、こちらは、折尾の東筑軒、西都城のせとやま弁当、鳥栖の中央軒が日本3大かしわ飯、といったところか。
 その2大と3大が一緒になった最強駅弁がこちら。

 崎陽軒のおべんとう春や夏のシリーズを思い出すようなサイズで値段はひときわ安い。素敵だ。

 列車は久留米市街地の外周を廻って筑後平野を東に進む。車窓に広がる田園地帯を見つつ。観光と縁の無さそうな雰囲気で、この列車の役割も久大線沿線の街を博多や大分と結びつける、ものであろうか。

 田主丸の駅に停まる。河童を模した駅舎が列車を迎えるが降りた人は多分おらず。
 ここから先、細かく停まってゆく。

 筑後吉井では上り列車待ち合わせのため停車。ちょっとホームに出てみる。 

 やって来たのは久大線のフラッグシップトレイン、ゆふいんの森。どうせならこちらに乗りたかったけど、今回は時間が合わなかった。

 うきはでも上り普通列車に道を譲る。急ぐ旅では無いから良いけど。
 筑後平野が尽きて山間が迫ってくると左手から線路が近づいてきて合流する。夜明の駅。合流したのは日田彦山線。4年前の豪雨で不通となり、それ以来、通う列車が無くなっている。
 九州の山岳路線は豪雨や地震の被害を相次いで受けていて、今乗っている久大線は2020年7月にも豪雨被害を受けて2021年3月まで不通であった。豊肥線は2017年の熊本地震の影響で2020年8月まで不通。肥薩線は2020年7月の豪雨で今現在も不通が続いている。
 そんな調子のせいか分からないが、日田彦山線については鉄道での復旧は断念、だそうで
www.nishinippon.co.jp
 バス転換だそうだ。目の前の線路、二度と乗れない線路になってしまった。
 列車は久大線の中心駅、日田を過ぎると九重連山の山間を行くようになる。

 この辺りは先程も触れた豪雨被害で長期間運休となった辺り。そんな山間を進む2両の特急列車。

 今乗っている指定席はこの程度の乗り具合。自由席の方が人が多いかと思ってもちょっと見る限りは五十歩百歩といった所。乗り物は空いている方が好ましく、特にコロナ禍ではその傾向は強いけど、あまり空き過ぎている状況も、存廃に関わりそうで好ましくない。6月の梅雨時だけの現象、と願いたい今日のゆふ3号の乗りっぷり。
 列車は豊後森に着く。

 機関区の廃墟があって、保存機関車の姿も見える。前に久大線を通った時は薄暗い山間、という記憶があるのだが、今日は天気のせいか、奇妙なまでの明るさを伴っている。列車を変えたり、季節を変えたりして同じ路線を二度三度乗ってみると、見る側の受け取り方が違ってくる、そんな好例になった。
 列車は由布院に着く。指定席車に乗っていた少ないお客さん、大多数が由布院までだった。この列車、ゆふいんの森、の補完という役割もあるのだが、僅かながらでも役目を果たしていると知れる。その代わりに乗ってくる人は自由席車両が中心なので、今日の指定席、本当に2~3人しか残らない、そんな状況になる。

 梅雨の事など忘れてしまいそうな青空の下、列車は由布院を後に大分へと下る。山間の景色が少しずつ人里の景色へと変わり、街の気配が濃くなると久しぶりに大都市が現れる。高架線に上がって大分到着。

 大分の駅も記憶にあるものとだいぶ様子が変わっている。最後に大分を通ったのは2008年だと思う。

 各地から鉄道が集まる大分の駅。熊本から来るなら豊肥線で直通できるのだが、今回は列車のタイミングが合わなかった。今日のプランをまとめるにあたっては、相当時刻表を見て回ったのだが、熊本-大分、久留米経由でも所要時間に遜色ない事を見つけた時にはびっくりした。まぁ博多乗り継ぎの方がもっと速くて本数も多いのだが、それはさすがに味気ない。
 乗り継ぎ時間、少々あるから外に出てみる。

 やっぱり記憶にない大分の駅を眺めてから、次の列車に備えて少々の買い物。

 駅前にこんな案内が出ている。コロナの世界になってから各地を動いている訳ではないが、熱を測る取り組みはあっても、誰でも検査を受けられる、なんて場所は初めて見た。検査を受けるのは普段から気を付けている意識の高い人だろうが、やらないよりはやる方が100倍良い。
 駅に戻り、次乗る列車が出発するホームに上がる。間もなく

 宮崎方面から列車が現れる。こちらが折り返し16:05、宮崎空港行きの特急にちりん15号となる。そちらに乗車。
 今度は距離の割には長時間乗るのでグリーン車の指定券を用意している。そのグリーン車、 

 2-1列で大きな座席が並ぶ空間なのだが、さらに

 DXグリーン席という占有空間が広がった区画、

 個室まで用意されている。
 DXグリーンとグリーン個室はネット予約で扱っていないので今日はごく普通のグリーン席にしたが、それでも十二分。電源があればもっと良かったけど、787系自体は1992年登場だから携帯電話普及前からの存在ではある。仕方ないのか。

 お隣に博多からの特急が到着する。乗り換え客少々。自分一人かと思ったグリーン車にも数人お客さんが乗って来る。まぁ、存廃がどうの、となるよりは良い。
 出発。宮崎まで3時間半の道のりとなる。時間は持て余すし、車内販売は無いから、ついつい

 多めに飲み物を買ってしまった。日田に工場があるからか、大分の街は案外とサッポロビールが強い。SORACHI1984にエビスの黒という調子で自分好みの銘柄も簡単に手に入る。
 列車は日豊本線を南に下る。時々、客扱いしない駅で停車して対向列車に道を譲る。どこかの駅でやって来たのは真っ黒な787系
www.jrkyushu-36plus3.jp
 毎週土曜日、宮崎から大分まで運行する観光列車に道を譲る。
 列車は大分県南部、リアス式海岸が続く辺りを進む。一山越えると

 海が見えて、また山に入っての繰り返し。忘れた頃にちょっとした街が現れて駅に停まる。大分県南部の佐伯まで1時間10分程。他の列車は1時間ちょっとで着くもののある、差分の10分は行き違いで停まった分か。
 先頭のグリーン車に乗っていると乗り降りの様子は分からない。佐伯から先、重岡まで行く普通列車が駅の端に停まっている。発車を待つ乗客は僅か。
 普通列車に先立ち、こちらの列車が大分と宮崎の県境へと踏み出す。次は延岡。日豊線の閑散区間、山間を進んでゆく。 駅の近くには多少の人家が見られたのも先程の普通列車が向かう目的地、重岡まで。宗太郎越えに入ると人家もなくんり、ひたすら山の中を走るようになる。

 峠越えの途中で、また運転停車。市棚なんて駅名標をゆっくり眺める間に上り列車が走ってゆく。改めてこちらも発車。山を下ってゆくと久しぶりに街が現れる。延岡到着。時刻は18時になっている。
 構内にEF81が見える。貨物列車がやってくる南限で日豊線が生きる理由かも知れない。多少お客さんが乗って来たようだ。
 宮崎まであと1時間少々。そろそろ日が暮れてくる。平地に出て速度を上げる。左手に海がちらちら見える。大分を出た後のリアス式海岸とだいぶ雰囲気が違う。沿線にリニア実験線の跡が沿うようになり、さらに速度を上げる。
 子午線よりもだいぶ西に来た宮崎にも夜が近づいて宮崎市内。19:29、定刻に宮崎到着となる。

 列車は宮崎空港行きだけど今日は宮崎で乗り換え。とはいえ、接続列車は1時間後。

 いったん改札を出る。駅前で適当に時間つぶしを兼ねて

 サッポロ生ビール黒ラベルを頂き、


 焼き鳥とチキン南蛮で何となく夕食風となる。
 時刻は20時過ぎ。そろそろ投宿したいところだが、もうちょっと移動がある。駅に戻る。

 宮崎駅にはこの時間も近距離列車が屯している。その中から、

 日豊本線をさらに下る鹿児島中央ゆきの列車に乗る。発車まで10分少々という所。

 車内は空いている。向かいのホームに大分からの特急、1時間後のにちりんが到着して、接続。こちらも出発となる。
 南宮崎を出ると外は真っ暗。山の中を進んでいる筈だが、良く分からない。いつの間にか寝てしまい目を覚ますとあと数分で都城という所だった。
 今日は都城まで。21時過ぎに到着となる。最近の移動としてはずいぶん遅くまで動き回った。駅に降り立ち、すぐ近くのホテルに投宿。荷物を置くと、最後に軽く飲みに行く。先程はビール1本だけ。続きで焼酎を飲みたい。


 宮崎の続きを都城で。焼酎を頂き、宮崎で足りなかった野菜を頂き。そしてやっぱり鶏を。メニューには刺しもあったけど、さすがに気になって手が出なかった。
 ホテルに戻ると23時近く。一日が長かった。明日は少し遅くて良い。意志を持つ前に寝入る。

【サイトアップ アクセスカウンタ】

 サイトアップはお休み
 アクセスカウンタは機能せず
 万歩計は20,012