JL901 JA773J B777-200 HND→OKA


 そんな訳で今月二度目の901便。南ウィング側に来て、ファーストクラスのキャンセル待ちを入れて貰う。元々の予約が普通席であったことを忘れていて、うっかりファーストだけのキャンセル待ちにしてしまったのが失敗。
 係員が「申し訳ございませんが、15番搭乗口からの出発になります」と仰る。15番?北ウィング?と聞くと、その通りの北ウィング。北側のラウンジをご利用下さいとのことで足を伸ばす。

 歩く途中、搭乗機の姿が見える。JA773Jだ。更に歩いて、北ウィング側のラウンジに入る。普段と順番が逆なのでちょっと変な気分ではある。
 まだ6時前だがラウンジは混んでいる。土曜日早朝の北ウィング側。この時間に伊丹や札幌へと向かうお客さんがたくさんいるとは思えないが、沖縄便が北にやってきた南北のバランスが崩れたのかもしれない。
 念のため、ファーストクラスのキャンセル待ちは居れているが、今日は先客が2人いるそうだ。落ちてくる気配は全くないので、

 食事をお腹に入れておく。まもなく6時が過ぎる。落ち着かないがキャンセル待ち、結果発表時刻が迫る。搭乗口に向かう。
 案の定、予想通り、キャンセル待ちは落ちてこない。ご予約のお客様で満員というので、恨みっこなしの結果であった。

 さっさと乗り込み、宛がわれた席に座る。普通席の一番前、前後間隔が広い席だったので、これなら沖縄までの2時間半もまぁまぁ快適そうだ。
 ドアが閉まっていない6:22、操縦席から案内。沖縄までの所要時間は離陸後2時間15分を見込んでいるとのこと。沖縄には定刻の9:05の到着となる見込みとのこと。沖縄の天候は小雨、気温は28℃と告げられる。
 話はさらに続く。
「本日は海の中に新しく出来ました滑走路05から離陸致します。離陸後10分で富士山が右手に見えてまいります」
 本当に、話好きの人だ。
 定刻を少々過ぎて満席となる。搭乗口が南ウイングから遠い分、少し遅れたようだ。6:28、Doorclose。6:35、Pushcuk。

 今日は窓側席なので、ついつい写真を撮ってしまう。

 いくらメモリがあっても足りないし、いくら紙面があっても足りなくなるので割愛しつつ。こちらがモタモタしていたらスカイマークが先に行った。
 6:42、Taixing。先程案内にあった通り、海の中にできた新しい滑走路へと進んでゆく。

 先程のスカイマークが先行、水煙を立てて離陸してゆく。その後に自機も滑走路へ

 曇り空の東京湾へ続く道。一呼吸おいて6:53、Take off RWy05。

 幾重にも重なる雲の道。その階段の一つ一つを登る。その一つ目で視界が消える。

 もう白い世界でしかない。
 飛行機は雲中を上昇してゆく。7:04、ベルト着用サイン消灯。まだ外は雲の中。そして離陸から10分程でようやく青空が顔を覗かせた。

 先程の案内だと10分で富士山。生憎反対側なので状況は分からないが、どうだったのだろうか。

 青い空の下、分厚い雲が広がるようになる。どこまでも続く分厚い雲。いい加減飽きるので外を見るのはやめにする。
 時間があるのでネットにつないでみる。飛行機は太平洋上、日本列島に沿って南西に向かっている。先が長いので飲み物のサービスはゆっくり。7時半を過ぎて順番が廻って来る。

 沖縄線はオリオンビールを売っているのだが、さすがにやめとく。冷たいお茶を一杯頂き、眠たげな体に喝を入れる。
 乗務員の合間を見て、先日から始まった出身地のシール、第二段を貰ってみる。
 前は乗務員全員分のシールをまとめて貰える運用が定着していたけど、見直したのか、声を掛けた人一人分のシールが貰えた。

 頂いたのは京都の物。小ぎれいにまとまっていて好ましいデザイン。各都道府県のデザインは貰ってみないと分からないので、貰う楽しみもある。ネットで調べれば出てくるのだろうが、貰えるまでの楽しみにしておくのが良い。
 しかし、集めようとすると乗務員一人一人に声を掛けないといけない、となるとそれはそれでお互いに難儀だ。結局は運用に戻るのだろうとは想像する。

 高度を下げ始めたのか、軽く揺れて、青空の上に雲が被さるようになる。時刻は8:20に近付いている。定刻なら沖縄まであと45分という所。
 8:28、30分で着陸する旨、案内が入る。10分後にベルト着用サイン点灯だそうだ。ほぼ予告通り、8:39、ベルト着用サインが点灯する。
 機外カメラが真下の島を映している。現在地で確認すると沖永良部島だった。窓外は雲なのだが、真下は晴れているらしい。飛行機は西側から沖縄本島へと回り込んでゆくようだ。まもなく行く手に島影が見えてきた。

 島は伊江島沖縄本島だと名護のあたりらしい。何時も上空から見るだけのエリアを今日も上空から眺めて沖縄空港への最終コース。

 高度をさらに落とすと窓外はかなり暗くなる。翼を右に左に。那覇空港混雑のため着陸が遅れて9:08となる旨、案内が入る。
 何度か機体を傾けて迂回の気配を覚えつつも、最終コースに入ったのか、那覇の街が見えてきた。

 那覇港には大きな客船が停泊してるのが見えた。国慶節は終わったはずだが、大陸のお客さん、まだまだ多いのだろうか。飛行機はさらに高度を下げる。
 LCCターミナルが見えて空港の敷地。9:10、Landing、RWy18。減速して誘導路へ。後からジェットスターが飛び立ち、エバー航空がやって来る。確かに混雑である。

 9:13、Spot in SP22。
 ドアが開き、外に出る。東京とは違う熱気の帯びた空気がそこにある。沖縄はまだまだ夏の気配が色濃い。

 乗り継ぎ先として案内が出ているのはしごくまっとうな行先のみ。自分も乗り継ぎだが、手続きを取っていないのでリストには出ていない。

 ここまで乗って来たJA773Jを撮ると、乗り継ぎカウンタで搭乗手続きとキャンセル待ちの受付依頼。今回の那覇滞在、1時間を切るので制限エリアの中で過ごす。
 早々にラウンジへ。スマホの充電をしつつ

 オリオンビールを1杯頂く、頑張れば2杯飲めるけど、そこで頑張らない事にする。