JL33 JA707J B777-200ER HND→BKK

 今日のフライトはバンコク行きの深夜便。搭乗開始は0:10とのことだったのでそのぐらいを狙って搭乗口に向かう。

 搭乗口はラウンジからほど近い112番。まもなく搭乗開始、とのことで行列が出来ている。優先搭乗のタイミングで早々に機内へ向かう。

 今日のフライト、待っていたのはJA707J。

 先程の角度では分からないが、大気観測の設備を持ち、その旨の表示が機体後方に掲げられている一種の特別塗装機である。
 ビジネスクラスがライフラットタイプのW51仕様。予約した時はフルフラットのSS2だったのだけど、座席改修が当初より遅れているのか、途中で変わってしまった。
 宛がわれたのはビジネスクラスの一番後ろの席。

 座席の上には既にアメニティ―セットが置かれている。前はビニール袋にセットされていたように思うが、袋がちょっと変わったみたい。
 ビジネスクラスの座席、2-3-2列の3人掛け真ん中席が所々空いている。自分の座席指定が外れた時に出来た空席から言って5〜6人ぐらいはインボラを貰っているように思われる。隣の人も、インボラのような気がする。根拠は無い。

 おしぼりを頂く。下に置いているのは朝食の注文。「起こす」「起こさない」とか「和食」「洋食」とか。ひとまず「どちらでも良い」にしておく。

 ペットボトルの水も供される。乾燥する機内では必需品。最初から手元に置くことが出来るのはありがたい。

 0:34、Doorclose。所々揺れが予想されるそうだ。今日一日、日本列島は荒れ模様だったから仕方ない。0:38、PushBuck。
 バンコクまで6時間少々。眠れるのは長くて3時間程度だろうか。映画を見る気はないが、オーディオを付けてみる。ジェットストリームでも聞きますか。夜間飛行のお供にはちょうどいい。0:43、Taixing。

 飛行機はD滑走路を目指してTaxing。その途中で違和感に気が付く。あれ、ジェットストリームどうした?0:56、Takeoff RWy05。

 0:56、Takeoff RWy05。高度10,000mへ向かって進むその耳元に、ジェットストリームが聞こえないので色々弄ってみる。ヘッドホンの問題では無い、よく見ると映画も再生されない。フライトマップも映らない。機外カメラは、映るなぁ。

 廻りの席は普通に再生されているので全体の問題ではなさそうだけど。さて、と思っていると1:09、ベルト着用サイン消灯。少し灯りが戻る。
 深夜便なのでメインの食事は朝食。離陸直後には簡単な夜食だけが供される。起きている人の所だけを廻って、 

 夜食を出されたタイミングでエンタテイメントシステムの不調を伝える。再起動するのでそのまま待ってくれ、とのこと。後になって自分の所だけ再起動させたようだ。個別に再起動何てことが出来るんだ。知らなかった。
 再起動したものの、状況は変わらないので、様子を見に来た乗務員にその旨を伝える。もう一度やってくれるとの事だが、映画を見る訳でなく、そこまでしてジェットストリームを聞きたいわけでもないので、ひとまず横になる。
 インボラの身でおこがましいが、ライフラットは苦手である。体が斜めでずり落ちる事と、シートが暖まって不快になる事の二つが辛い。ずり落ちるのは行かんともし難いが、暖まる所は何とかなるかも知れない。今日は体を横向きにして積極的に冷やしながら寝てみる。
 時々目を覚ます。熟睡は出来ていない。お手洗いに行こうと起き出してみると4時過ぎだった。2時間少々だろうか。眠りが足りないのは確か。ただ、体を伸ばして過ごせるのは圧倒的に楽で、眠い事を差し引けば、このシートは楽である。
 到着間であと3時間弱か。少し早着かもしれないけど、ギャレーでは朝食準備の真っ最中。和食用のごはんを準備している所。

 ペットボトルの水を一本貰って自席に戻る。寝る前にちょっとした騒ぎになっていた、エンタテイメントシステムがどうなったか、気になったのでフライトマップを入れてみた。

 あら、映ってる。
 映画も再生される。音楽も、聞ける。何度やったか存知ないが再起動で正常に戻ったと言う事か。
 フライト情報が分かったので、バンコク到着。30分ぐらい早くなりそうな事が分かる。4:30に機内、少し明るくなった。乗務員が機内を廻りだして

 起きている人からおしぼりを。そして

 目覚めの一杯ととしてオレンジジュースを。ここで朝食の選択を聞かれる。余ったもので良いのだけど、どちらもあるそうだ。結局洋食を選択。前に2回、羽田発深夜便のビジネスに乗っているが、どちらも和食を食べたような気がするので。

 そんな訳で朝食、洋食が手元に届く。






 朝食なんだけど、飲みたくなってワインをお願いしてしまう。一杯頂き、空いたところでタイ人CAにもう一杯つがえる。わんこワイン状態。さすがに3杯目はストップを掛ける。タイ人CAにまで染みついた飲ませるエアラインの姿勢、恐るべしである。
 朝食を下げた後も注がれたワインをちびちび飲む。耳元には4時間遅れで就航したジェットストリーム。羽田を出発して1時間ぐらいだったら最高だったのだが、今はバンコク到着1時間強前。5:40、機長さんから案内。先程タイとラオスの国境を越え、タイ領空に入ったとのこと。15分後に降下を開始し、タイ時間の4:00にベルト着用サインが点灯するそうだ。到着は定刻より30分早まって4:30とのことである。そして乗務員に対しては着陸の準備を始めて下さい、と指示。 
 片付けの途中だと思うのだが、日本人CAさんが自分の所に、エンタテイメントシステム不具合のお詫びにやって来る。昼間だったら泣いていただろうけど、夜便だから気にしていない、のだが、お詫びとしてマイルか機内販売で使えるクーポンを進呈するとのこと。マイルなら3,750マイル。クーポンなら5,000円相当だって。インボラの上に返金までして貰い、申し訳ない。。。
 日本時間の6:07、タイ時間に直すと2時間遅れて4:07、ベルト着用サインが点灯する。徐々に機内が暗くなると窓外にバンコク近郊の街灯りが見て取れるようになる。高度を下げてゆくと高速道路と空港鉄道。6:27、Landing、RWy19L。速度を緩め誘導路へと逸れる。

 僚機の姿が見える。関空からのJL727である。定刻4:40の筈だが、同じように早着だったようだ。

 こちらは4:38、Spot in SP F6となる。拡げた荷物を片付けて降機。着てきた長袖はもういらない。鞄に仕舞いこむ。搭乗橋でむっとした空気が一瞬やってきたが、まもなく冷房ガンガンの空港建屋へ。

 長々と続くスワンナプーミの通路を歩いて入国審査へ。物凄く長い行列が出来ていて、ビジネスクラス利用でまらったファストレーンのチケットが役に立つ。
 荷物も貰って制限エリアの外に出ると、

 5:10を過ぎていた。早く出た方に違いないが、どっちみち、空港鉄道の始発は6時近くにならないと無い。それまでにまずはSIMの購入。最安値の7日用を買い求める。そんなに長い休みではないけど、それより短いのは無いので仕方ない。価格は298バーツだったか。日本円で700円少々だから、Wifiをレンタルするよりは余程安い。
 地下の空港鉄道乗場へ向かうが、この時間はまだ改札が開いていない。ベンチも埋まっている。そこで、無料の電源があるエリアへ。電源を使ってPCを使い、恥辱の続きを書いておく。何とか出かける前まではめどが立つ。

 みなさん、深刻に充電したいようで電源エリアはスマホ展示場になっていた。
 5:45ぐらいだったか、改札へ続く封鎖が解かれる。各自一斉に切符売場へ。

 結構な行列が出来る。自分も遅れたがマッカサンまでの乗車券、35THBを買い求める。
 ついで両替が気になる。空港鉄道の駅そばの両替商、空港構内よりもレートが良いのだが、開店は確か6:00だったはず、

 と思ったら前は無かったスーパーリッチが出来ている。しかも5:30から営業中。結構な行列だが並ぶ。隣にはハッピーリッチというパクリ見たいな両替商があるが、みなさんスーパーリッチの方へ。
 空港内でJPY10,000がTHB2,705だったのが、スーパーリッチではTHB3,000になった。1割レートが良い。これでタイバーツに関しては大丈夫。さて市内へ、とその前にお隣、ハッピーリッチのレートを見てみた。JPY10,000=THB3,000。スーパーリッチと一緒だ。
 レートの良い両替商=スーパーリッチという方程式がみなさんの頭の中にあるから、スーパーリッチ一択だったけど、行列とレート、見比べてからでも良かったかも知れない。
 両替をしている間に始発電車は行ったので、2本目のパヤータイ行きで市内に向かう。空港利用客でロングシートがパラパラ埋まる感じで出発。地上に出ると外は明るくなっている。そりゃ、6時過ぎですからね。そして次の駅からは通勤客がどんどん乗ってきて立席多数に。まだ6時過ぎだが、通勤通学客による朝のラッシュが始まっていたのだった。

 降りる時、おやっと思ったがこの車両の塗装は急行塗装。座席はロングシートだったから、急行車から普通車に格下げされたようだ。
 マッカサンで地下鉄に乗り換え。

 まだ6時半過ぎだが、道は既に渋滞中。一方の地下鉄はがら空き。冷房もかなり強めに効いている。ファランポーンまで進むとちょうど7時。

 7:00の列車は少々遅れているが、その後はしばらく定刻、なのかなぁ。

 到着はチェンマイからの14列車が40分遅延始め概ね後れ。それでも3時間4時間遅れるような目茶苦茶な遅れにはなっていない。
 まずはインフォメーションに赴き、時刻表を貰う。行先を聞かれるので適当に答えるとその方面の時刻表がもらえる仕組み。今回は「イサーン」と答える。前に「ノースイースト」と言ったら「ノース」で北線と間違えられたことがある。地名をいう方が間違いないようだ。
 次の時刻表を持って切符売場へ。75列車、Buayaiまでと伝える。2等か3等かと聞かれたので3等でお願いした。出てきた乗車券は213THB。所要約6時間。定刻ならば。
 75列車のファランポーン出発は8:20。それまで1時間少々ある。

 どこかからの夜行列車、後ろにはステンレス製の見慣れない客車。これが中国製を導入したという新型の寝台車両、らしい。バンコク-チェンマイで使われていたJR西日本からの寝台車はどうなったことか。。。

 普通列車がやってくる。結構な数のお客さんが降りてきた。通勤列車としても一応は機能しているのか。
 一旦、駅舎の中に戻る。

 プミポン国王を悼む飾りつけはまだあちこちで見かける。1周忌まではこのままなのかと思う。
 機内で朝食を頂いているが、この後に備えて、食事を食べておく。ファランポーンの駅、クーポン食堂に行ってみた。

 冴えない感じのフードコート。ひとまず現金を100THB、クーポンに替える。適当に見て回った中に、「Soup」とあったのでそちらをお願いする。すると心配そうに「これだけど」と見せられる。次いで中の具材をちょっと試食させてくれた。苦瓜と骨付き肉のスープ。一種のバクテーだ。どこかで食べた覚えがある。確か、、、チェンマイか。
 まぁ良いかなと思ってお願いすると、

 こちらが予想外。ごはんに掛けられて出された。30THB。
 ちょっと物足りないので別の店で麺を出してもらった。

 今度は40THB。残った30THB分のクーポン。このままだとただの紙切れだが、現金に戻すことが出来る。

 75列車の出発まで、定刻ならあと40分少々。もう一度駅構内に戻ってみる。まだ75列車となる車両は姿を見せていない。

 8:30出発のチェンマイ行き7列車を送り出すホームに、特急型気動車3両が停まっている。タイ国鉄にしては入線が早い、と思ったら、こちらは到着列車だったようだ。間もなく引き上げる。
 8時が近づく。

 国歌斉唱の時間。警察らしい制服の人たちがプミポン国王の遺影の前に集まる。以前とちょっと場所を変えたような気がするが、偉大なる前国王へ敬意を示すため、かもしれない。
 時報と共にタイ国民は立ち上がる、観光客は写真を撮ったり、訳も分からず座っていたり。