HAC2864 JA02HC SAAB340B KUH→OKD 


 今度の搭乗便は15:45出発の2864便。丘珠行き。HAC、北海道エアコミューターの運航だが、12月からHAC便にもJAL便名が付与されるようになった。日本航空2864便、札幌丘珠空港行きと案内される。
 15:30になって搭乗開始の案内。

 エプロンを歩いて飛行機へと向かう。先程、展望デッキから到着を出迎えた時よりも日が翳っている。冬の北海道、夕暮れが早い。

 釧路空港のターミナルは夕陽に染まっている。まだ15時半を過ぎた所だが、すぐに真っ暗になりそうな勢いで光が鈍くなっている。

 シートポケットにはHACオリジナルのポイントプログラムの案内。このプログラムも確か間もなく終了する筈。まもなく、グループの外に出された事など、無かったことにされるに違いない。

 1-2列で座席が並ぶSAAB340Bの機内。今日は後方の1人掛け席を貰っている。ぱっと見た感じには席がほぼ埋まっている。最後方、12列目の窓なし3人席は空いているが、30人ぐらいは乗っていそうだ。
 15:38、Doorclose。案内でも日本航空2864便と告げられる。北海道エアシステムの乗務員が乗務しておりますと添えられた。プロペラが一つ、もう一つと廻りだす。プロップサウンドが耳中奥深くまで届いてくる。15:42、Taixing。誘導路を果てまで進むと、さっと滑走路に入る。そして疾走。15:44、Takeoff、RWY17。
 弧を描く海岸線が見て取れる。左手遠くに釧路市街地。さらに左手へと視線を伸ばすと釧路湿原が鈍い光の中で沈んていた。飛行機は右へと旋回してゆく。

 翼が夕焼け空へと突き刺さり、昼間辿った海岸線が鈍く光っている。飛行機は海岸線から少しずつ離れて北海道の内陸へ。夕闇迫る時間帯。内陸の畑地はうっすら雪化粧している様子が辛うじて分かる。
 15:51、ベルト着用サインが消灯する。現在高度4,900mを対地速度430?/hで飛行中。丘珠到着は16:35を予定しているとのこと。

 内陸に入ると雲が出て来て視界を遮る。時折雲の切れ間から見える山地は既に雪深い様子。山の中を線路が弧を描いているように見えたけど、根室線だっただろうか。
 16:03、あと5分程でベルト着用サインが点灯する旨の案内がある。狭い機内ではあるし、歩き回る人はいないが、とにかくあと5分だそうだ。16:10、機長さんから飛行状況の案内。まもなく降下開始し16:30に丘珠空港に着陸とのこと。札幌の天候は晴れで気温は5℃とのこと。穏やかな天候と付け加えられたのは、昨日がひどい天候だった裏返しに違いない。
 16:13、ベルト着用サインが点灯する。15分で着陸とのこと。減光する旨の案内も添えられる。

 雲が切れると石狩平野に出ているようだ。既に眼下の集落には灯りが灯っているのが分かる。ずっと西へと逃げる太陽を追いかけてのフライト。釧路からの30分少々でいよいよ落陽の時刻となった。
 16:22、まもなく着陸と案内。どうやら札幌の郊外に差し掛かっている。街灯りが増えてくる。

 すっかり暗く沈んだ街並みが流れてゆくとそろそろ着陸の様子。Gearが降りてゆき、そして丘珠が現れる。16:26、Landing、RWyXX。16:29、Spot in SP03。
 プロペラが停止し、ドアが開く。外に出ると‎既に丘珠には夜の帳が降りている。


 ここまでお世話になったJA02HCとはお別れ。どうやらもう1往復ぐらい、お仕事があるようで、機体の点検が進んでいた。

 予定よりも早着した2864便。時刻は16時半を少々回った所である。今朝羽田のラウンジから別行動になっている妻とは札幌で合流する。宿泊予定のホテルで待ち合わせなのでそちらへ向かう。まずはバスで地下鉄の駅へ。

 以前は札幌駅前から丘珠までの直通バスがあったと思うが、今は地下鉄東豊線の栄町発着に集約されている。そちらまで移動となる。この時間は函館からの到着便もあって、それを待っての出発。2便分まとめたからか、バスの乗車率は割といい。
 丘珠から栄町はすぐそこ。5分程で到着する。ここからは地下鉄に乗り換え。

 東豊線南北線を乗り継ぐと宿泊するホテルには17時半。市内近接の空港に到着した割には案外と時間が掛かる。タクシーで直接移動するのが一番早い手段なのだろうなぁと思いつつ10時間ぶりに妻と合流。今日は札幌宿泊。
 札幌のホテル、妙に暖房が効いている。東南アジアの国々が冷房効き過ぎなのと同じように冷涼な地、札幌は暖房が最大のもてなし、であるらしい。でも暑いなぁと思う事になる。
 夕食を食べるため、外に出る。時刻は18時を回っている。停まっているホテルから大通駅まで地下鉄で移動すると、目星を付けていた店へ。でもこちらは既に満席。何時間待つか分からない状態なので、別の店に行く。

 下調べもなく適当に室蘭やきとりの店に入る。ここも混んでいたが、席には通された。

 早速、ビールを頂く。暖房が効いているせいか、喉が渇いている。すっと飲み干してしまう。

 いぶりがっこクリームチーズの組み合わせ。最近はあちこちの店で見かけるようになり、定番になりつつあるようだ。でも今回みたいに、がっことチーズが別々に出てくるのは珍しい。気分に応じて、いぶりがっこクリームチーズ添え、クリームチーズ抜きを作る事も出来る。


 鶏精と豚精。精って何だろうと思ったら、どうやら精肉、の事らしい。たっぷりのたれで芥子を塗って食べるのが室蘭の流儀なのだそうだ。基本的に味をごまかす方向の組み合わせなので、無難に食べることが出来る。

 忘れた頃に店で樽生を見かける琥珀ヱビスを頂く。

 三杯目はバリキングというサッポロのサワーを賞味。
 滞在1時間ほど。早いけどホテルに引き上げる。大通りに戻ると、

 路面電車が走っている。西四丁目とすすきのの間がつながって環状化した区間だ。道路の真ん中ではなく、歩道からすぐに乗れるようになっているのが目新しい。
 すすきのから地下鉄でホテルにまだ20時を過ぎたぐらい。普段の土曜日、自宅で見るのと変わらないようなテレビを見ながらだらんと夜まで。