JL373 JA302J B737-800 HND→KKJ

 今日の目的地は北九州。空港から割と近い所にお客さんへ、打合せで訪問する。飛行機は11:45に北九州着。打ち合わせは13時からなので、10時過ぎに羽田を出るフライトで十分。最初はもう少し早く着けるように福岡経由にしようかとか迷ったが、結局一番楽なフライトを選んだ。
 出発は88番搭乗口。

 ここ、バスゲートである。バス連絡になるフライトは僅かなのだが、その僅かに当たってしまった。
 クラスJのキャンセル待ち。Sの1番という整理券を貰った物の結局は落ちてこない。搭乗口に向かうと9:50。出発15分前。

 事前改札の案内が流れてそろそろ搭乗開始だろうか。しばらくベンチで待つ。なかなか搭乗開始にならないなぁと待っていると、9:55になって案内が流れる。羽田空港管制指示により出発が25分遅れて10:30になると。

 10:30出発に代わってしまった。
 打合せは13:30だから25分遅れても、まぁ何とかなる。この時間、羽田空港は大雨で、その影響で全体的に運航が乱れているようだ。
 待ち合わせは空港では無くて、空港最寄りの朽網駅。そこまではバスで行くつもりだったのだが、この調子だと待ち合わせの時間には間に合わない。営業宛、直接客先に向かって合流する旨のメールを打っておく。
 中途半端な時間が出来る。ラウンジに戻る程の余裕はないので、充電のできるところで出発を待つ。 
 10:15になって搭乗開始。とってもバスに案内されるだけの事。1台目のバスに乗って待つことしばし、バスが動き出す。間近に見える飛行機は楽しいが、今日は激しい雨、窓ガラスに水滴が付き、満足な写真にならない。

 搭乗機が近づいてくる。今日は純粋な国内線運用機、待っていたのはJA302J。
 バスは雨降る中、ステップのすぐそばに車体を寄せて到着する。ステップにも屋根があるので傘は差さなくても飛行機に乗れる配慮、と言う事になる。

 その代り、写真は撮りづらい。1枚だけ撮って機内へ進む。
 バスがもう一台やってきてお客さんを乗せると、10:28、Doorclose。これなら案内にあった10:30に比較的近い時間ではある。が、案内。管制の指示で離陸は10:54になるとのこと。お詫びと共に伝えられる。
 宛がわれた普通席。3人掛けに3人座ったその前は3席とも空いている、真ん中の人が前の席へと移っていったので隣の席が空く。これで、この先のフライトが楽になる。

 雨に濡れながら地上が出発準備を進めている。何せ離陸の指示まで余裕があるから、飛行機はなかなか動かない。10:33、Pushbuck。10:38、Taixing。飛行機は南側、D滑走路へと進んでゆく。相変わらず羽田は大雨。

 D滑走路の手前で離陸待ちの渋滞になる。10:52、離陸待ちの途中であり当機は6番目の出発となる旨、案内がある。北九州到着、12:20ぐらいを見込む事が告げられる。まぁ12:20なら構わない。1時間遅れとかにならなければ、それで大丈夫だ。

 11:00.滑走路端に着いてから少々待たされる。要約許可が出たのか滑走路へ進む。11:06、Takeoff RWy05。

 地上を離れてすぐに飛行機の外は雲で真っ白な景色になる。東京湾を見る余裕も何も無かった。雲の中を揺れつつしばし、一層目の雲を抜ける。

 まだ頭を雲が抑えている。更なる高みへ雲を突き抜けて飛行機は進んでゆく。
 11:17、ベルト着用サイン消灯。

 ぎっしり敷き詰めた雲の上、ようやく見えた青空の上を飛んでゆく。富士山でも見えるかと思って窓側を選んでいるが、今日は富士山なんて見える筈がない。

 機内サービスが始まる。コーヒーを頂く。PCを拡げているからか、カップに蓋をしてくれる。
 サービスが一巡。戻る際にお代わりを勧めてくれる。スカイタイムをお願いする。

 今度はコーヒーのカップで出てきた。
 まぁ、コーヒー専用紙コップという訳ではないのだろうけど。
 窓外にはずっと雲の羅列。PCを拡げて、遅れている恥辱を勧めながら西へ向かう。不意に外を見ると

 雲の切れ間から地上が見えるようになっている。時刻は11:50。本来なら北九州についている筈の時刻だ。
 窓外はだんだんとはっきり地上が見えるようになってくる。

 広島だねぇ、と言う事が分かる景色が広がった。時刻は12時。天気が良さそうだ。案内があって10分後にベルト着用サインが点灯するとのこと。

 間もなく宮島が見えてきて、

 岩国の米軍基地、と言いたくなるが、そういえば軍民共用になったんだっけ。別世界の航空会社しか就航していないから、意識の中には無い空港が飛んでゆく。
 高度を落としつつのフライトで地上が見えていると、地上の景色を追うのが本当に楽しい。
 12:07、ベルト着用サイン点灯。15分で着陸と案内される。瀬戸内海の上空。少しずつ高度を落としてゆくのが分かる。12:13、山口宇部空港が見えてくる。だいぶ高度を落とした中で、海沿いの滑走路が見えている体裁。そして

 宇部の市街地だ。宇部興産の私有道路の大きな橋が見えている。
 陸地のぐるりと囲まれた、内海の中を飛行機は高度を落としてゆく。

 まもなく右手に降りるべき北九州空港が見えてくる。直角に曲がってぼん、って感じで着陸だなぁと思っていると、翼を海に突き刺さんとばかりに旋回して、飛行機は北九州空港へのファイナルアプローチ。12:19、Landing、RWy36。

 スポイラーをおっ立てて減速。誘導路へと入って行く。到着遅延のお詫びがあり、最後、気の利いた一言、で〆る所。北九州市が複数の市の合併で出来た事、その際に一般公募での第一位の市名が西の京と書いて西京市だった事、西京市というのもいくら何でもという事で北九州市という名称が選ばれた事、北九州発祥の物事にバナナのたたき売りや焼きうどんがある事。延々続いて、「皆様もぜひ、北九州市が発祥の焼きうどんをご賞味下さいませ。今日もワンワールドアライアンスメンバー、日本航空にご搭乗頂き、誠にありがとうございました」と締まる。ダダ流しにダダ続けて、よく〆た。本当に驚いた。
 12:22、Spot in SP4。

 思いがけず長々付き合ったJA302Jとはこれでお別れ。

 結局36分延。後に続くスタフラも15分延。羽田大雨の影響を受けて乱れている。でも調整できる範囲で済んだので後工程には影響しない。
 朽網駅へ行くバスは12:52なので、しばらく待機となる。空港のレストランに入る程の時間はないので、到着ロビーにあるコンビニで適当な昼食を済ませて客先に向かう。
 バスを降りて客先まで歩く。今日の北九州は良く晴れている。意外と涼しく、湿気もなく、まるで避暑地みたいな空気。大陸の高気圧が冷たい空気を運んできた、なんて言葉が頭に浮かぶ。
 客先で打合せ。十数年前、自分が駆け出しの頃に一度担当した客先で、打合せ相手の一人は当時お世話になった人だった。名刺交換のわずかな間に当時を懐かしみ、名刺の肩書きで近況を知る事になる。自分も昇進しているが、先方も相当偉くなってた。
 打合せ自体は後輩メイン。時々答え切れない部分をフォロしてするのと、相手に通じていないなぁというときのフォロと。現場の確認まで含めて4時間ほど。17時過ぎに完了。
 帰りも北九州空港からのフライトを予約している。が、JALの北九州便。16:35の後、21:00まで開く。16:35に乗れるは思っていないので、21時の便を予約した。スタフラに乗るなら19:30があったが、それでも19時半。福岡に出るなら20時が妥当だろうか。羽田着が大きくは変わらないけど、北九州21時発なら特便割引で安かったので、北九州で時間をつぶす事にしている。
 空港に向かう前に軽くお腹に入れておく。この辺りは臨空工業地帯なのだが、ちょっと歩くとこんな店があった。

 北九州が地場のうどん屋さんが店を構えている。ちょっと前に北九州の「資さんうどん」が美味しすぎるという記事を見ていて、覚えがあったので寄ってみる。
 仕事が無事に終わったので何気なくビールを頼んだらヱビス黒ラベルと言われる。

 素晴らしい二択だ。サッポロビールは日田に工場が移転する前は門司に工場があったので、この辺りは強いのかも知れない。以前、同じように元工場所在地であった川口の葬儀場で黒ラベルが出てきた事もあったし、工場があった所というのは、やはり有利なんだろうなぁと思う。

 そしてごぼ天うどんを頂く。麺は博多でも食べられるような柔らかめの麺。まるで牛蒡スティックと言いたくなるようなごぼ天と共に頂く。
 メニューにはおでんがあったり、おはぎがあったり。ローカルチェーンの怪しさ爆発と言った所。入ってすぐは大きな店を持て余すほどのがら空きぶりだったが、10数分の間にお客さんが増えてくる。
 うどんを頂いてバスで空港で戻る。18時すぎに空港に到着。

 まだ3時間あるのだが、さてどうしようか。
 空港に電源席があったのでそちらで恥辱を綴る。お手元には売店で売ってた生ビール。

 ここも黒ラベルを扱っている。門司に工場のあった威光だ。サーバの管理が良いようで、非常に美味しいビールが出てくる。それをお供に恥辱を進める。
 飛行機は21時出発。20時を目安に席を立つ。まだ1時間あるので、レストランに寄り道。お酒とつまみのセット、を頂く。


 焼酎とつまみのセット。千円しない市中価格のほろ酔いセットかと思ったら、空港価格なのか、思ったよりもしょぼい。とは言え、頂いている間に羽田からの到着便、やって来たから、時間をつぶすという目的は達成する。

 午前中に乗ったJL373と同じJA302Jが来ている。一方隣のスポットには 

 SFJが来ている。21:05に北九州を出るSFJ92。