JL804 JA317J B737-800 TPE→NRT


 成田行きの804便、12:50の出発。搭乗口まで赴くと来る時に乗ったのと同じB737-800が待っている。

 今日はJA317J。中部空港からの821便の折り返しである。待合室、搭乗客の数からするとほぼ満席だろうか。
 12:20を過ぎて搭乗開始。宛がわれた席に座る。今度は前方窓側にした。

 窓外には翼で無くてエンジン。すっきりした写真を撮ろうとしたらもう少し前方席ですかねぇ。
 「お帰りなさいませ」の言葉で案内が始まる今日のJL804。見事に日本人だけ。夏休みを台北で過ごしたらしい家族連れ、女子会、エトセトラエトセトラ。バルクヘッドには赤ちゃんも居る。3-3列に並ぶエコノミークラス、ほぼ満席のようだ。
 12:42、Doorclose。12:45 Pushbuck。

 12:50、Taxing。地上係員、並んでこちらに手を振ってくれる。
 飛行機は誘導路をゆっくりと進んでゆく。

 FDXのMD-11を眺めて滑走路の端へ。

 13:02、Take off RWy23R。

 飛行機は国際線のフライトらしく、ゆっくりと上昇してゆく。間もなく雲が出て揺れ始める。

 視界が閉ざされる。5日滞在した台湾ともこれでしばらくお別れ。そんなことを思う。まもなく

 雲を出て青空が広がる。13:08、ベルト着用サイン消灯。一路、日本へと針路を向ける。

 揺れも最初の所だけ。まもなくビジネスクラスとの間、カーテンが閉められる。バルクの赤ちゃんが泣き出し、すかさず乗務員がフォロに入る。

 ふと窓外を見ると台湾島の陸地が見えている。この滞在期間、目まぐるしく天気が変わった事を象徴するかのような今日の空模様。
 しばらく台湾島の海岸線が付いて回る。今日は日本からより遠い桃園が出発点、その分、台湾もちょっとだけ長い時間、寄り添う事になる。

 13:12、東海岸が見えてきて、台湾島も尽きる。今度こそ本当に日本へまっすぐ、まっしぐら。
 13:25、機長さんから飛行状況の案内が入る。現在飛行高度11,300mの上空を対地速度800km/hで順調に飛行中。成田空港には15分遅れて17:25の到着を見込んでいる、とのこと。成田の天候は曇り、気温は29℃だそうだ。
 13:30。機内食のワゴンが廻り始める。B737のワゴン。一度に6人の相手をする分、近くに来てから自分の番が来るまで少々待たされる。自分の番が来て、

 こちらが台北積み込みの機内食。難のタイトルもつかない代わりに、量は普通にある。

 メインは選択無し。豚肉の生姜焼きたけのこご飯添え、とメニューにはある。

 前菜に茸のパルサミコソテー

 サラダのサーモン添え、ではなくスモークサーモンのフレッシュサラダ、とのこと。

 蕎麦、ブラしてしまった。

 デザートはババロアか何か。
 台湾積み込みの食事は外れがない。まずは安心して美味しく頂くことが出来る。
 20分程でフィニッシュ。

 〆にコーヒーを頂く。混んでいる割にはタイミングよく出てきた。
 一息つくと時刻は14時過ぎ。桃園機場を飛び立って1時間ほどが経っている。3席並んで埋まっているのでPCを拡げて、と言う訳にはなかなか行かず、今日は映画を見ながら時折外を眺める空の旅、となる。

 どこかの島が見えている。台湾を離れるとまもなく琉球諸島、九州まで続く島弧の連なり。そのどれかが見えているのだが、今日はどこが見えているのか、思い至らない。
 明らかに九州の本当に差し掛かって14:42、志布志の街が遠ざかり再び洋上へ。まだ半分は来ていない。来ていないけど、国際線のフライトで九州本島が見えると先が見えてきたような、そんな気分になる。14:45、機内減灯。寝ておけ、の合図だ。眠くないけど。

 窓外、急に暗くなる。成田の天候は曇り、という機長さんの言葉を思い出す。
 暗くなったが揺れる、ということは無く引き続き日本列島の南側、太平洋上を順調に東へ向かう。空も青さを取り戻した。眼下は相変わらずの雲が続くが、穏やかなフライトに身をゆだねる。 

 何とも夏らしい雰囲気が機内まで漂ってくる。
 15:40、降下を開始する旨の案内が流れる。15分でベルト着用サインが点灯するそうだ。お手洗いへと席を立つ人がちらほらと見える。

 機体を傾け右へと旋回する。どうやら関東圏が近づいているようだ。
 ほぼ予告通りの15:54、ベルト着用サインが点灯する。日本時間なら1時間早くなり16:54。

 閉じられていたビジネスクラスとの間のカーテンが開く。乗務員さんが安全の確認に廻る。一つずつ着陸への課題をクリアしていると飛行機は

 銚子へと差し掛かる。時刻は日本時間で17時を過ぎた所。あと20分で着陸と改めて案内された。成田の天候は曇り。気温は20℃と告げられる。
 飛行機は成田の北側へと回り込むようだ。

 飛行機は高度を降ろしつつ、利根川を遡って行く。
 
 霞ヶ浦が見えてくる。随分遠くに来たような気がする。成田が遠いのと、飛行機が速いのと、両方が相まっての状況。

 旋回して

 また旋回すると成田への最終コースになる。今日のフライトで初めて、日の光が自分の窓側から差し込んでゆく。

 逆光の中、北総の水郷が光に浮かんでいる。日本の田圃、これからが収穫の時。だんだんと収穫を待つ大地が近づく。
 17:18、Landing、RWy16L。10分遅れの案内が入る。

 逆噴射で速度を落とすと誘導路へ。成田空港、どこのスポットに入るものかと固唾を飲んで見守る。どうせサテライトにつくなら、さっさとスポットに入ってほしいが、サテライトの前を直進。内際共通の65番辺りに着くのかと思ったら、

 サテライト側の端。93番に入った。引っ張った挙句、遠くか、とがっくり。時刻は17:25、SP96となる。

 飛行機を後に、入国審査への遠い道のりを進む。元水平エレベータをてくてくと歩いて行くと、

 こっちじゃねーとバーカという成田独特の仕打ち。空港会社と航空会社の関係ない所での扱いなのは分かっているけど、成田空港って関係者が同じ方向向いてないよね、と思う瞬間である。反対側へと向かう。
 入国審査は自動化ゲート。荷物を受け取ると制限エリアの外へ。

 飛行機を降りてから20分程で何とかなっている。案外と早い。
 出迎えエリアにはテレビカメラが待っている。帰国ラッシュの取材なのかオリンピックの選手でも出てくるのか、事情は分からない。
 今回は成田エクスプレスの往復割引券を持っているので、帰りも成田エクスプレス

 ちょっと間が空くのが困りものだが、乗ってしまえばバスよりも座席廻りに余裕があるし、空いている。やはり楽だ。
 帰国ラッシュと思われるが、空いている成田エクスプレスに揺られ1時間半程。

 20時前に横浜となる。成田エクスプレスの先頭車からだと、地下鉄の方が近い。思ったよりも運転間隔が短いダイヤに今日が平日であったことを知る。
 帰宅して明日の支度だけ少々。