JL89 JA707J B777-200ER HNL→HND


 搭乗口に着くと18:20過ぎ。まもなく優先搭乗が始まるところだった。早々に乗り込む。帰りは一人。ホノルルを飛び立てば間もなく日が沈み、後は羽田までの夜間飛行となる。通路側でも良いかなぁと思っていたが、結局窓側にする。2Aという席。
 衛星版の新聞を頂き、目を通していると18:36、Doorclose。羽田までの飛行時間、7時間50分と案内される。時計は5時間戻しておく。厳密にいうと19時間進めるのだが、とにかく19日の13時半過ぎと言う事を意識しておく。午後のリビングでだらんとしている様子が頭に浮かぶ。
 13:39、Pushbuck。13:44、Taxing。

 目の前の景色と時間が合わないけど、夕暮れの中、飛行機は滑走路へと向かって歩み出す。滑走路手前で一旦停止。

 スターアライアンス塗装のB737をやり過ごす。漠然とNHを思い出すが、そんな機材が来るわけない、UAの機体であった。先へと進む。

 遠く、ダイヤモンドヘッドを眺めつつ、飛行機は名残を惜しむかのようにゆっくりと進んで滑走路へ。13:53、Take off RWy08R。東の空へと歩み出した飛行機は高度を上げて、

 機首を反転させる。アラモアナにワイキキ、そしてダイヤモンドヘッド。48時間キリキリと動き回った街が夕暮れに染まるのを窓に映して、飛行機は西へと向きを変えた。
 13:57、この後のサービスに付いて、という案内があった後でベルト着用サインが消灯する。窓外、夕暮れの濃くなった空を眺めて、飛行機はさらに上昇する。これから8時間弱。ホノルルの時間ならば夕食を頂いて寝る、という感じだろうが、今寝てしまうと、日本に着いてからが眠れなくなる。
 眠らないようにと映画を見はじめる。間もなくウェルカムドリンクのサービス。

 シャンパンとオレンジジュースの二択。シャンパンを頂く。乾燥した機内、渇きがちな喉を潤す。

 ついでおしぼりのサービスも。極めて日本的なサービスで、ホノルルにいる間、チップを払うお店でも、おしぼりが出てきた事、一度もない。

 飛行時間の長いこのフライト。まずは食前のお酒から、と言う事で飲み物の注文。それと共に食事の確認も入る。ハワイ線のビジネスクラス、4月から事前に食事の予約が出来るようになっていて、試しに和食を予約している。予約指定のお礼と内容の再確認があって、和食のままでいいかと念押しがある。勿論そのままで構わないので、改めてお願いをする。

 テーブルが作られて、 

 お酒を頂く。ひとまずシャンパンのままにしたが、和食だからこの後は日本酒だろうなぁ。シャンパンをゆっくりと頂く。
 機長さんから飛行状況の案内が入る。お客様のご協力で10分早発出来た事、早く出たため、燃料効率の良い高度を取っている旨、説明があり、改めてお礼申し上げますとのこと。羽田着陸は日本時間の21:50見込み。天候は雨で気温は23℃とのこと。
 さて、食事が運ばれてくる。

 魚がメインのワンプレートディナー。

 ツナポキサラダ。ハワイアンだけど、日系ハワイアンだから和食のカテゴリで良いのか。

 前菜の各種。こちらもスパムカツ、なんて日系ハワイアンが鎮座している。これは限りなく洋食に寄っている感じ。

 メイン。メニューには白身魚としか書いていないけど、なんでしょうねぇ。食感は鯛に似ているけど、もしかすると違うかも知れない。

 日本酒とチェーサーを出してもらってゆっくりと頂く。ちょっと前なら日本酒にチェーサーなんて飲み方しないだろうが、酔いが回らなくていいと昨年末、妹に言われて考え方を改めたのである。本当は日本酒1:水3の割合で飲むべきらしいけど、さすがにそこまでは守れていない。

 デザートにたどり着くまで40分近く掛かっている。さすがにちょっと遅かったようで、まわりはほぼほぼ食べ終わっている。
 食事のサービスが終り、機内販売に入る。行きと同じく森伊蔵の扱いがあるので1本買っておく。1人1本という制限が掛かっているけど、どれだけ売れたのか。飛ぶように売れてゆく、感じでは少なくとも無かった。
 ホノルルから2時間少々。夕暮れと追い掛けっこをしながらの空の旅。日本時間で16時を過ぎてゆく。

 さすがに夕陽に逃げられたようになり、外は真っ暗になる。機内も消灯した。

 座席を倒して眠る人もちらほら。あくまで日本時間で16時半だから、ここで寝入ると帰国してから眠れなくなる。踏ん張りどころであり、頑張って映画を眺め、眠らないように努める。映画は1本、もう1本。さらに3本目へ突入してゆく。その間に、日付変更線を跨ぐ。先程までの土曜日の夜が、一気に日曜日、サザエさんが終る時間になる。週末の時計が一気に進んだ。
 3本目の映画が半ばになる頃、アラカルトを頼もうかという気になる。長距離ビジネスクラスだと多種多様なアラカルトが用意されているのだが、中距離路線でも、お馴染みですかいシリーズの他に、チーズの搭載がある。数年前は日本のチーズを世界に知らしめる、ぐらいの勢いでかなり、推していたように思うのだが、何時の間にかフェードアウト気味になり、それでもチーズの搭載は少々ある。 

 ワインと一緒にチーズを出してもらう。少なくとも日本の、という勢いではないようだ。三種類のチーズにクラッカーとドライフルーツ。まぁまぁ美味しいけど、やはり力の入ってる感は微塵も無かった。
 日本時間19時を過ぎる。パンか何かをギャレーから後ろに運ぶようになった。どうやらエコノミークラスでリフレッシュメントのサービスが始まったようだ。まもなく機内、灯りが戻りだす。羽田着陸まで2時間半となった所。ビジネスクラスでも二回目の食事となる。

 バーガーとフルーツとヨーグルト、という組み合わせの軽食が供される。日本時間なら夕食と言う時間だが、さっきチーズを食べたばかりだし、そもそも機内食を食べてから座って映画を見ているだけだ。これでも十分なぐらいだ。

 〆はさすがにコーヒーを頂く。

 20:26、あと1時間半で着陸する旨の案内がある。ここにきて少し寝ようか、という気になる。コーヒーを飲んだばかりで支離滅裂だが、ベルト着用サインが点灯するまでの1時間ぐらいなら、寝てもあまり差し支えはあるまい。3本目の映画が終わって何となく時間を持て余してもいる。この日初めてシートをベットポジションにする。ライフラットなので水平ではなく、横になると熱容量の小ささでシートが温まり、正直あんまり寝心地は良くないのだけど、それでもうとうとしたようだ。
 ベルト着用サインが点灯してぼんやりした意識が戻る。時刻は21:28。座席を全て元に戻して、居住まいを質す。飛行機が少し揺れ始める。21:40、最終の着陸態勢に入った旨、告知される。15分で着陸とのこと。羽田の天候、曇りで23℃と告げられた。その直後、寝に入ったようだ。気が付くと眼下にゲートブリッジが見えている。もう羽田着陸というタイミング。21:58、Landing、RWy22。ほぼ同じタイミングで飛んできたハワイアン航空と相前後してスポットへと入る。22:03、Spot in SP114。

 前方席なので今日は早々に降機できる。日曜日も既に22時。早め早めに事が進むのはありがたい。