JL201 JA310J B737-800 HND→NGO

 今日の目的地は中部。何時もは23番だったり24番搭乗口。つまり羽田の果てから出発なのだが、今日は17番搭乗口から出発だそうだ。

 その17番スポットに待っているのはJA310J。国際線用のB737。確かに今日の中部行きは17番から飛ぶようだ。
 空席待ちカウンタに着く頃、案内が流れる。クラスJ、予約の客でいっぱいだそうだ。キャンセル待ちの受付時に、多分無理、とかそういう事を言われなかったので今日は行けるかと思っていたが、残念。普通席への搭乗が確定する。

 7:50過ぎ、子供連れ等の優先搭乗開始。「(上級)会員の方、まもなく搭乗開始ですので、一列になってお待ちください」なんて案内が入る。10数人の行列が出来る。どこかで「会員だって」なんて言葉が聞こえる。上級
 7:55になって搭乗開始。翼の後ろの窓側席に落ち着く。

 窓から見える空はもう夏の空。まだ5月も半分行っていないけど、夏はすぐそこ。そういえば自分もクールビズなのでネクタイは締めていない。

 8:03、Doorclose。今日は半分も埋まっていない。自分の隣はB席C席と空いている。後ろは概ねそんな感じ。前は少々乗っているようだ。名古屋中部までの飛行時間は40分と告げられる。途中、大きな揺れは無いとの言葉が添えられる。
 8:10、Pushbuck。8:15、Taixing。地上係員が手を振って送ってくれるので手を振り返す。外から機内で手を振っているのが分かる、なんて話を機内誌で見たのか、機内プログラムの落語で聞いたのかは覚えていないが、そんな話を耳で齧った覚えがある。それ以来、窓側に座った時には手を振り返すように心がけている。今回も振替したのだが、その直後、地上の作業員、こちらに向かってお辞儀をしてくれた。本当に見えているだ、と感心する事になる。
 飛行機はC滑走路へと向かってゆく。窓の外、草生す向こうに東京の街並みが浮かんでいる。その背景に青い空。一昨日の強い風が街の塵を吹き飛ばし、昨日は会社にいるのが勿体ないほど澄んだ空気にほれぼれとしていたが、今日もそんな空気が続いている。
 先行機に続き滑走路へ。一呼吸おいて8:22、Takeoff RWY34R。

 透き通った街並みが拡がり出す。これからの40分、眼下に広がる景色にワクワクしそうな予感を覚えつつ、飛行機は高度を上げてゆく。東京都心を避けるべく、右へと大きく旋回し始めると目の前には東京港の景色が広がる。

 竹芝から続く白いスジ。よくよく見るとジェットフォイルが一路南下してゆく。羽田から飛び立つ事は数多いが、眼下に客船が見えるのは久しく覚えがない。
 名古屋中部へ向かう飛行機は一路東へ機首を向け、高度を上げてゆく。鼠園を見下ろして浦安から市川へ。

 船橋の辺りだろうか。翼を地上に突き刺す勢いで下に向け、一気に反転、機首を西に向けかえる。再び鼠園。今度は少々距離がある。そして飛行機は先程飛び立った東京都心。高度を稼いで満を持して進入する。

 東京スカイツリーがほぼほぼ真下に見えてくる。周りの建物に比べても段違いに高さが違う。天空という言葉を盛んに使う理由が良く分かる。

 空から目立つのは皇居の緑だが、写真にすると地味である。その点、真っ白な天井の東京ドームは空から見ても非常に目立つ。地上から見てもあまり実感のない、ビックエッグという愛称も空からだと納得がいく。
 新宿の高層ビル群は空から見ても摩天楼だし、その近くの明治神宮新宿御苑とのコントラストは鮮烈である。その先は次第に郊外になって行く。8:29、ベルト着用サイン消灯。中部着陸予定は定刻の9:05を見込んでるとのこと。

 この楕円は東京スタジアム。よく見るとその隣には調布飛行場の滑走路。調布インターの様子も分かる。野川も結構目立つもの。

そして東京競馬場。こんな調子で景色を見ているとキリがない。さっきは真下にと富士見ヶ丘車両基地も見えたし、今度は高幡不動、と思ったらちょっとイメージと合わない。よく見ると豊田電車区だった。
 名古屋へ向かう飛行機は中央線の経路に沿って西に向かう。まもなく外の景色は山景色になる。相模湖だろうか。ダム湖を見下ろして西に。

 残雪湛える富士山が見えてきた8:38、機長さんから飛行状況の案内が入る。現在6,700m。甲府市の上空を飛行中。皆様の左手に富士山をご覧いただけますとの言葉がそられる。3〜4分すると降下を開始し、中部空港到着は定刻の9:05前後を予定しているとのこと。同じ内容が英語でも繰り返される。右手に座っていた外国人が席を立って左手の景色を眺め始める。
 このフライト。富士山も美しいのだが、南アルプスの山々の方がより近くを飛び、それはそれはくっきりはっきりと見える事になる。

 高度を落とし始めたのか、思いがけないほど近くに山の稜線が見えている。フライトも後半戦、というところだが、ここまで来て機内サービス。

 キャンディーの配布。
 8:43、客室乗務員から案内。7分後にサイン点灯するそうで、まもなくサービス終了との事。飛行機は伊那谷に沿って南下を始める。遠くに富士山の影が見えて、眼下は緑鮮やかな谷間。どこまでもくっきりはっきり美しい景色だが、逆光気味になる。
 8:49、ベルト着用サインが点灯する。あと15分で着陸とのこと。名古屋中部の天候は曇りで気温は20℃だそうだ。
 間もなく眼下は

 どこまでも街が広がる平野に化けた。冬から春先の同じフライトだと三河平野から海に出て知多半島を回り込むルートだったが、どうみてもこの景色は三河の景色では無い。尾張名古屋の上空に入り込んでいるようだ。
 先程の案内で曇り、と言っていた。目の前の景色と少々合わないが、

 突然雲の中に突っ込んで納得がいく。結構な雲のようで、少し揺れる。街が見えたり隠れたりのフリッカーが少々続いた後、再び視界が晴れると建物が疎らになっていた。名古屋の南側に出たようだ。

 景色が水っぽくなった。輪中のようにも思える。飛行機はここで左に旋回。伊勢湾へと出てどうやら中部空港への最終コース。高度を下げていよいよ海が近づくと

 空港が現れる。9:02、Landing、RWy18。9:04、Spot in SP8。

 いつもより出口に近いスポットに到着。歩く距離が短くなるのはありがたいが、写真があまり絵にならない。少々残念。
 今日は打合せ、午後から。普段なら余裕を持って移動となるが、今日は午後の打ち合わせに備えて少々名古屋の支社で事前のすり合わせをすることにしている。よって名鉄で名古屋に向かう事になる。
 名古屋まで行く前に搭乗窓口に。夜の便、クラスJの空席待ちを入れて貰う。出てきたのは2番という整理券。自分よりも早くキャンセル待ちを入れた人がいるようだ。今日はクラスJの搭乗、かなり難しそうだ。
 「夜8時ごろにはお戻りください」
 と窓口の人に言われて名鉄の駅へ。何か妙な空気が漂っている。聞いてみると今朝、人身事故があってダイヤが乱れているとのこと。時刻は9:17だが、9:07の全車指定の特急列車、ミュースカイがまだ出ていない。
 それなら指定席を確保して、ゆっくり座って行こうとのんびり構えるのだが、今日は全車自由席になります、と窓口の人。仕方ないので改札を入る。

 案内は全車指定とあるが、どういう扱いになるのか。ダイヤが乱れて指定券が売りづらいのかな、なんて想像をしてみる。列車はなかなか来ないが、時間に余裕はあるので、慌てずに待つ。

 おや、全車一般車の特急に案内が化けた。構内放送があってお詫びが入る。常滑新舞子‥‥と停まる特急になるそうだ。2番線で特急を待っていた人が係員に案内されて3番線ホームへとやって来る。
 4両で特急で、何かとんでもなく混みそうな雰囲気。9:30を過ぎて、その特急がやって来る。当然、ロングシート車だが、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車で到着。大きな荷物を持った人たちが何時までもいつまで吐き出される。これからフライトのお客さん、気も急くに違いない。
 入れ違いに中部に着いた荷物の大きなお客さんが座席を埋める。ほぼ全員が座れる程度だが、ほとんどの人は脚の前にキャリーバックがある状態。車内が狭苦しい。遅れている旨、「ご迷惑をおかけいたします」とお詫びの放送があって発車する。到着時刻は見通しが立たないので省略させて頂きますとのこと。まずは速度が上がって順調に空港島を抜けてゆく。
 これで名古屋方面ノンストップならまぁいいのだが、今日は一般車特急と言う扱い。常滑に停まる。当然、前の電車から間隔があいているので、たくさんのお客さんが乗り込んでくる。車内は満員になる。次の駅でさらにお客さんが乗り込んでくるから、狭苦しくなっている座席前のスペースも立客多数になる。
 河和線と合流する太田川のホーム。これまた呆れるほどの人が並んでいる。乗って来る人で車内は満員になり、乗り切れない人もホームに多数。係員がドアから首を突っ込んで、「奥に詰めて下さい」と呼びかけるが、スーツケースも多数乗せている。おのずと限界があって、後の電車をご利用ください、なんて放送が流れる。
 何とかドア閉め、辛うじて出発。何度か繰り返されてきたお詫びの放送、「大変ご迷惑をおかけしております事、お詫び致します」と大変という言葉が増えた。

名古屋に着くと10:15。中部空港から45分が経っている。少々遅れたがこれでもまぁ無問題。駅から少々歩いて支社に顔を出して、少々打合せ。
 午後、客先に赴く。2時間ほど説明と質疑。疲れ切ってその後の打合せは惰性。17時過ぎ解放。
 帰りは空港に直行する。リムジンバスの乗場。サミット期間中はバスを運休する旨、案内が出ている。空港に行くバスが運休する程度ならあまり問題にはならないけど、他にも色々と差し支えがありそうだ。サミット期間中は名古屋に近寄りたくない。
 バスは渋滞に巻き込まれ、いつも通りに遅れる。この辺りは仕方ない。高速の乗った後で、検問のため空港手前で高速道路を降りる旨、案内がある。

 バスは空港へと向かう橋の手前で一般道へ。場所でいうとコストコのあるあたり。
 どこか駐車場にでも入って、警官が車内に入って来る、なんて成田で行われていた検問を創造していたのだが、バスは信号停止の後、そのまま有料道路へと戻って行く。先程停まった間に床下ぐらいチェックしていたのだろうか。19:10すぎ、空港着。

 空いていれば1時間程度の道。今日は30分程余計に掛かっている。
 多少遅くなったとは言え、飛行機の出発まではだいぶ間がある。展望デッキに寄ってみる。

 一番手前にTGのバンコク行き。これから出発というフライト。その向こうにはデルタがいて、これはホノルル行き。定時まで働いて乗るには出発時刻が少々早い。
 これだけ眺めて保安検査場へ。出発までは1時間少々。お弁当を一つ買ってからラウンジに寄り道する。