JL082 JA703J B777-200ER SHA→HND

 
 12時半近くになり、搭乗開始となる。行列の先で待っているのは
 
 JA703Jである。C28で残りは全てYという奴隷船仕様のB777-200ER。日本人向けの便なのだろうが、旺盛な訪日需要のせいか、周りはみんな中国人、そんな感じのフライトである。
 
 旅行会社が選んだ通路側の席に座ると、一つ後ろの中国人の真ん中席と代わってくれ言ってくる。真ん中と通路のチェンジはあり得ないなぁと断る。どうやら最後まで空いていた真ん中席に中国人観光客が宛がわれたみたいで、この辺り一帯の通路側客に代わってくれ、という話をばら撒いたみたいだ。客室乗務員を巻き込んで座席調整になったけど、調整できずに最初の割り当て通りとなる。12:37、Doorclose。
 羽田までの飛行時間、2時間20分と案内される。気流の影響で所々揺れるそうだ。12:43、定刻よりも早くPushbuck。12:49、Taixing。窓から2人隔てた通路席なので外の様子は良く分からないまま、誘導路を進んでゆく。大きな空港であり、複雑な誘導路をどう進んでいるのか分からないまま、時間は過ぎてゆく。
 ようやく滑走路手前、しばらく息を整えた後、滑走路へと歩み出る。13;08、Takeoff RWY36R。
 時々揺れを伴いつつ上昇してゆく。細かく揺れが続く、落ち着かないフライト。ベルト着用サインもなかなか消灯しない。
 仕事はあるが、席は狭いし隣は埋まっている。PCは出さずに羽田までの2時間20分は割り切って映画を見る事にした。選んだのは台湾映画のKANO。日本統治下の話なので台湾製作の映画なのにセリフは日本語が中心。3時間の超大作でどう考えても羽田までには終わらないのだが、見たかったので仕方ない。
 13:28、ベルト着用サインが消灯する。揺れもまぁまぁ落ち着いて飛行機は速度を上げ、一路東へ、東京羽田を目指してゆく。
 前の方からワゴンが廻りだし機内食の配布。今日は33番という席で後ろではないけど、前、と言う訳でもない。従って順番が廻るのが遅くなる。ようやくワゴンが来たのが14;20近く。
 
 何故か先に飲み物だけ。ビールを頂く。食事は後ほどお持ちします、と言われる。後ほどの前にヱビスを飲み切ってしまえば、もう一本飲めるかな?と卑しい事を考えたが、飲み切る前に後ほどが来た。
 
 上海積み込みの食事。メインが良く分からないが食べてみるとカレー味だった。何カレーなのだろう。分からないまま食事は進む。引き続き、映画の世界へ戻る。
 途中、席を立ってお手洗いに。次いでなので非常口から外を撮ってみる。
 
 14:50だからドアクローズから2時間。たぶん紀伊半島、志摩のリアス式海岸が見えている。フライトも後半戦だ。そろそろ映画の店じまいをしなくてはならないが、3時間の超大作はまだまだ佳境へと上り詰めてゆく所。慌てて席に戻る。
 15:00、あと30分で着陸する旨、案内が入る。改めて税関の書類が配られる。普段なら真っ先に貰って書き記す所だが、今日は会社が航空券を手配した旅行代理店が書いてくれた税関申告書がある。行きの中国の入国書類も同封されていた。甘やかされ感満載だが、あるものはありがたく使う事にはなる。
 15:12、日本時間なら1時間進んで16:12、ベルト着用サインが消灯する、あと15分で着陸するそうだ、羽田の天候、晴れで気温は23℃と告げられる。いい加減時計を1時間進める。朝から移動しているだけだが、1時間進んだら一気に一日が終わるような、そんな気分な時間になる。Geardownの感触があって、どうやら東京湾の上まで来ている事を知る。映画、これからがクライマックスなんだけどなぁ。
 16:24、Landing、RWY32L。急減速していって、左にそれるとすぐ国際線ターミナル。不平等配分でアウェイ感の大きな羽田空港国際線ターミナルだが、一応は搭乗橋に付けて貰える。16:28、Spot in SP112。
 
 晴れ、って案内があったように思うが、この時間の羽田、曇り空というのが相応しい感じではある。
 写真だけ撮るとさっさと入国手続き。電子化の手続きはしているけど、係員にスタンプを押してもらっておく。
 荷物を受け取り、制限エリア外へ。計測器の束を会社に送る現場の人に付き合ってから解散してまだ
 
 この時間。羽田は事が早く進んで良い。
 仕事明け、日曜日の夕方に放り出された感がひしひししている。とにかく、自宅には戻らなくてはならない。国際線ターミナルから早く戻るなら、京急が圧倒的だろう。
 
 京急線、横浜方面に直通するのはエアポート急行。9D運用2038編成で神奈川新町まで。さらに
 
 35運用、816編成に乗る。自宅に帰ると18時ちょっと前。仕事帰りと思えば嬉しい時間だが、二日間、仕事だったと思うと、あんまり嬉しくないなぁ。