週末。今日の土曜日は休みにする。先週土日共に出勤しているし、今日はお出かけのオファーがある。
 午前中、ダラダラとだが途中でシフトを変えて出掛ける準備を。向かうはみなとみらい、赤レンガ倉庫で開催中の宇都宮餃子祭り
 宇都宮はたまに行く機会があるし、そこそこ餃子も食べているから横浜で何も、と思う事は思うが、妻のリクエストもあったし、たまには違う世界に行くのも良いだろうと出かける事にする。横浜の街。自分にとって根岸線万里の長城で、そこから海側と言うのは世界が違うのである。野毛は自分にとってはホームタウンだが、みなとみらいはアウェーだ。
 みなとみらいの先、赤レンガ倉庫までは日ノ出町から100円バスが出ている。その時間に合わせて自宅を出る。日ノ出町までは徒歩で。
 
 二週間前には花見客でにぎわった大岡川の川沿い。葉桜になった今ではすっかり日常を取り戻している。青空に映える桜の葉。時折京急の電車がガードを鳴らす。
 30分弱で日ノ出町。ここからはバスに乗る。
 
 回送で100円バスがやって来る。どうせなら黄金町あたりで乗せてくれればいいのに。お客さんは10人少々。ウィンズの最寄りでギャンブル臭漂う人たちを乗せ、桜木町では立席多数になる。
 たくさんのお客さん、途中で殆ど降りないまま赤レンガ倉庫まで行く。バスが終点についてドアを開けると、強烈な胡麻油の香りが入って来た。そしてお客さんはその殆どが胡麻油の方へと歩いてゆく。
 
 その発生源がこちら。沢山の人だかりが合計15店舗の餃子屋目指して押し寄せている。
 チケットは3枚1100円。6枚2000円。1枚で餃子4個1皿と引き換えだそうだ。ビールは2枚チケットが必要。割り算をすると結構なお値段である事が分かる。
 
 6枚1セットの券を買い求める。二人で分担して何皿か手に入れる事にした。
 
 どこの店も40分待ちという案内があって行列が伸びている。40分ってのもどこまで正確なのか良く分からないがひとまず並ぶ。
 
 実際には25分後、3店4皿分の餃子が集まる。焼き立てなので熱いぐらい。ビールが飲みたくなる状況だが、いくらなんでも667円は高すぎるので餃子だけをストイックに頂く。
 残り2枚のチケットでもう2店、食べ比べを。今度は50分と表示のあった2つの店に分かれて並ぶ。
 
 ジリジリと行列が前に進んで待つことしばし、
 
 二皿の餃子が手に入るまで30分少々。50分の案内は少々盛りすぎだが、どうやら、行列が長くなると待ち時間を長めに表示して、分散を促すようだ。
 5店で6皿。一番おいしかったのは最初に並んだ店のもの。聞いたことない店だが宇都宮のどの辺りにあるのだろう。
 もう少し食べたいが、行列に並んで高い餃子を食べる事もないと会場を後にする。餃子欲は高まっているからどこかで食べてゆくのも良い。
 寄り道少々、桜木町へは
 
 汽車道を歩くと早い。港を貫く汽車の道から見える横浜港の水は案外と透き通っている。大岡川の河口でもあるはずだが、川の方がよほど淀んだ感がある。
 歩いている間に餃子欲は段々と薄れてゆく。とどめを刺しのは桜木町の王将。試しに寄ってみたら行列が長くてそれで吹っ切れる。
 桜木町から地下鉄のつもりだったが、汽車道が案外と近道でもう少し歩く。野毛の某ディスカウント店でこんなのが売っていて、試しに買ってみる。
 
 ポテトチップスのいぶりがっこ味。処分価格の50円だが、燻製感がしっかりあって、個人的には悪くない。巷の評判にはならなそうだけど。 
 伊勢佐木長者町から地下鉄で帰宅。まだ日が高い時間だが今日はゆっくりする。仕事は明日にしよう。