JL5643/MU538 B-6126 A330-300 HND→SHA

 
 そんな訳で14:20過ぎに搭乗となる。既に行列はほとんどなくなっている。待っていたのは
 
 先程見かけた派手な機材。後ほど、B-6126というレジであることを知る。
 宛がわれたのはエコノミークラスの前方窓側席。コードシェア便なので事前指定は出来ないのだが、手続きをしてみると「ご指定して頂いた通り」の席として出てきた席である。不満は無いが、後方は1人で2席使えるところもちらほら見える程度の搭乗率だったから、後方窓側でもよかったよなぁと思わなくはない。
 14:30、Doorclose。ポンポンポン、と三連打のチャイムが鳴って北京語の案内が入る。次は日本語。日本人の乗務員がいる訳ではなさそうで、少々訛りのある日本語。上海まで3時間、1850㎞と距離が添えられる所が目新しい。次は英語、最後は広東語だったろうか。14:34、Pushbuck。まぁ定刻と言える範囲。
 14:37、Taixing。日本の飛行機は離着陸時もデジカメOKになったが、中国の飛行機はまだ駄目。そんな訳で窓側だが、カメラを使わずに誘導路を進むのを眺める。海を渡って滑走路へ。14:50、Takeoff RWY05。
 飛行機は東京湾を東に向かい千葉を眺めてUターン、高度を稼いでから西に向かう。三浦半島が霞んでみている。反対側には会社が見えたかも知れない。
 ベルト着用サインが消灯しないまま飛行機は西へ向かう。二つ前の乗客が席を立つが、まだ、サイン消えてないよなぁ。何か良く分からないうちにダラダラと席を立つの解禁、になったような感はある。実際にベルト着用サインが消えたのは15:10ぐらいだったか。
 
 外はうっすらと伊豆半島らしい影が浮かんでいる。午後の飛行機。南向きだと逆光で冴えない景色になりざるを得ない。自分で席を選べるなら北側にするよね、とは思う。
 
 飛行機は内陸を飛んでいるようでうっすらと山並みが広がる中を進んでゆく。  
 
 飲み物のワゴンが廻って来る。水とオレンジジュースと、何かしかないからウェルカムドリンクの体なんだろうなぁと思いつつ、オレンジジュースを頂戴する。
 
 同じころ、飛行機の外には遠く三河湾が見えて来た。飛行機自体はだいぶ内陸を飛んでいるようだ。
 機内。個人用モニタは無くて、日本の国内線同様に所々にテレビモニタがあって、番組を放映している。ドッキリ系の番組を流しているので言葉が分からなくても理解できる。音声がなくても全然問題ないのだが、気が付いたら番組が停まっている。何かあったか。
 シートポケットには機内誌。ペラペラめくってみたが、基本的に北京語でしか書いていないみたいで何を書いているのかさっぱり。
 
 15:30を過ぎて窓の外、うっすらと大阪の辺りが見えてきている。間もなく食事のワゴンが廻って来た。時刻は15:30を過ぎた所。
 ビーフorチキンの選択肢があってビーフをお願いする。
 
 こんなんが出て来た。メインのビーフはとにかくとして、いい加減な感じの蕎麦と、食べる所のなさそうな海老。そしてイマイチなかっぱ巻き。う〜ん、イマイチというか残念というか。
 食事と一緒に飲み物が出てきてほしい所で、しばらく待ってみるが来る気配がない。
 
 飛行機は大阪を過ぎて瀬戸内海へ。瀬戸大橋が見える勢いだったので食事に手を付ける。搭乗前にペットボトルの水を買って置いてよかった。
 先程の食事に20分遅れて、飲み物のワゴンが廻って来た。何かタイミングが変、と思いつつ
 
 ビールを頼む。中国の代表的銘柄、青島ビールが出て来た。「航空之供」的な事が書いているから機内搭載用なのだろう。先程の機内食と一緒に出て来たピーナッツと一緒に頂く。
 九州まではしっかりと見えていた。いつしか雲が出てくる。揺れが来て時計を見ると16:34。羽田から2時間。とうの昔に九州を離れて東シナ海の洋上だろう。
 案内が流れた時に先程来ずっと停まっていたテレビモニタが動き出す。案内が停まるとテレビも停まる。何か変だなと思いつつも、たまに鳴る三連打のポンポンポンというチャイムにだけはこの二時間で馴染んだ。
 
 17:15、ベルト着用サインが点灯する。あと25分で着陸とのこと。中国は時差1時間。16:45着陸と案内される。虹橋の気温は10℃と案内される。この先は電子機器NG。中国の法律により、だそうだ。雲が近づいていて入り込むと少々揺れ。そして雲の下に出る。地上が見えてくる。時計を1時間戻す。窓の外。大都市郊外らしい景色になる。曇りがちというか、霞んでいるのか、そんな地上が少しずつ近づくにつれてはっきりしてくる。16:54、Geardown。街がどんどん大きくなり、地上が近づくと16:57、Landing、RWY36R。17:05、Spot in SP94。
 
 飛行機は駐機場に。タラップで地上に降りてバスに乗る形式。まさか上海でこんなの喰らうとは思っていなかった。楽しいけど。
 バスで入国審査に運ばれる。中国人が大半。日本人他は三割だろうか。入国審査に少々並び、荷物を受け取る。

 今日の目的地は上海では無い。この先。上海の東100㎞ほどにある常熟というところまで行く。とは言え、この先は現地で手配して貰ったTaxiに身を委ねるので緊張の糸はある意味解れ、ある意味より緊張しなくてはならないと言う事になる。
 制限の外に出ると迎えが来ていた。ホテル経由で手配したタクシーの運転手。そのまま連れてゆかれる。常熟市の文字が車内にあったから向こうから来て連れて帰る体裁だ。空港を後に高速道に入ると速度が上がる。メーターは見えないが、100km/hでは済まない、最低120km/hは常時出していそうな勢いだ。それでもたまに車に抜かれるのがびっくり。
 真っ暗な中、高速道を1時間少々飛ばしに飛ばして常熟東という出口で一般道に降りる。ここから更に20分少々。市街地に入ってホテルの真ん前に車が付く。空港から1時半。ここがどうやら目的地。海外でこんな調子で良いんだろうかと思いつつ降りる。お代はホテルに払うシステムらしい。
 ホテルにチェックイン。現地に出張中の先行組とも連絡が取れる。19時まで現地で作業で戻って来た所だそうで、20時にロビーで待ち合わせて夕食を一緒に取る事にする。
 現場から戻って来た人たちと待ち合わせる。夕食。20時になると食事の出来る店、選択肢が限られるそうで、日本料理、というか居酒屋に連れて行って貰う。常熟は日本企業も多数進出している関係で日本の料理屋や居酒屋が結構ある、らしい。
 連れて行って貰ったのはホテルの近く。居酒屋だけど夕食ニーズもあるみたいで、テーブルで一人、カレーライスを食べる日本人駐在員、なんて体裁の人もいる。
 こちらに出張している会社の人たち、既に滞在2か月。仕事で遅くなるとこの居酒屋に来るそうで、既に店の人とも知り合いだそうで。
 軽くビールを飲む。銘柄は青島だが、機内で出たのと違って何か薄い。そしていくつか居酒屋的な料理を。最後は丼物で締める。値段は日本で食べるのとそんな変わらないかなぁ。
 22時近くにホテルに戻る。明日は7時半にロビー待ち合わせ。