普段よりは少し遅い目に起き出す。昨日は遅かったからまだ眠いが今日は出かける。出張では初めて行く所へ。待ち合わせは13時半。
 まずは地下鉄で桜木町に出る。ここから、
 
 E233系、162編成。東神奈川から横浜線E233系はH007編成で
 
 1時間以上揺られて八王子まで行く。自宅から八王子まで1時間半以上。だいぶ乗ったがまだまだ序の口。この先は長い。まずは中央線で高尾に出る。
 
 ここからは普通列車。久しぶりに国鉄型の車両に乗る。ラッシュアワーの時間ではあるが、さすがに高尾からの下り列車は空いている。18きっぷのシーズンも終わった。
 ボックスに1人2人ぐらいの乗りで電車は山へと向かう。出張らしくないひと時。心を乱す携帯電話も来ない。
 9時半前に大月に着く。3分停車だそうだ。ちらっと富士急の乗場を覗くと、
 
 京王カラーの5000系がいる。2番線に停まっていれば撮りやすいのだけどなぁ。1番線でももう少し時間があれば撮れたかも知れないけど。
 出張中なので先へと進む。列車は更に空いて閑古鳥が啼く中、笹子トンネルを超えて甲府盆地に進む。
 
 出先に着くまでは旅を楽しむことにする。まだ3時間ぐらいはある。
 中央線は特急街道だから普通列車に揺られているとどこかで特急に抜かれる。先程の高尾でも特急を見送ってからの発車だったが、30分後の特急には塩山で抜かれる。
 
 まぁ向こうに乗っても出先で時間を持て余すだけだし。かと言って仕事をしてから移動する程の時間もない。普通列車でちんたら行くのも一つの答えだ。
 
 高尾から2時間半。小淵沢着。まだ目的地ではないが、列車はここが終着となる。ホームに降りると肌寒さを感じる。東京はまだ夏の名残だが、標高1000m近い小淵沢には秋風が吹いている。
 次の列車は甲府始発。30分ほど待ち時間がある。東海道線で乗り継ぎ30分ってなると、あ〜あ、となるが、中央線だとあんまり気にならない。
 一旦改札を出て待合室。今日はこちらの立ち食い蕎麦を頂く。
 
 ひところに比べると麺の野趣感が薄れて、えぇという感じはしているのだが、それでもレベルは高いと思う。出汁もなかなか美味しいし、ここで出される水も美味しい。
 ホームに戻り、次の列車を待つ。特急が先を急いて行ったあと、やって来るのは甲府始発の普通列車がやって来る。
 
 211系が来る。房総から来たのか、上野口から廻って来たのか知らないが、都落ちしてきた211系にここで出会う。残念ながらロングシートの車内。八ヶ岳に背を向け座る。
 列車は長野県へ。仕事で長野に来るのは初めてだ。諏訪の盆地に下って行くと中学校で習った通りの軽工業集積地だが、あいにく今の自分がやっている仕事のお客さんとなるような会社は無い。
 上諏訪でも特急待避。こちらの列車に乗り換える人が目立つ。都内での中央線の遅れを引きずってやって来たのは新宿10時のスーパーあずさ。この先、下諏訪も岡谷も塩尻も停まらない正真正銘のスーパーなあずさであった。
 特急が遅れてこちらも遅れる。混雑した列車に揺られて松本まで行く。13時前の到着だから横浜から6時間近く。でも新宿10時に乗るには横浜9時だろうから、これだけ移動しても2時間ぐらいしか差がない、と言う事でもある。
 改札で営業さんと待ち合わせ、タクシーで客先へ。打ち合わせは14時から。2時間ぐらいかと思ったけど、何だかんだと3時間近く。夕方改めて松本駅まで戻る。
 明日は名古屋方面で打合せ。今日は松本に泊まる事にした。東京に戻る営業さんと分かれて自分は駅から遠くない筈のホテルへ。うろ覚えだったが何とかホテルに着く。安かっただけにあまり居心地の良くないホテルではある。
 18時ぐらいに夕食を兼ねて少し飲みに行く。以前、連休に松本に泊まった時は居酒屋を志してもどこも入れて貰えなかったけど、今日は何にもない中途半端な木曜日。がら空きの居酒屋に案内される。
 
 琥珀ヱビスがあったので頂く。濃いめの味が喉に染みわたる。
 
 食事は馬のもつ煮に
 
 鳥揚げるの山賊揚げ。
 
 
 ビールを追加し、さらに日本酒。滞在30分だが少々飲み過ぎたかも知れない。早めに退散し、ホテルに戻る。
 酔ってしまうと多少の居心地は気にならなくなる。少々恥辱を進めて、早めに就寝。明日も早い。