夏休みの中日、3日はちょっと出掛けようかと思う。とはいえ、今年の夏は18きっぷを買っていないし、買っても5日分使い切る自信は無いし、そこで安直な東京近郊区間の一筆書き。昨年の5月に北関東を一周してきたが、夏は暑い盛り。むしろ涼しい房総半島でも一周してこようかと思う。ひとまず地下鉄で関内へ。
 関内から房総を回って桜木町に戻る一筆書き。と言う事は房総と言いつつまずは外側を回って行かなくてはならない。戻るときにぐるっと回ってきても良いけど、最後に面倒な所を残すと辛そうなので先に面倒な所を済ませておく。
 
 そんな訳でまずは関内からE233系に乗る。逆方向の大船へ。ひつまずはおおよそ房総と縁の無さそうな方向を目指す事になる。30分弱で到着。さらに東海道線を下って行かねばならない。東海道線のホームに降りるとちょうど電車が出て行ったところ。じゃぁと
 
 
 次の電車までの10分で朝食のそば。NRE資本になって大船軒のそばは正直レベルが落ちた。暖簾だけ大船軒、なんだけど、この辺でそばを食べる事を志すとなぜか大船になる。
 さて改めて東海道線
 
 下り電車に乗って20分程。茅ヶ崎で降りる。ここから相模線に乗る事で桜木町までの一筆書きが初めて成立するのだが、相模線は行ったばっかり。今度は20分待ちである。
 今日はルートだけは決めているけど、時刻表は全く見ていない。だから接続の良しあしは多少あるのだけど、ここまでは考えられる中で一番悪い。
 
 電車はすでに入っているから涼しい中で待てるのは不幸中の幸い。少しずつお客さんが増える。次の東海道線がやって来る。やれやれだが、黙っていれば時間は過ぎる。
 車内さらっとお客さんを載せて朝から猛暑の相模川沿いを列車は走って行く。2〜3駅ごとに上り列車がやって来るのを待ちながらのゆっくりとした道中。案外とお客さんが増えてゆく方向。小田急と乗換になる厚木か海老名までかなぁと思っていたけど、意外と降りなかった。
 田圃の中を走るようになり、ちょっとした旅気分になるが、ここはあくまで東京近郊。住宅地が混ざるようになり、工場が見えて、京王相模原線の高架が寄って来ると橋本駅。関内から2時間半かけて到着となる。
 
 思ったよりもだいぶ遅くなったなぁと思いつつ、横浜線、H017編成で八王子に抜ける。八王子には9:40過ぎの到着。この調子だと房総には、いつ着くのだろうか。
 中央線に乗り換え、と思ってホームを移動。で、そこにいたのは
 
 大宮行きむさしの号。
 時刻表を見ないで適当に来て、一日数本の列車を捕まえるというのはずいぶんと引きが良い。後先考えずに乗ってしまう事にする。
 以前、こまちリレーという名前で大宮-八王子を走っていた頃には何度か大宮から八王子まで乗った事がある。その頃は大宮ではがら空きで、武蔵野線内も大して乗ってこず、立川まで来て初めてお客さんが乗る、という状況だったが、今日の列車は程よく使われている。立川を出ても席は埋まった状態で知名度さえ上がれば乗るお客さんはいるのね、という感じ。やがてトンネルを轟音で抜けて武蔵野線に合流する。
 今日のルート取りだと武蔵野線を乗りとおして新松戸まで、なのだが、列車は大宮行き。大宮まで乗ってしまってその後南浦和にバックする衝動に駆られるが、この列車の経路、どういう扱いなのだろう。武蔵野線-南浦和-東北線の扱いだと戻りが重複になるなぁと思って念のため北朝霞で降りておく。後続の列車で新松戸まで。ここの時点で11時過ぎ。さて、どうなるやら。
 お手洗いに行っている間に常磐線各駅に行かれてしまったので1本待ち。以前は12分毎だったと記憶しているが、いつの間にか10分毎に列車が増えている。
 
 待ち時間の間に常磐線の電車が行きかう。
 
 10分後。メトロ車がやってきてがら空きの車内に収まる。途中、柏あたりで快速に乗り換えた方が早いような気がするが、ひとまず緩行線を乗り通す。乗換駅、我孫子には11:40過ぎの到着。さてこの先はまた列車が閑散として来る所。乗継はどうなるだろうか。
 成田線に乗り換え。列車は、、、、間もなく発車。しかし。
 
 これは外せないよねぇと駅そばのスタンドに向かうと間もなく列車は発車してゆく。暑い中、熱いそばを食べる。後になって冷たいそばとから揚げを組み合わせればよかったとちょっと反省。
 そばタイムは10分程。次の列車まではあと20分。この判断は吉と出るか凶とでるか。この先の接続。時刻表を見ていないので今のところは何とも言えない。
 待つことしばし。12時16分の成田線
 
 上野からの直通でやって来る。
 10両つないだ電車が東京の外縁、成田線を行く。
 
 雰囲気的には朝乗った相模線と一緒。でも器は10両だから相当持て余し気味。
 青さばかりが目に染みる夏の北総。気だるい駅に一つ一つ丁寧に停まって行くと聞き馴染みのある成田の文字。空港の街、成田だが、普段と目的が違えばアプローチも違うので別の街に思える。
 ここからは佐倉まで東京方面に上るある意味順方向。しかし昼間は1時間に2本だそうだ。30分毎では無く、1時間に2本。偏っている。
 そのせいか冷房の効いた待合室なんてものがあってそこでしばらく。そろそろ列車の時間なのでホームに降りると
 
 遥か横浜方面へと向かう快速電車がすでに来ている。案外とたくさんのお客さんが降りてきたが、この人たち、空港からのお客さんの筈。
 電車は千葉、東京、横浜方面だが、これで戻ってしまうと大回りにはならないので二駅乗った佐倉で降りる。この時点で13時半。次は総武本線を逆方向で成東だが、
 
 今度の電車は接続が良い。以前は根岸線でお世話になった209系。C401編成に乗る。車内は殊の外がら空き。千葉転属の際に設けられたボックス席に座り、だらん。しかしこの後の接続に関する心配が頭をもたげてくる。
 電車は成東まで。接続は14:48の大網ゆきと案内がある。50分待ちである。まさかの東京近郊で50分の待ち時間。
 
 大回り乗車中なので改札外には出れず。ホームには冷房の効いた待合室なんてものは無い。そして真夏の14時に一時間待ち。ヒートアイランドとは縁遠そうだが、なんという事だ。
 
 ひとまず駅でしか見かけないアイスの自販機、これのお世話になる。
 ホームには大回り中らしい人が何人か。普通に接続待ちを喰らった地元客も含めて10人ぐらいだろうか。椅子も足りないので日蔭で手持無沙汰に立ち尽くしている。
 退屈な時間だが、成田空港から飛び立った飛行機がちょくちょくやって来るのが見える。
 
 450mm相当のレンズでも小さくしか映らないが、まぁ退屈凌ぎにはなった。
 
 1本後の総武線。銚子まで行く電車を見送ったのち、ようやく東金線の電車がやって来る。発車は10分後。冷房の効いた車内でようやく生き返った感。
 成東の時点ですでに15時近く。今日は大網から房総半島、外房線内房線を回って横浜に戻るつもりでは来たが、だいぶ遅くなった。大網からもうそのまま横浜に戻ろうかなという気分になりつつある。
 電車は本線から分かれてローカル線に入り込む。景色は安孫子を出て以来ずっと同じような青々とした田園風景。単調の一言しかない。最初に房総の方が良かったかなぁと言う気もしてくる。
 列車は線名にもなっている東金の駅でお客さんを拾う。東金のための東金線といった所か。
 
 終着の大網には15時過ぎの到着。築堤の上に立つ東金線ホームに降りる。この先、外房線と線路がつながっているけど、そういえばここの線路を走る列車に乗った事、あったっけ?
 外房線、すぐの発車は上総一ノ宮ゆき。ここで安房鴨川、なんて案内があったなら後先考えずに乗っちゃったと思うが、幸か不幸か、安房鴨川行きより先に千葉行きが来る。
 
 C403編成とC412編成を合わせた8両。今までとは雰囲気が変わり、駅毎にお客さんが乗って来て賑やかになる。房総のちょっとした脊梁山脈を越える。山深いような錯覚を覚える景色が広がる。ちょっとした変化だが、これもまた退屈しのぎにはいい。
 外縁を延々と辿っていたのだが、30分弱で一気に都会へ。16時前に千葉に到着。ここからは横浜まで直通で座って行きたい。
 
 直近の総武快速線はすでに座れないのでもう一本後の東京行きを選ぶ。できれば乗り換えなしで行きたいが、そこまで条件を厳しくすると案外と選択肢が無い。そのまま安房鴨川に向かっていたら、何時に千葉だっただろうなぁと思いつつ、千葉を後にする。
 延々と大回りをしてきたが、戻る事を決意するとそこからは早い。東京駅で東海道線に乗り換えて横浜駅から一駅、
 
 E233系H018編成に揺られると桜木町には17時過ぎに到着。
 7時に関内で入ってから10時間が経過している乗車券。自動改札機は通れないので有人改札へ。大回りです、と自己申告する。
 すると、二人いる駅員。どうやって来ました?と聞いてくる。こういうやり取りは面倒だが仕方ないので答える。
 関内から大船、東海道線茅ヶ崎。相模線で橋本。横浜線で八王子。中央線で西国分寺武蔵野線で新松戸。常磐線我孫子
 片方の駅員がうんうん頷きながら聞いている。弥生軒でから揚げそば何て言ったら爆笑が獲れるだろうか。
 成田線で成田経由佐倉。総武線で成東。東金線で大網。外房線で千葉から横浜経由桜木町
 結構でございますというので開放。本当に面倒だが、130円の代償だから仕方がない。
 17時過ぎ。桜木町。ある意味一仕事終えた後だし、やる事と言ったら、
 
 まずは角打ちでサッポロラガーを頂く。じんわりと身に沁みこんでくる。
 一軒一杯が基本なので次は別の店へ。尿酸値が高いと言われてからビールは1本に控えているので、次の店ではビールを飲めない。逆にいうとサッポロを置いてない店でも選べるっちゃ選べるので、店の選択肢は広がったともいえる。
 
 そんな訳でアサヒしか扱っていないから敬遠していた串揚げの店に入ってみる。真夏に串揚げ、という需要が無いのか、店はがら空き。先客はいなかった。
 
 チューハイを頼んで揚げ物も注文。揚げ物が出来るまでの間はお通しのキャベツを頂く。この辺は大阪の店と全く一緒だ。
 串揚げも出てくる。
 
 ソース二度漬け禁止ってのも大阪と一緒。 
 ここも一杯一軒。このルール、野毛周辺だけなのかなぁと思う。同じ横浜でも蒔田まで来ると1杯だけでお会計するとびっくりされるし。
 さて、もう一軒かなぁと思って歩いていると
 
 こんな変わった店があったのでついつい入ってしまう。
 
 開店記念のサービスでスパークリングワインを頂戴する。注文は、、折角なのでうどんにしたが、途中でスパークリングワインを飲み切ってしまったので、
 
 サングリアを頂く。そんな訳で
 
 変な組み合わせだと、悪くない。
 結局3軒4杯。これで打ち止め。自宅に戻る。先日みたいに都合よくバスは来ないので適当に歩いて。まだ明るいうちに帰宅。