JL97 JA654J B767-300ER HND→TSA

 今日はこれから台北に飛ぶ。5月に行ったばっかりなのだが、今回は一人で台湾の鉄道に乗ろうという魂胆。妻を連れてだとちょっと遠慮するような行程を組んでいる。

 既に搭乗は始まっていて、飛行機の中へと進む。待っていたのは

 JA654J。
 機内はぱっと見た感じには満席。席に落ち着くと間もなく8:46、Doorclose。日本代表の試合中に定時出発にご協力頂きありがとうございます、なんて言葉が添えられる。
 8:49、Pushbuck。いつも通りに定刻出発。いつも通りにスムーズである。8:53、Taixnig。一昔前ならこの時間の羽田空港、混雑が激しくて渋滞するのが常だったけど、滑走路を4本持っている空港はさすがに流れが速い。9:02、Takeoffとなった。RWY16R。
 東京湾上を右手にカーブすると横浜を見下ろすようになる。みなとみらいが見えて、自宅周辺が見えて、会社が通り過ぎる。いつものこのあたりの写真を撮りたいと思うのだが、電子機器の使用が許可されたのは9:07のこと。

 三浦半島、横須賀の辺りが見えている。
 今日はうっすらはしているが地上が一応は見え続けている。三浦半島を横断して相模湾上空へ。江の島が近づき遠のき、遠くに富士山を見つつ西へ。

 6分程で真鶴半島を見下ろすようになる。電車に乗っているとわかり辛いが、上空から見ると溶岩流の跡なんだろうなぁとはっきりと分かる。

 9:15ごろには富士山の真横までまでやってくる。写真はズームしているから富士山しかわからないけど、降格出ると手前には伊豆半島駿河湾。結構離れたところを飛んでいるようだ。更に西へと飛行機は進む。

 低い雲は目立つが三河湾上空まで来ている。知多半島セントレアがそれぞれうっすらと見えている。
 そろそろ機内サービスが始まるかなぁと思っているがワゴンの回らないうちに外には

 伊勢湾を渡って志摩半島へ。9:28。

 しばらく経って眼下に空港が見えているのに気付く。どこか一瞬分からなかったが、どうやら南紀白浜空港のようだ。伊勢湾から12分程が経っていて紀伊半島ってでかいんだなと言う事に改めて気づかされることになる。
 離陸後40分近くたっているがようやくワゴンが廻り出す。台北線は短距離扱いなのでドリンクと食事が同時提供。かつエコノミークラスでは空弁のようなスタイルになっている。

 前回5月に乗った時と同じく台湾線でも羽田発だけは賛否両論という店のコラボメニューで中身が異なる。良い方に異なるなら文句は言わないけど



 品数が少なくなったのと、ゆかりご飯と称する包みの寂しさがどうも。。。今回はゆかりを持ち込みしようかと思ったぐらいだが、結局準備できなかった。次回、機会があれば真剣に検討しよう。

 お酒はジントニックを頂く。小瓶のジンと缶の余ったものも一緒にもらえるので二杯目を頼む手間を取らせないのがありがたい。御弁当とは合わないけど、特に白米とは絶対に合わないけど、ひとまず気にしない事にする。
 ジントニックとお弁当という不思議な組み合わせで朝食とも昼食とも付かない時間の食事が進む。

 ふと外を見ると鋭角な岬が見えてくる。室戸岬だ。伊勢湾から南紀白浜空港が12分。南紀白浜空港から室戸岬までが10分程。普段の間隔とだいぶ違う順番で景色が現れる。
 羽田から一時間近く。ずっと陸地が見えていてなかなか楽しいフライトだったが、土佐湾に掛かるところで雲がかかる。 
 しばらく映画をみながらの西行き。雲行きが怪しくなったなぁと思ったら、不意に揺れが来る。10:46、ベルト着用サインが点灯した。

 10000mの上空まで黒い雲に覆われている。このフライト、どこかで梅雨前線を跨いでゆくフライトなのだが、今日は跨ぐでは無く突っ込む、のようだ。
 揺れはさほど続かずにベルト着用サインも消灯する。11:15、あと55分で台北松山空港に着陸する旨、案内が入る。

 青い空が見えているその下は分厚そうな白い雲。台北も予報は雨である。沖縄はもう梅雨明けしている筈だけどなぁと思いつつその雲を眺める。
 11:45、ベルト着用サイン点灯。時計を1時間戻して台北の時間に合わせる。10:52、淡水河を見て取る。もう台北松山へのアプローチ上かなと思う。雲が混じり合う中、少しずつ高度を落としてゆく。街並みが段々と大きく見て取れるようになる。
 180°ターンすると松山空港への最終アプローチ。首都のど真ん中にある空港へと降りてゆく。街の息吹が手に取るように伝わって来る。11:03、Landing、RWy10、11:10、Spot in SP5。
 代表の試合結果は入っておりませんが、きっと吉報が来ている事と存じますなんて案内に送られて台北に降り立つ。


 定刻よりかなり早い到着。ちょうど後ろから上海航空がやって来る。入国手続きが重なると困るなぁと思い写真を撮ると足を速める。幸いさほど待たされるに審査は完了。荷物も早々に出て来た。
 市内に出ると両替が楽ではないので空港で両替を済ませる。そして今日はこれから台北車站へ。飛行機が遅れるようだとタクシーを使おうかとも思っていたが、むしろ早着気味なので時間には十分、余裕がある。MRTを使おう。

 松山空港にはMRTの路線が乗り入れている。空港駅では地下だが、やって来るのは新交通みたいな軽電車。空港を出るとまもなく地上に出る。

 滑走路を右手に眺めつつ 殆ど直角のようなカーブを曲がる。地図で見ると直角どころか75°ぐらいの鋭角で曲がっているのが分かる。本当にそろりそろりという体で進む。

 鋭角の呪いが解けると列車はのびやかに走って行く。どこまでも続く直線を一駅、もう一駅。 で乗り換え。

 前回も乗ったが改めて外観を。内湖線、クアラルンプールのLRT、あるいは仁川空港のコンコースへゆく鉄道とよく似ている。ボンバルティア製かなと思うが銘板は見ていないので、良くは分からない。

 今度はまっとうな地下鉄。台北車站まで松山空港から20分少々。やっぱり近い。羽田の近さも相まって3時間ぐらいは短縮しているのではないかと思う。
 12時の列車に乗れそうな勢いだが、ここに一つクッションを入れている。その間にやる事を少々。まずは今日これからの乗車券を引き換えなくてはならない。

 今回の旅行で必要な乗車券類のうち、指定制の列車は全てネットで予約を済ませて来た。その引き換えが自動券売機で出来るらしいのだが、試した方法ではうまくいかず。

 結局、有人窓口で引き換える。パスポートナンバーで検索を掛けたようで何も言わないのに、予約していた指定券、全部が出て来た。
 まずはこれから動くためにほんとに必要最小限の事は終えた。ただ、今日、予約している列車まではだいぶ時間があるので、今回の旅行でやっておきたいこと、頼まれごとを一つでも済ませようと努力してみる。

 まずは駅構内でコンビニ探し。ちょっとした売店セブンイレブンになっていて、今日の用事はセブンイレブンに設置されたアイボンというキオスク端末に用事がある。のだが、駅構内に設置されたセブンイレブンにはキヨスク端末は設置なし。結局地下街にあるセブンイレブン

 頼まれたチケットの引き換えを済ませる。レシートが印字されるのでそれをレジに持ってゆくというのは日本と同じやり方。ひとまず完了。
 地下から地上に戻る。


 小さな蒸気機関車気動車が展示されている。どちらも日本製。特に気動車の方は日本の匂いがぷんぷんしている。
 駅構内に戻るとすぐそばに鉄道グッズの販売店があったりする。

 グッズが中心だが書籍もあった。時刻表を買い求める。薄っぺらくて時刻表と思わなかったが冊子の時刻表が売っていた。NTD25だから100円もしない廉価版だ。
 まだまだ時間がある。昼食を食べておこうと思う。2階がレストラン街でピンからキリまでいろいろな店がある。

 単なるフードコートに見えるが、牛肉麺の店だけを集めたフードコート。他にもカレー屋だけを集めたフードコートなんてのもある。

 適当な一店を選んで頼んでみる。飲み物とのセットでNTD125。着いたばかりなので高いとは思わないが、市中や地方の価格を考えると結構な値段である。

 そして実際にやってきたのは、ちょっとがっかりな牛肉麺
 さて時刻は13時になるところ。予約している列車は13:45なのでだいぶまだ間がある。外に出ようかと思ってみると

 スコールが降っている。一応予報は雨だったなぁと思い出す。これでは外を歩くのもままならず、結局は駅の中に入ってしまおうと決める。

 台鐡の発車案内と

 高鐡の発車案内。
 東部幹線の列車と西部幹線の列車、双方が発着する台鐡の台北駅。4面のホームで折り返し運転は非常に厳しい運用になるからか、どちらの幹線の列車も台北駅を通り越して近郊の駅を始終としている。それに普通列車に相当する列車もあるから列車密度は激しい。
 高鐡はこの時間、毎時2本の運転。列車はスパスパと走るけど駅の案内だけ見ているとのんびり感が漂っている

 ホームに降りると515列車、西部幹線山線経由の高雄行き、莒光号が入って来る。在来線急行に相当する列車であり、電気機関車がけん引する客車列車でこれが高雄まで6時間半を掛けて走る。新幹線が2時間で走る区間だが並行して走る西部幹線にもこんな列車がたくさん走っている。在来線新幹線の運営母体が違うから、こんな事になるようだが、楽しい。

 東部幹線、花蓮からの特急がやって来る。プユマ号という名前の電車特急。東部幹線は並行在来線がないので最新鋭の車両を惜しみなく入れているらしい。台北で殆どの人が降りて行ったが、列車自体は、西部幹線に乗り入れて樹林まで行く。

 普通列車がやってくる。3ドアロングシートという日本でも走っていそうなスタイル。汽車の走る鉄道を電車に変えて本数を増やすことを台湾では場運化を言うのだそうだが、長距離列車や貨物列車も多いようで、普通列車は20〜30分に1本程度の運転となっている。
 反対側に東部幹線へと進む貨物列車が入って来る。有蓋車、無蓋車を連ねた昔ながらの貨物列車。最後尾には車掌車もいた。う〜ん、台湾で撮り鉄をしたいと思う。

 そして乗車する517列車がやってくる。七堵を出て台北から西部幹線を高雄まで向かう莒光号。先程の515列車が途中、山線を経由するのに対してこちらは海線経由。高雄まで所要7時間。到着は20:45となる。14時に台北をでる新幹線にのると高雄市内左営には16時には着く筈で、乗り通す人はさすがにいないかも知れない。

 車内は半分少々の席が埋まった程度。80㎞/hぐらいの速度で台北市内を地下線で進むと板橋に到着。ここでもお客さんが乗って来る。西部東部両幹線のスルー運転は台北のターミナル機能が分散する効果もあるようだ。
 列車は地上に出る、左隣を新幹線の高架が車窓を塞いでいる。雨はまだ降っているが弱々しくなっていて、間もなく青空が顔を覗かせた。
 新幹線の高架が離れてゆき、列車は台北の郊外を早くもなく遅くもない、比較的ゆっくりとした速度で駆けてゆく。

 日本とどことなく似ていて、でも違う台湾の景色がゆっくりと流れてゆく。建物がやぼったいのか植物が違うのか、何かが違うのだけど、車窓の雰囲気は日本と言えば通用するかも知れない。車内もリクライニングシートが並ぶ様子は14系か何かとそっくり。1970年代後半か1980年代前半の日本国鉄のような雰囲気に浸る事が出来る。
 40分程で桃園という駅に着く。空港のある桃園である。新幹線の駅とは場所が違い、空港の雰囲気は無い。街中からは空港に行く手段もあるだろうが、台鐡桃園から空港へ、というアクセスはほぼ皆無のようだ。ここの駅で早くも降りる人がちらほらいる一方で乗って来るお客さんもいる。
 西部幹線に限らず、だが、台湾国鉄には急行に相当するキョ光のほかに特急に相当する自強という列車がある。西部幹線でも台北-高雄を5時間弱で結ぶ自強が1時間に1〜2本、設定されている。
 所要7時間の列車が同じ区間を5時間で走る列車から逃げられるわけがなく、途中、どこかで抜かれる。その、どこかがやって来る。楊梅駅。8分停車である。

 改めて機関車を眺める。外はうだるような暑さ。時間が停まったような雰囲気だがホームの途中ではこの暑い中、工事をしていた。
 席に戻るとまもなく自強が駆けてゆく。5月に台中で見た韓国製動力集中式では無く、電車タイプの自強であった。暑さにまけずに写真を撮っておけばよかった。
 列車は再び南下を始める。この辺りで検札が廻りだす。

 隣りの人の切符が見えて、大甲とある。海線の駅だ。地元の短い利用に、ちょっとした長距離の利用が合わさったのがキョ光号のお客さんらしい。
 台北を発車して2時間を過ぎる頃。竹南に着く。

 山線と海線が分かれる駅である。
 日本でもいくつかある話だが、山側に線を引いたものの勾配がネックとなって輸送力を圧迫。その対処としたのが海線である。日本だと山陽線岩徳線とか、鹿児島線肥薩線なんかが例だろうか。東北線常磐線も近い例かも知れない。
 二つの路線が共存すればHappyなのだろうが、結局どちらかが割を喰う事が多くて、台湾の場合は、台中という大きな街を有する山線の方が優勢な様子。海線経由の列車は本数が少なく、今回はわざわざ選んで乗っている。
 竹南を出ると左手に複線電化の立派な線路を眺めつつ徐々に離れてゆく。こちらは単線で、電化はされているけどちょっと見劣り。川を渡ってカーブしてゆくと気のせいか車窓が一段と鄙びた感じが漂ってくるようだ。

 先程までの景色とあまり変わらないようにも見えるけど、心なしか建物が減ったような。少々ささやかなが現れると駅があって先程よりはたくさんのお客さんが降りてゆく。そして少々乗って来る。その繰り返し。 
 
 進行方向右手にどうやら海がみえているようだ。満席の車内で湯じいには歩き回れないからちらっと眺めるだけ、しかも右手の窓はカーテンが閉まっているから本当にちらっとだけだが、そんな様子を眺めて進む。

 左手には風力発電の風車がいくつか。例え海に気付かなくても荒涼とした浜辺が思い浮かぶような、そんな雰囲気の中を進む。
 ある駅で普通列車と行き違い。ローカル線の風情漂う海線ではあるが、電化されているので台北郊外で使われているような三つドアロングシートの電車が使われている。こちらのキョ光は普通列車をやり過ごした後も暫く停車。今度は自強が入って来る。海線経由の自強があるとは知らなかった。
 ようやく動く。海線内、降りる人が目立っていたが、今度は乗って来る人も増える。一度空いた隣の席もまたうまる。ちらっと見えた切符の行先は新左営。高雄の一つ手前だ。

 一瞬、窓外を険しい景色が流れる。台湾の西側を旅している分には険しい景色にはお目に掛かれないように思えるのでぱっと見、目を引く。まぁ東側は非常に険しい地形なので。これでも穏やかと言うかも知れない。
 台中港なんて駅が流れてだいぶ南に下った事を知る。

 気持ち、沿線に建物が気がしてるが、これは気のせいかもしれない。放置にちかいような貨車群が流れると追分という駅。分岐点で日本の追分と意味は一緒、というか日本時代の命名かも知れない。山線の台中側へと合流する短絡線が分岐してゆき、山線の本線が合流してくる、のだがここで信号停車の繰り返しになる。山線の沢山の列車に割って入るのは何気に大変なようだ。
 分かれて二時間経っていないのに実に冷たい山線に何とか入れて貰うと、彰化の街。踏切待ちのスクーターの群れに台湾を感じていると彰化駅に着く。もう夕方の気配だが、列車はまだこの先高雄まで3時間以上の道のりを残している。まだ半分だ。
 彰化駅で車内販売が乗ってきて駅弁を売って廻る。持っているのはお弁当だけのようだ。二人三人と買い求める人がいる。駅弁売りは一巡、もう一巡しただろうか。どこかに消えてしまった。早々に列車から降りたかも知れない。

 列車は夕方の気配が迫る西部幹線を南下してゆく。大きな街が現れると踏切にスクーターの大群が停まっていて、列車の通過を待っている。街中に田中大躍進なんてポスターが張っていたから何かと思うと選挙ポスター。そして停まったのは田中駅。お客さんの乗り降りがあって列車は動く。だんだんと暮れてゆく中を駆ける列車は少しずつ気だるい感に包まれてゆく。

 列車は嘉義に着く。阿里山への森林鉄道の始発駅だ。日本国鉄を思われせるような構内だが、台湾の時刻ですでに19時。辺りは薄暗い。当初計画を立てた時は嘉義かこの先の台南で一泊、とも考えたのだが、結局この先、暗い中を高雄まで走る。
 列車は嘉義を出発。

 席は埋まったままだ。もちろん台北から乗りとおしている人なんて一人も残っていないだろうが。二回目の検札が廻る。切符の提示を求められたので、もう終わっているよと切符を示すと、あぁそうか、と切符を見ずに立ち去る。
 さすがに眠気を覚えて一眠りしたようだ。気が付くと台南に着いていた。台北から6時間が過ぎている。夜暗いが街が大きい事は良く分かる。降りてゆく人がここでは目立つ。高雄まであと1時間を切った。列車は間もなく動き出す。
 もう外は見えない。どこを走っているのか良く分からないまま時間は過ぎ、過ぎた分だけ南下する。台南から20分少々。岡山という駅名にふと思い出すところがある。高雄捷運紅線の終点が南岡山だったなと。まだ高雄までは30分掛かるが、もう高雄郊外のようだ。
 暗闇に目を凝らしているとどうやら台湾製糖の工場が流れた。五分車の乗場も通り過ぎたようだ。新幹線に駅が見えて、新左営に到着。ここで降車多数。目的地によっては左営からの地下鉄が便利な人が老いに違いない。そして最後の一区間。見覚えのある蓮池譚の近くが流れると高雄の駅まで、あと少し。


 高雄には定刻20:45に到着。台北からちょうど7時間である。蒸し暑いホームに降り立ち改札に向かう。台湾の鉄道、切符は希望すれば持ち帰ることが出来る。やり方は簡単、改札口手前のスタンプ台に行き、自分で無効印を押すだけ。そんな訳で手元に切符が残る。

 駅を後にホテルに向かう。明日も鉄道で移動なので駅の近くにホテルを取っている。駅を出て左。国光やら何やらの長距離バスのターミナルがある先の安宿。入ってみると

 無駄に広い。スタンダードと1,000円違うだけの部屋なんだけど、なんか無駄に広いとしか言いようがない。
 浴室も妙に広く元々はラブホテルだったのだろうなぁと思いながら荷を解く。外の様子を見てみようとカーテンを開けると、

 思ったよりも見通しが効いた。何とも不思議なホテルだ。
 時刻は21時を過ぎている。列車内では結局何も口にしていないので何かは食べたい。近所にいくらでも食事できるところはあるだろうからちょっと歩いてみる。
 魯肉飯を食べたいなあと思い、先日訪れた際に見かけた大きな店に足を伸ばしてみるが閉まっている。今日は金曜日だが、21時を過ぎるともう閉店だっただろうか。
 仕方ないので適当にぷらぷら。結局混んでいるよう見えた麺の店に入る。適当に入ったのでどんな麺の店なのかはわからない。

 店の人に注文をして待つことしばし、


 麺が運ばれてくる。確かNTD50。美味しく頂ける。お昼ご飯の値段、やっぱり高かったなぁと思いながら啜る事になる。
 食事は頂いたが、ビールを飲んでいない。台湾のこういった軽食堂にはアルコールの類は置いていない。結局、コンビニエンスストアでビールを買い求め、


 屋台というわけじゃないけど外で揚げ物を作ってくれる店があったので適当に買い求める。こちらを持ち帰ってただ広い部屋で頂く。
 明日は早くはないが、疲れた。早々に寝よう。