JL812 JA601J B767-300ER KHH→NRT

 搭乗開始の案内が流れる。ラウンジの外に出ると雨がすっかり止んでいて晴れ間すら見えているのが分かる。今朝の雨はやはりスコールだったようだ。この後、昼間の高雄は日差しが強くなるに違いない。


 空港の向こう、高雄の街が見送ってくれる。街と空港が近いと言えば福岡空港もそうだけど、福岡を飛び立つ前に街に見送られた、なんて意識した事は無い。高雄、また来るべきリストに追記されたようだ。
 定刻より相当早い8:53にはDoorclose。待たされる事無く8:58にはPushbuckとなる。成田までの飛行時間、2時間55分と案内される。また飛行中、揺れが予想されるそうだ。
 定刻の9:05にはTaixingとなる。空港が小さくて空いているから順番待ち、なんてことは無い。高雄の街が右サイドから左サイドへと動いて行くと滑走路へ。9:11、Takeoff RWy09。
 飛行機は上昇してゆくと右に旋回を始める。台湾南部の田園地帯が広がり出す。雨に洗われた後の大地が美しい。そして海岸線から南シナ海へ。小琉球だろうか、美しい島も見て取れる。ベルト着用サインが消えない事がとても惜しい。
 飛行機は雲に突っ込み、そして上へと抜ける。9:23、ようやくベルト着用サインが消灯する。

 すでに窓外には雲と空しか見えていない。
 機内プログラムでも見ようかと思いモニタを取り出す。そうしている間にドリンクのサービス開始だそうだ。テーブルをセットすると、やっぱりモニタが邪魔になる。

 漠然とウェルカムドリンク的なものを思い浮かべていたらおつまみまで来て本格的な最初の一杯となる。ついで食事の選択を聞かれる。和食洋食どちらもあるそうで、妻が和食を、自分は洋食を頼んでみた。
 その機内食。10時前には運ばれてくる。朝9時発の便だがランチという扱いのようだ。まぁ最初の一杯はアルコールが出たからなぁ。

 こちらが和食で

 こちらが洋食。高雄で調理したものだろうが、空腹ならばもっと美味しく感じるだろうなぁという程度。一応お昼と思って食べているけど、これは三食目。そりゃ重たい。

 ワインは赤にチェンジして嗜む。まぁ嗜む程度。最後は

 ハーゲンダッツにコーヒーが供されて〆となる。この時点で10時半だから、最初におつまみを頂いてから1時間ほどが経っている。
 高雄の上空で雲の上に出て以来、ずっと雲の上を飛んでいるが、この上空すら薄暗くなってきている。今日の雲は相当分厚いようで

 この有様である。時々揺れが始まり、そして続く。ベルト着用サインが点灯するほどではないがちょっと不穏なフライトではある。
 11:10、あと1時間で成田に到着する旨の案内がある。免税品の販売も終了だそうだ。1時間ならまだだいぶある。相変わらず小刻みに揺れが続く。外を見ただけでは場所は分からない。モニタは映画に奪われたままである。
 11:45、ベルト着用サインが点灯する。電子機器の使用はまだ良いようだ。耳で降下の感触を味わいながら高度が下がって行く。ようやく地上が見えてきたのが12:08、そして窓を雨粒が叩いている。12:12、Landing、RWy34L、日本時間で13:12と告げられる。時計を1時間進める事になる。13:16、Spot in SP90。

 一番遠くかと思いつつ入国審査までひたすら歩く。到着便が重なると審査待ちで大変だったと思うが、運が良いのかここはさほど掛からずに通過。荷物を受け取り外に出ると

 それでもセキュリティの外に出ると到着後40分近くが経っている。
 今回は羽田発の成田帰り。成田からの帰り道はちょっと悩む所だ。とはいえ疲れている帰りはついついリムジンバスを選ぶ事になる。二人組で片道ずつ。一番高くつくパターンなので若干迷ったが回数券を買う事にした。4回分で11000円。一回あたり2750円って増税前より安くなったような気がする。

 14時過ぎの横浜行き。半分ちょっと埋まったぐらいの乗り具合で高速道を流してゆく。途中雨が一瞬降った時もあったが都心に向かうにつれて道が乾くようになる。途中流れの悪い所もあったが、横浜まで1時間40分ならまぁ上出来の類。何とかYCATまで運ばれる。
 ここから最後のアプローチも悩みどころで、本当に疲れているときはタクシーを奢る事もあるが、今日はまだ16時前。明日も一日お休みにしているから安く上がる京急にする。

 普通車を待って南太田まで。17運用、1537編成。自宅まで歩くと16時半と言った所だった。朝便で帰って来ても、着いてみるとそれなりの時間だったりする。