雪の横浜で飲み歩き

 さて。自分はどうしようかなと思って、結局外に出てしまった。時刻は午後二時過ぎ。

 雪は絶え間なく降り続いていて、この時間、国道16号鎌倉街道の交差点もこの有様。バスはチェーンを巻いて走っていたけど、一般車両は殆ど走っていなかった。世の中、動けなくなっている事を実感する事になる。

 当然ながら首都高速も通行止め。どうも狩場線は動いているみたいだが、湾岸線は完全に終了状態。雪が風に乗り、吹雪と言っていい状態。歩道に積もる雪は湿り気を帯び、足を取られそうになるが、それでも雪道には慣れているから人よりは歩ける。

 黄金町というか阪東橋というか、伊勢佐木モールの果てにある角打ちの店に入る。さすがに客はいない。普段は用意されている惣菜の小皿も今日はなかった。

 サッポロラガーの中瓶を頂く。ビールを温く感じる。ビールは飲み頃適温の7℃なのだが、外はマイナスの気温なのだ。ビールの方が暖かいなんて経験、北国でもしたことがない。
 もう少し歩いてみる。伊勢佐木の店も閉じているところが多く、野毛に行ってもそれは同じこと。

 更に降り続く雪道を横浜市営バスだけは健気に走る。神奈中は本数を減らしているのか、普段ほどは見かけない印象。
 店が開いていないので適当に歩いている間に桜木町の手前まで来てしまった。桜木町の駅というのは横浜における壁である。駅から向こうは別世界。だからここで引き返すのだが、ただ単に引き返すのも芸がないので、ぴおシティの下で

 軽く飲んでみる。晩酌セットみたいな奴がすでに提供中。確か850円だった。

 がら空きのお店で二杯目にウメサワーを。そして

 もつ煮なんか頼んだからお会計は2000円弱ぐらいまで行く。最後までがら空きのお店で30分少々。
 最後に野毛に戻って開いていたお店に適当に入る。


 ハイボールと串揚げを4点。ここは何かのセールで串揚げ半額となっていたから安かった。700円ほどのお会計。
 相変わらず雪は激しく、道は悪いので、帰りは電車に乗る事にする。

 重たい雪が風に舞い、湿った雪に足元を取られつつ日ノ出町の駅へ。この時間、京急はダイヤ乱れで運転中。一応は動いているみたいなので下りホームで普通車を待つ。

 上り普通車がやってきて

 もう一本上り普通車。1500形の4両。

 上り快特通過。

 また上り普通車、800形。

 ようやく下りが来た。13運用2451編成って20分開いて4両普通車かよ。
 大混雑の件普通車。後続の列車をご利用くださいと駅の放送は呼びかけるが、車掌に聞いても後続の列車の存在、確信を持てない。ダイヤが乱れた時は目の前の電車で行ける所まで行けるに限る。混んでいる電車に乗ってしまう。

 南太田で下車。普段はオープンな駅も今日は雪が思いっ切り吹き込むのを嫌って閉じた状態。それでも雪は容赦ない。大きな隙間がある分だけ、駅構内を侵食する。
 歩いて帰宅。マンションの通路も雪が積もっている状態で、道具は無いなりに雪かきだけしておく。寄せたそばから真っ白になるので大変だが、雪が凍るとそれはそれで大変である。自力で出来る範囲はやらねばならない。