雪国の京王線

 首都東京、本日は朝から雪。その影響は既に電車の運行にも現れていた。


 普段は「高尾山ビアマウント満員」なんてお知らせに使われている急告の看板。今日は本来の用途に使われている。橋本行きの特急、高尾山口ゆきの準特急は本日運休だそうだ。雪によるダイヤ混乱の影響を和らげる為の予防処置だろうが、とにかく既に影響が出ている。
 電車で一駅、笹塚まで足を延ばしてみた。

 トンネルを抜けるとそこは雪国であった。
 10-510Fにとっては初めて浴びる雪の洗礼と言った所か。急行は調布までの運転となっている。

 こちらは唯一相模原線へ足を伸ばす快速橋本ゆき。橋本特急と高尾準特が運休になっているからか、それなりに混雑している。

 上り区間急行大島ゆきが入って来る。最近のダイヤを知らないので、これが雪によるイレギュラーなのか

 本数を減らした京王線と通常の本数を確保している新宿線。接続が上手く行かない様子。運が悪いと笹塚の高架で10分以上待たされることもざら。

 屋根に乗せた雪が風に乗って舞ってゆく、まるで北国のような光景が笹塚で繰り広げられる。ちょっと心が震えた。
 雪の景色に心が震えたが、体も間違いなく震えている。2時間弱の撮影コース 

 激しくなった吹雪を突いて走る本線特急の顔が霞んでゆく。
 間違いなく風邪をひきそうな状況なので撮影を切り上げ、渋谷に向かう。この時間、下り電車は15分から20分の遅れ。

 空腹ではないが恐ろしく寒いので温かなそばを食べて体を温める。明大前からは井の頭線で渋谷に抜ける。まもなく10時になるところ。

 この時間の渋谷。さすがに道路に積もるほどにはなっていないが雪景色には違いない。そして雪の影響は京王線にとどまる事なく、膨らんでいる。
 横浜に戻るために東横線の地下ホームへ足を伸ばすと

 特急が始発、各停も始発の案内。直通運転を開始してからでは珍しい案内になっている。どうやら直通運転が混乱している様子だ。特急は新宿三丁目側から、各停は横浜側からそれぞれ遅れてやってきた。
 遅れてきた始発特急に乗り込む。この雪で動く人はそんなにいないからか10両の特急は空いている。ここまでの旅を振り返り、恥辱に綴る。列車は徐行と停車を繰り返して横浜へ。普段は30分掛からない特急が40分以上掛かっての移動となる。こちらは定時の地下鉄で自宅に戻るともう12時近い。

 自宅の周辺も本格的な雪になっている。積雪と言って良い状況。そして更に雪は降り続いている。
 この雪の中、妻は都心に用事があるそうで午後から出かける。午前中動いていた人間が行くなとは言えたくても言える立場ではないので、東海道は遅れながらも動いていたよと交通情報だけ伝えて見送る。