【97年3月 秋田新幹線開業の影響】

 元々秋田県山形県ミニ新幹線の誘致を争って負けた経緯があった。東北新幹線の青森延長も決まった事からこのままでは発展に取り残されるとの危機感を持って田沢湖線ミニ新幹線化を協力に推進。結果、1992年に秋田新幹線計画が発表、着工となる。
 工期4年。97年春に開業を迎える。当然のことながら奥羽線方面の夜行列車は削減の対象となる。とうとう1往復になってしまった。

 ★羽越線経由 酒田・秋田・青森方面ゆき
 特急あけぼの 上野21時前後→秋田7時前→青森10時前 鶴岡−弘前をターゲットとする設定 24系寝台車

 列車としては以前のあけぼのに相当する列車が無くなり、鳥海に相当する列車が存置。時間帯は21時台になったので、奥羽線経由だったあけぼのの時間である。車両はA、B個室が引き継がれるから、これもあけぼのに相当する列車となる。
 ただ、列車としては元津軽1号が流転を重ねてあけぼのに出世した、と言えなくはない。
 あけぼのが鶴岡から弘前の広い範囲をカバーするのだが、奥羽南線の湯沢、横手、大曲の三都市からは夜行列車が無くなってしまった。
 救済として消えかかっていた急行津軽が週末臨という扱いで運転するようになった。車両は583系寝台電車の特性を生かして座席寝台混結で運転されていたが、こちらも設定日が‎減って行くいつものパターンで消滅する事になる。 

 ●97年 3月 秋田新幹線開業 
 ●97年 7月 秋田自動車道 北上JCT−秋田南IC 全通
 ●97年 7月 庄内空港 羽田線増便(3往復 ANA
 ●98年 9月 大舘能代空港開港 羽田線2往復就航(ANK
 ●99年12月 山形新幹線 山形−新庄延長
 ●99年12月 新庄−大曲 新幹線接続特急廃止