世の中は三連休の中日、横浜。
 自分はというと金曜日にお休みを頂いたので3日目の休日。ただし明日は会社が普通にあるので今日のうちに三河に戻る。そして妻が午後から出かけて夜まで戻らないので、早い目に出て普通列車乗り継ぎで出かけようかと思っている。
 早めに身支度、10時半前に出かける妻と一緒に家を出る。地下鉄で戸塚。今日はまったく時刻表を見てきていない。ひとまず小田原までの乗車券を買い求める。直近の電車が国府津ゆきで思いっきり萎えたが

 直後に小田原行きが来た。JRのダイヤはどうもよくわからない。
 来た電車に乗る。乗った電車、「抜かれる」電車で平塚で待避、特急に抜かれ小田原では快速に3分差まで追い上げられる。ただ、この電車でないと

 11:48の小田原発大雄山行き。乗れなかったかも知れない。
 18きっぷのシーズンではないので今日は熱海か国府津、つまりJR東海エリアを休日乗り放題きっぷで行くことになる。とはいえ、国府津はJR東の駅なので、休日乗り放題きっぷを手に入れることは出来ないから、実際には熱海か松田で手に入れることになる。今日はその松田へ、ちょっと違うルートを使ってみる。

 乗るのは伊豆箱根鉄道大雄山線。小田原でこの路線の電車は散々眺めているけど、実際に乗るのはたぶん15年ぶりぐらい。いつの間にかICカードが使えるようになっていて手元のモバイルスイカ改札内に入る。

 停まっている電車、ステンレスカーの三両編成。うち一両はセミクロスシート。首都圏でも一部にボックスシートの導入があったバブル期の頃の電車っぽい。

 大雄山線東海道線よりも本数の多い12分毎。大雄山からの電車を迎えてこちらも発車となる。
電車は家々の合間を縫うように走る。ちょっと走るとすぐに駅。少し乗り降りがあってまた走る。その繰り返し。家々の間には少しずつ田畑が見られるようになってくる。車窓に立派な線路が現れてこちらを跨ぐ。向こうは小田急小田原線。こちらが大正年代の開業で向こうは昭和初期。鉄道としては大雄山線の方が先輩。
 こまめに駅が現れて6分毎に小田原行きと行き違う。20分少々で終点、大雄山まで運ばれる。


 この駅舎には見覚えがある。
 外国人観光客が一組いるが、どうやら道了尊最乗寺にゆく人たちらしい。自分自身は見たことが全く無い寺だが、そんなに有名なのかなと思わなくは無い。
 自分はというとバスで松田に抜ける。大雄山と松田を結ぶバスは概ね15分に一本走っている。次は12:15。

 箱根登山のバスになった。乗客は数人。途中で多少乗ってきて多少はバスの体裁が整う。
 バスは新松田駅前ゆきだが、JR松田側のバス停で降りる。駅に着くと

 次の電車は12:36。それを逃すと1時間間隔があく。絶妙なタイミングで松田に着けた。
 休日乗り放題きっぷを買い求めると早速駅のホームへ。長いホームの真ん中に人が集まっていて停止位置と知れる。結構な人数。そして

 沼津行きの電車、2両編成でやってきた。自分はドア横のロング部に座れたが、車内は立客が目立つ。この人たちの大多数は二つ先の山北まで。山北はまだ神奈川県内である。小田急あたりの通勤列車が山北まで乗り入れてくれれば山北の人の福音になろうが、まぁ、妄想の範囲だろう。
 列車は神奈川から静岡にかけての峠越えへ。途中駅ですれ違った列車にはハイキング客の姿がちらほら。

 途中、足柄で行き違いの停車。やってきたのは特急あさぎり。MSEになってから乗ったことないなぁと思う。御殿場までだとあんまり利点がないもので。今日のあさぎり、そこそこ乗ってみるように見える。
 富士山が大きくなってくると御殿場に到着。お客さんが入れ替わる。また小休止。6分ほど停まって今度は坂を下ってゆく。

 町の外に出ると遮るもののない富士山が車窓を彩る。車内の人は無関心だけど、御殿場線からの富士山はいつ見てもいい。東海道線からの富士山とは別格だ。

 岩波まで下ると富士山はだいぶ遠ざかる。御殿場線の白眉はほんの一瞬の出来事。
 裾野で大量乗車。駅の近くで餃子のイベントをやっていたようで、お持ち帰り用らしい餃子の匂いが車内に漂う。餃子のお客さん、一駅、二駅でぱらぱらと降りてゆく。沼津に着く頃には餃子は匂いだけ残してどこかに行っている。
 静岡方面は14:15の案内。だいぶ間があるなぁと思ったら、東海道線のホームから島田行きの電車が出てゆくのが見える。まるっと一本分待ち時間があるらしい。
 20分というのは時間としては中途半端で外にご飯を食べに行くほどの時間ではない。したがって、駅構内の立ち食いそばの世話になる。

 桃中軒のかけそばは¥250。かけにする事で出汁の味が際立つ。こんな味だったかなといい意味で見直した。
 20分の待ち時間を有意義に使ってさて西への移動、再開。やってきたのは

 やってきたのは島田ゆき。割と空いている。少し恥辱を進めておく。清水あたりから込み始めてキーボードを打つ事を遠慮することになる。
 浜松へは静岡で乗り換え。

 やってきたのはまた3両編成の211系。乗った頃は空いていたが、どんどんお客さんが増えてきて発車時刻になる頃には立客大勢になる。
 買い物帰りらしいお客さんが二駅三駅で降りてゆく一方、乗ってくるお客さんも目立つ。愛野では何かの大会でもあったのかジャージ姿の高校生が大量に乗ってくる。車内が賑々しくなって暮れなずむ浜松へ。
 接続は岐阜行きの案内。やってきたのは

 311系の4連。今度は案外と埋まらず、転換クロス2席を使えるありがたい状況。少々今日の恥辱を進めておく。先程の電車から同じように乗り換えたジャージ姿の高校生がにぎやかだったのだが、もちろん静岡県内で下車。県境を越えて愛知に入ると平日なら帰宅客が乗ってくるところだけど、今日は静かなまま。
 休日乗り放題きっぷの有効範囲は豊橋まで。最後は名鉄に乗り換えて出先の家に向かう。まっすぐ行けば3時間のところを延々8時間。最後は少々疲れを覚えた。
 時間はかけたがまだ19時前。明日以降の食事の準備をしておく。今日の夕食は作る気力がなくて結局、惣菜で済ませる。