朝方、緊急地震速報で目が覚めた。播磨灘?と思ってぼんやりしているとゆっさゆっさ、揺れがくる。播磨灘震源三河が揺れるならそれなりに大きな地震に違いないが、、、、寝てしまった。起きて見て改めて見ると亡くなる方が出るまでの大きな被害には至っていないようでまずは良かった。
 週末を愛知で過ごす。滅多にない事なので、土曜日午前着指定で荷物を届けて貰う事にしている。それまでは家で大人しくして待つ。何にも考えていなかった朝食は、有り合わせの野菜でスープを作り、それにインスタント春雨を投入したからスープ春雨見たくなった。適当な分量で作った割には美味しくできる。
 洗濯をしている間に荷物が届く。これで家に拘束される用事はなくなった。これから出掛けようかと思う。賃貸マンションの狭い一室に居ても仕方ない事である。体調は気になるが出掛けられない程では無い。仕事だってしているのだから。
 週末が二日ある事を考えると、二日間使える名鉄のフリーきっぷは魅力的だ。しかし前回2月に使ったから今日はパス。明日のことは明日考えるとして、今日はひとまず高蔵寺に出てみる。

 改めてみると「高蔵寺駅」と言う駅名表示、最近には珍しく色気も素っ気も無い実にシンプルな看板。ここで12時。朝が軽過ぎたせいか空腹で、何か食べて行くことにする。

 改札前の通路に面してパン屋さんがあって、お昼時間は320円までのパンの組み合わせにドリンクをつけて400円なんてやっていたから入ってみる。そんなに取り立てて魅力的なパンでもないけど、この値段なら許せる。

 さて、電車に乗る。今日は名古屋圏の小さな輪を3/4周しようかと思う。いわゆる大回り乗車の類である。
 東京や大阪ではいわゆる近郊区間大回り乗車が認められていて、その制度を生かしていかに大回りして乗ろうと頑張っている人がいたりする。同じく名古屋にも近郊区間と言う設定がある。このあたりのJR線は名古屋を中心に放射状に延びるだけなので、複雑なルートを取れる訳で無く、そのためか近郊区間の設定はあっても、大回りの制度は存在しない。
 しかし、最近はICカード乗車券の普及で少々ややこしい事になっていて、名古屋圏でもICカードを使って乗車する場合には、運賃は最短経路で計算するのだそうだ。切符ではダメでICカードではOK。極めて分かりづらいがそういう事になっている。
 今日乗るのは高蔵寺から一旦多治見に出て、太多線と言うルート。というか、名古屋で大回りというと太多線を絡めるより他ない。そのまま岐阜を経由して名古屋方面へと進むつもりだ。12時半前、改めてICカードで改札を通り、構内へとはいる。

 中央線。やって来たのは瑞浪ゆきの快速。快速なのに4両編成でそれがさらりと埋まる程度。名古屋圏のお客さんは昼間は4両で十分運べる程度なのかと思う。列車は古虎渓の山間を抜けて多治見へと向かう。10分程で岐阜県多治見市に運ばれる。

ここで太多線に乗換。美濃太田経由の岐阜行きという列車。岐阜県を忠実になぞる列車に乗る。
 昼間の太多線は40〜50分間隔という微妙な運転間隔。前の列車から50分間隔が開いた12:55の岐阜ゆきは2両編成。ボックスに2人ぐらいさらりと埋まる程度。間もなく発車時刻となる。気動車がぶるぶる言い出してゆっくりと動く。太多線キハ11はJR後に投入された比較的性能の高い車両だが、電車の走りに馴れてしまうと、鈍重に感じてしまう。
 桜の盛りが過ぎて気温の上がる昼下がり。日の射す車内は暖かいを通り越して暑いぐらいで、少々厚着をしてきた事を後悔したくなる。
 暖かな車内でだんだんぼんやりとしてくるのを感じながらのんびり進む列車に身を委ねる。前回、お休みをこちらで過ごした時にも通ったような可児の駅前をちらっと眺め、木曽川を渡ると美濃太田に13時半。何となくデジャブ感があるが、12月に富山から岐阜へ抜けた際、美濃太田から乗った列車と同じ列車だった。
 あの時は下呂温泉から名古屋方面に戻るお客さんが多かったのだけど、18きっぷの季節ではないし、そもそも今日は土曜日だから温泉帰りとおぼしきお客さんはいない。一方、少々遅れてやって来た下りの特急は満席。高山や下呂へ向かう観光客を沢山乗せている。

 列車はちらっと木曽川の渓谷に寄り添った後は広々とした濃尾平野の西の果てを岐阜へ。すれ違う列車がすべて遅れてやって来たので、岐阜には4分遅れて到着となる。
 12月の時は岐阜で改札の外に出て食事をしていったが、今日は大回り乗車中だから、そういう自由はない。すぐにやって来た東海道線の快速に乗り換える。結構混雑していたが、一番前まで行ったら空席も目立つ。座りたければ歩くに限るを実践する。
 名古屋までは20分も掛からず運ばれる。14時半に名古屋は考えていたよりもかなり早い時間。この先をどうするか少々悩むが、最初に考えていた通りに動くことにして、中央線のホームに向かう。

 待っていたのは快速列車。この3月まではセントラルライナーという有料列車に使われていた車両が充当されている。セントラルライナーの利用が振るわず、この春のダイヤ改定で列車自体が無くなった訳だが、専用車両を遊ばせる訳にも行かず、こうやって快速列車に使われていると言う事らしい。

 内装もセントラルライナーの時そのままで使われている。単純な通勤列車としては手の込んだ内装だが、これも改造して標準化するコストと標準化して得られるメリットを秤に掛けた結果なんでしょうねぇ。いままで310円を払って乗っていた人には複雑でしょうが、そこまで何度も乗っていない自分は、そのまま何だなと言う事だけ写真に残して、乗り込むことになる。
 中央線、このまま乗り続けると高蔵寺で大回りの一周になってしまうので、途中で降りねばならない。いろいろと候補はあるが、今日は千種下車とする。15時前の到着。高蔵寺から二時間以上が経っているが、改札は普通に通れる。
 さて。今日はここから東名高速バスに乗ろうかと思う。名古屋駅を出て名古屋インターから東名高速に乗るバスは、名古屋市内要所要所にバス停があって途中からでも乗れる事になっている。

 金山を差し置いて特急しなのが停車する千種の駅。その駅前は思ったよりも田舎びている。いや、失礼な言い方かもしれないけど。
 案内がなくて迷った東名高速バスの乗り場だが、駅を背に右。大通りに出て左。

駅前のバスターミナルには入らずちょっと歩いたところに雨よけがあるちょっと立派なバス停があってそこだった。街中で見ると立派だが、考えてみると高速道路にあるバス停は待合室つきだった。
 次のバスは急行の静岡行き。これに乗って上郷経由で戻ろうかと思う。東名高速バスの急行便は相当減っていて、次のバスは16:29。まだ1時間以上あるの。だが、上郷に停まるバスは朝の特急東京行きの次が16時半の急行静岡ゆきだから、1時間少々というのは待ち時間としては短いほうである。

 郷に入らば郷に従え、で名古屋らしく喫茶店で時間を潰す。¥350のアイスコーヒーだが菓子が着いてこないのは名古屋らしくない。
 恥辱をまとめながら1時間。この間、何だかんだと客は途切れることが無いから立派だと思う。
 さて。バスの時間が来たのでバス停に戻る。16時に名古屋駅を出てきたバスは栄を経て千種まで30分近くを要する。道は混んでいるが余裕を持たせたダイヤなのか。

 ほぼ定刻にやってくる。多少遅れてくるかと思い、油断していたら突然現れてびっくりした。
 乗客は10人ほど。行先を申告して運賃は現金払い。適当に空いている席に座ると、まもなくバスは動き出す。
 この先は、地下鉄東山線に沿って東名の名古屋インターまで下道を行く。渋滞の中をノロノロと走る。こちらとしては着きさえすれば良い訳で多少遅れても別段構わない。途中のバス停出待つ人には迷惑かもしれないが。
 星ヶ丘で二人、名古屋インターで一人乗って名古屋市内としてはこれで以上。15人ほどのお客さんを乗せて東名高速に入る。高速道路に入ればもう渋滞のタネは無く順調に走って行く。上郷まで小一時間程だったか。

定刻より10分弱遅れて到着。
 ここからは愛環の永覚駅まで徒歩。この時間の愛環は概ね15分に一本電車があるのでさほど待たされずに済む。後は自宅へ向かうのみ。まだ明るい時間に帰宅する。
 帰宅して嫌なことに気がつく。どこかで万歩計を落としたようだ。