週末の朝。今週はかなりイレギュラーで妻は今日から姉妹で海外旅行。朝早々に起き出して羽田空港へと出かけて行った。それを送り出すとこちらは自宅で。午後から飲みにゆく約束があるのだが、詳細が煮詰まっていないので連絡を取りつつプランをまとめる。結局12時半に横浜駅待ち合わせとなり、少し早い目に京急の駅へと向かった。

 南太田から33運用815編成。戸部で一度降りて京急の写真を撮ってみる。

 800形の代替で入っている筈の1000形の1300番台、6両組成車。いつの間にかエア急に召し上げられている。二画面液晶の案内を生かせるのは外国人利用客も多い空港輸送列車である事は理解するが、せっかくの新車を取り上げられたみたいで、正直、心穏やかにはなれない。

 戸部から一駅。1運用1441編成。4両普通車立客大勢、となりひっかき傷をえぐられたような気分で横浜へ。
 待ち合わせには余裕で間に合い、夕方まではひとまず半分観光みたいな感じに。まずは昼食。かなりベタだが、中華街に足を延ばす。この後の事を考えて、市営バスの1日乗車券をお買い上げ。600円なので3回乗れば元が取れる。

 まずは8系統。中華街の文字があり、乗ってしまう。桜木町の駅前によって本町の方へと向かうルート。20分ぐらいで中華街の近くまで運ばれる。
 さすがに休日の観光地なので人だらけ。目指す店はあるが位置は飲み込めていない。適当に歩いていったらたどり着いたけど、何で着けたのかさっぱり分からない。

 中華粥の店で昼食にする。


油條と刺身は粥と一緒に頂く。香港に行くとよく食べる中華粥も、日本では殆どお目に掛かった事が無い。日本で食べるの、初めてかも知れない。
美味しく頂いたが、さすがにもう少し食べれるので、今度は友人が知っているというワンタンの店へ。中華街の外れ、店構えが中華料理屋には全く見えない。店は空いていた。

 1人前¥630の海老ワンタンを2つ貰って3人でシェア。かなりの量で一人1皿では食べきれないかも知れない。見事なワンタンで美味しく頂ける。
 さて。今日はこの後、横浜市電保存館へと脚を延ばす。石川町駅の近くにあるバス停まで行き、寒い中15分毎のバスを待つ。

やってきたのは桜木町から根岸駅を経由して市電保存館前までゆく21系統。座席が埋まる程度に混んでいて、元町でさらに乗ってくる。
 バスは麦田のトンネルを抜けてから山元町へ。坂の多いところだからバスが積極的に使われているのだろう。そのうちに根岸台へと差し掛かる。馬の博物館なんて所に思いがけず行き当たったりする。
 根岸駅前まででお客さんが降りて代わりのお客さんが乗ってくる。2つの路線を繋いだようなもので市電保存館まで乗り通したのは自分たちだけだったようだ。

 15時近くに保存館到着。ここは1972年に全廃された横浜市電の車両と資料が保存されている施設。今の家に越してきた後の一度見たことがあるが、保存車の状態が極めて良く、侮れない施設である。そこを見てゆく。入場料は定価100円の所、市バスの一日乗車券を提示すると50円になる。



 屋内なので撮れる写真は限られるけど、車内、イスに座ったり主幹制御器を扱ったりしているとすぐに時間が過ぎてゆく。1時間ぐらいのつもりが思いがけず長居。16時半を過ぎてしまう。少々時間が押した。
 バスでどこかのJR駅まで出る事にする。今度は16号線沿いの根岸橋のバス停へ。

待っていると68系統、横浜駅西口行きが来た。本数の少ない路線に当たったが乗ってしまう。自宅の近くから浦舟町、阪東橋を経て藤棚へ。浜松町の交差点を直進すると、自分の知らないエリアになる。洪福寺の文字が目に入る。
 滝頭から横浜西口まで30分少々で来た。意外と早いものだ。友人の一人が帰るので改札まで送る。残った二人で飲みにゆく話になっている。一軒目は関内。手元の一日乗車券を生かして関内までもバスで。105系統の本牧行きに乗ると桜木町の駅前には入らず、直行となる。これは早い。10分ぐらいで関内まで来たかも知れない。
 ここからは飲む時間。一軒目は関内の新横浜機関区、という居酒屋。変わった名前だが、国鉄OBが経営する鉄道居酒屋である。

 方向幕やら何やら鉄道グッズに満ちた店内。お客さんも一見して鉄道ファンだなという人ばかりの中でスタートの一杯を頂く。

北海道押しのようでビールは缶ではあるがクラシックがあり、音威子府の黒そばなんてものもある。適当に揚げ物を頼んだら

 こんな器で供された。
 店の横には根岸線が通っている。行き交う列車はE233系ばかりなのだが、たまにタキ1000を連ねた貨物列車がやってくる。「おっ」と声を出しても別に何の気兼ねもいらないのは何とも。
 楽しい店だが本格的に飲みたいので引っ越す。ここからちょっと歩くと野毛の街である。ぱっと入ってしまえる店が無ければ別の街に行こうかと、話していたのだが、高清水の看板を出した焼鳥屋があったので入ってみる。

小さな店で混んでいたけど、運良く入れる。

 高清水を1合ずつで乾杯。
 先程の店では鉄道の話が中心だったけど、店が変わると話題も変わる。仕事の話やら何やら。勤め先も仕事の中身も全く異なるのだけど、だからこそ話を聞くのもするのも楽しい。

 モツ煮の写真しかないが焼き鳥も食べた。そんな高くないけど美味しい。
 1時間半ぐらいいてその間に高清水を3合飲んでいるから、結構なペースである。さて、その次。

 路地を歩いていると「サンミゲル初上陸」なんて看板が出た店。サンミゲルって香港で飲むあのサンミゲルである。驚いたので入ってしまった。

 本当にドラフトのサンミゲルが供されている。
 日本酒を飲んだ後にビールに戻るのは、かなり良くないのだが、ここは勢いで行ってしまう。

 ベルギーのヒューガルデンもある。凄い店があったものだ。ギネスもあったりする。たまにふらっと訪ねて一杯二杯、素敵な銘柄を頂くような事をしたくなるような店だ。
 だいぶ長居した。そしてピッチが落ちる。たぶん2時間ぐらい居た筈で、さすがにこれで打ち止め。5時間で3軒梯子して、日ノ出町の駅から京急で帰宅する。

 47運用812編成。
 帰るともう眠くて眠くて。何にもせずにベットへ直行となる。