長かった連休も最終日。朝寝の癖がすっかりついて今日も目覚めると9時過ぎ。早々と目覚めたなら河口湖、と思わなくはないが起きた時点でたぶん愛知直行だなと思わせる感に満ち満ちている。
 ゆっくりと朝食。実家から貰ってきたピザに胡麻豆腐、それと松前漬けというとても不思議な組み合わせになる。
 今日は18きっぷが一枚余っているのを生かして、普通列車乗り継ぎ。愛知の出先に着いてから色々と支度はあるので18時頃に着くのが理想だが、そうは言っても横浜の自宅を早々に出るのは望ましくない。10日以上に及ぶ休みですっかり里心も付いている。なかなか腰が上がらず、14時を過ぎてからようやく動き出すことになる。
 地下鉄で戸塚へ。すぐに熱海行きの普通列車がある。数分の乗り継ぎで乗れないかなと思ったぐらいだが、

 ホームに上がるとちょうど列車が来るところ。列車は空いていて藤沢かどこかでボックスに一人となる。冴えない空の下を列車は熱海へ向けて走る。

 太平洋の海の色がいつになく重たい。

 熱海で乗り換えは3両編成、島田行き。さすがに座れない。荷物の大きな人が多くて、どこまで行くのか読み切れない。それでも三島やら沼津で降りる人が目立って、一応は三島で座れた。冴えない一日もそろそろ暮れて行く頃、日の当たらぬ富士山を横目に列車は西へ向かう。
 島田行きのその後の列車、興津始発の浜松行きであることに興津を出てから気が付いて清水で乗り換える。やって来たのは6両編成。さすがにがら空き。静岡からでも十分座れる程度。朝と昼の間に一食食べたきりなのでそろそろ空腹だが、ロングシートで何か食べるのも難。この先どこまで我慢だろうか。

浜松に着くと18時半を過ぎている。階段を渡って隣のホームへの乗換え。接続は数分。次の列車、それなりに混んでいるが座れないほどではない、空いている席に座って静岡県最後の区間。さすがに時間が遅いからか、競艇帰りのお客さんはいなかった。穏やかな雰囲気で県境を越える。
 新幹線に乗るより30分だけ早く豊橋に着く。今から出先の家に着いて夕食の支度をするのは少々しんどく、駅弁をお買い上げ。新快速に乗り換えるのだが、

 先頭に立つ313系、R108編成はワンマン仕様のボックスシート。元々、中央西線の中津川-松本の区間に入ったワンマン車が飯田線に転勤になり、所属は大垣なので東海道線も闊歩している、らしい。東海道線普通列車では何度か見かけたことがあるが、新快速にも使われるとは思わなかった。
 転換クロスに比べて見劣りがするからか、明らかに敬遠されている車両に座ってみる。そして