飯田線に乗って○○○へ行こう♪

 今日はこれから飯田線に乗る。ここ10年。豊橋を通る度、飯田線に乗りたいと書き続けてきたが本当に乗るのは、何時以来だろう。

 接続案内は8:02の豊川行きだったが、乗るのは8:11の天竜峡行き。久しぶりに壷屋で駅弁なんぞ買ってから1番線の短い行列に並ぶ。待つことしばらく。行列は次第に長くなる。キャリーバックを持ったスーツの集団なんて飯田線に似合わない人も集まってくる。8時をちょっと過ぎた所だから東京からのひかりが豊橋に着いた所だ。沿線の企業に出張で来た人たちだろうか。

 天竜峡ゆきがやってくる。見慣れた119系はこの春に引退していて、目の前に来たのは関西線で走っていた213系。先程の豊川行きはピカピカの313系だった。ステンレス車飯田線に来るとは思っていなかったが、最近の世の中、ステンレスで無い電車を探す方が難儀になりつつある。

 立客がちらほら出る程度の混雑となって定刻に列車は出発。豊川を渡った所で名鉄の線路と分かれる。豊川を過ぎると単線になってにわかに速度が落ちた。

 ゆっくり流れる木訥とした景色。飯田線の豊川から中部天竜までの区間、平凡で詰まらないという印象しか無かったが、久しぶりに乗る飯田線はいい意味で期待を裏切ってくれる。ゆっくり流れる車窓の景色は平凡かもしれないが新鮮だ。
 駅に停まる度、2分停まります、3分停まりますを繰り返して列車は進む。新城についたのが8:50だったか。ここでは9分停車。

 すっかり車内も空いていてローカル線という言葉がよく似合うようになっている。スーツ姿のビジネスマンもみんな居なくなっている。