週の最後、金曜日。今日は早く仕事を切り上げるべく朝からしっかり取りかかる。打ち合わせで一回、別棟に行く。一つしっかりと形を出せたので気分良く一週間を終えられそうだ。
午後3時に仕事を終了。いったん家に戻った後、4時には横浜に向かう。今日は東名高速バス、名古屋16時発の超特急28便を本宿から予約している。仕事が終わらなければ予約をフイにする可能性もある。確実に乗れそうな30便と秤に掛けながら前日まで迷っていたのだが、1時間早く帰れる28便にした。
28便は上郷に停まらないから本宿まで行かねばならないのだけど、本宿に行くのはちょっと面倒である。
中途半端な乗り継ぎを細かく繰り返す間に名古屋方面への特急を2本眺めることになる。つまり待ち時間がやたらと長い。そして
本宿には17時前の到着。バスの発車まで30分近くあるのだけど、その後の電車だとバスの定時には微妙に間に合わない。どうせバスは遅れるだろうが、遅れることを前提に動くのはさすがに難しい。
そしてバスは案の定遅れる。15分遅れ。本宿までやたらと時間が掛かった上に本宿で45分待ち。正直面白くない乗り継ぎではある。
超特急28便はほぼ満席で到着。予約していたから乗れたが、次の豊川で予約なしのお客さんが断られていた。金曜日の夕方。人の流動が激しい時間だが、先日乗った28号より明らかに乗客が多い。
既に暗くなった東名道を、バスは20分遅れで東に向かう。浜名湖で10分休憩。今日はきっちり10分と宣言されて、満席の乗客も当たり前のように10分で戻ってくる。
浜松北で予約を持っていたお客さんが全員揃う。乗れないお客さんが出る。今日は座席の幅を広げて通路の補助席を無くしたタイプの車両で運行している。補助席のあるタイプなら融通が効くだろうが、補助席のない方が設備としては良いわけでなかなか難しい所。
20分ほど遅れた間に本来なら後発の浜松始発特急210便が先行していた様子。吉田で一度追いつき、西焼津でも尻についたがこちらは日本坂で休憩。置いて行かれる。
日本坂のコンビニで夕食を調達。バスの中なので食べられるものは限られて、サンドイッチとパン、それに缶コーヒーとなる。サンドイッチを食べる間に10分経過。今度もしっかり全員揃って、出発となる。20分ほど遅延は変わらないが、それ以上は遅れないで済んでいる。
210便を清水の先で捕らえる。向こうは特急なので清水や裾野に停まる筈だから、ふつうに走っていてもどこかで追いつく。追い越す際に眺めてみたが、半分ぐらい席が埋まっているようだ。
多少空席はできたものの相変わらずの混雑のまま、富士に到着。ここでも予約を持たないお客さんが運転士と交渉。すぐ後ろに来た210便の方が空いているとそちらに誘導している。従って乗車も下車も無く、そのまま発車。
淡々と暗い高速道路を走り続けて御殿場でも乗車下車なし。8割方席が埋まり、しかも名古屋方面から乗り通している人が残ったままバスは東に向かう。1時間後の30便よりも東名間を乗り通す人が多いようだ。
足柄で最後の休憩。30分ほど遅延しており、20:47について21時出発と告げられる。前二カ所に比べると少々長めの休憩だが、キリ良く21時としただけかも知れない。
足柄で休憩するバスは多く、JRバスも河口湖からの便と昼特急だろうか、二階建て車が。ツアーバスも何台かいて、自社の隣にはピンクのウィラーエクスプレスが先着している。ウィラーにも名古屋→東京の夕方便があった筈だが、そのバスなのかどうかは良くは分からない。
先程のゴミを捨て、ちょっとお土産を覗く。浜名湖では食指が延びなかったが、こちらでは少々お買い上げ。席に戻ると20:58だったから、13分の休憩をしっかり生かした事になる。1分前に点呼開始。21時ちょうどに出発。現在30分ほど遅延している事が改めて案内。このままの遅れでゆくと大和に21:47、江田に21:58、東京駅には22:38の到着と案内。足柄のバス停でも乗り降りがなく、次は神奈川県内伊勢原となる。30分少々のノンストップドライブ。東名静岡を出て以来、停車バス停が極端に減り、時折追い抜き車線にも討って出るような快走が続いている。
盆地の夜景を見下ろすような見慣れない景色が広がる。大井松田のインターチェンジ付近で確かにこのあたりの東名高速道路は高台を走り街を見下ろす形になる。新鮮に感じるのは普段は乗用車で走ることが多くて、もっと視点が低いから、だろうか。バスでも何度か通っている筈だが、夜行バスだとこの区間、いつも眠れぬ夢の中だ。
伊勢原、厚木、綾瀬と、足柄出発時の案内に触れられなかったバス停は乗り降り無し。この辺りも1時間後の30便とは客の流れがだいぶ異なる。28便は定刻なら東京駅22時。1時間遅れても終電には間に合うが、定刻で東京駅23時到着の30便が1時間遅れると終電に間に合わないリスクが出てくる。東京駅まで乗り通したいお客さんは30便を避けて28便を選んでいるのかも知れない。厚木に早く帰りたいお客さんがいないのが不思議と言ったら不思議だが、下車後の制約が無ければ、出発地名古屋で余裕を持てた方がうれしいと言うことなのだろう。
到着案内のあった大和で3人下車。そして江田でも
3人下車となる。まだ20人以上残っているがこの人たちは東京駅まで、かな。
時刻は21:52。24分遅れ。30分と言っていたよりは早かった。
駅までキリキリ歩くと地下鉄のあざみ野駅ホームには22:05ぐらいの到着となる。この時間、地下鉄は10分毎に走っている。前回より1時間以上早い。酔客も目立たなかった。40分ほど地下鉄に揺られ帰宅すると23時。今日は普通列車乗り継ぎの方が早かったかも知れない。