CX403 B-HOT B747-400 TPE→HKG

 思いがけない機材変更。

 今回は台北発の安いビジネスクラスを押さえている。従って座席がスカイラッスク型からヘリンボーンに化けた。元々自分と妻で隣同士にしていたものが、通路を挟んだ適当な位置になっている。乗務員は空いているからお好きなところへどうぞ、と言ってくれるが、個室感覚が売りのヘリンボーン。結局は一人一人と言う感じになる。まずは席に落ち着く。

 ウェルカムドリンクが運ばれてくる。水とジュース、だから朝食便か。お酒はでないが、まぁ、この後に幾らでも飲む機会はあるはず。
 ビジネスクラスの席は半分も埋まっていない。10:28、機長さんから何かアナウンスが英語で行われる。残念ながらほとんど聞き取れない。
 しばらく地上係員が出入りしていたが10:42、Pushbuck。何時ドアが閉まったのか定かではない。4発のエンジンが重々しく唸り出す。747ってこんなに騒々しいかなと思うが、エンジンの整備状況が違うのかも知れない。10:53、Taixing。窓の向こうにもう昼になった台湾の夏空を臨み進んで行く。滑走路端まで来ると昨晩お世話になったホテルが見える。ホテルをチェックアウトしてから既に4時間が経っている。
 11:00、Take off RWy05L。上昇しながら旋回して行くと桃園の空港が窓の外に見えてくる。台湾島の上空には雲が目立っている。雲の沸き立つ中をすり抜けるように空へ空へとあがって行く。

 11:06、カーテンが閉じられる。電子機器の使用が許可された後、ベルト着用サイン消灯。慌ただしく機内食の準備が始まる。香港までは1時間30分ほどのフライト。早くしないとすぐに香港に着いてしまう。
 ひとまずテーブルを出しポメラを使って恥辱を進める。モニタに映す映像。悩んでCNNのニュースにした。映されたのはオリンピックの女子サッカー勝戦。国は違ってもオリンピックにニュースの時間を割くのは一緒か、と思う。NHKばかりが脳天気な訳ではないらしい。

 ウェルカムドリンクに酒が無かった所で分かるように、所定9:05出発のCX403便の機内食は朝食メニュー。1時間25分遅れて機内食が出る時間はもはやお昼でも出てくるのは朝食となる。

 フルーツにパン。メインはオムレツやソーセージ。もしくはフライドヌードルだったのでヌードルにする。焼きそばにシュウマイが添えられる中華スタイルとなる。朝食ではあるが、これ、3食目か。

 最後に港式ミルクティーを頂く。もう半分以上の距離を進んでいる。

 11:40、明らかに降下に入った事が言われなくても何となく感じられる。少々揺れる。11:45、機長さんから案内。もちろん英語だが、「Cloudy」と言う単語は聞き取れた。まもなく11:48、ベルト着用サイン点灯。モニタもテーブルも仕舞う。電子機器の使用も出来なくなる。少し揺れつつ西へ向かう。モニタに映されるフライトマップ、まっすぐではなく右に左に逸れながらのフライトである。雲を避けつつ進んでいる様子が見て取れる。
 雲が続いていたが、切れると海が見えてきた。何隻も船が浮かんでいて、香港が近付いている事が分かる。揺れつつ、時々雲に入りつつ、降下して行く。12:12、香港を目の前にして左旋回。すぐに降りれないのだろうかと思っていると今度は右旋回。遠くにマカオらしい街が見えて、幾隻もの高速船が真っ白い航跡を描いている。もう一度右に旋回すると機首は東に向く。見慣れた空港が現れると12:23、Landing。RWy07L。12:29、Spot in SP32。

 香港はトランジット。本当なら3時間以上の乗り継ぎ時間があって、簡単に入国するなら出来た筈なのだけど、遅延のせいで入国するには慌ただしい時間になってしまった。純粋に乗り継ぎだけにする。搭乗口は61番だそうで、本館側に行くよりは、こちら側で乗り継ぎ手続きだけしてしまえば良い。
 同じ便から上海へ、学生の団体が乗り継ぐようで、それに混ざっての手続きとなる。みなさんの飛行機は13時過ぎの出発。12:35には搭乗開始となるようだ。それに比べれば自分たちの乗り継ぎは楽である。
 既に飛行機の姿はあるが、搭乗までは間があるのでラウンジに入る。ラウンジにはヌードルバーがあるからまた食べてしまう。

 中華風の汁無し麺。一つ一つは小さいから、溜まらないけど、4食目なんだよなぁ。
 あまり食べ過ぎると後に差し支えるので、席を移動。後はバーテンダージントニックを作って貰って、恥辱を進めつつ時間が来るのを待つ。
 搭乗開始は14:05。14時過ぎに荷物を括り搭乗口に進む。


 今度乗るのは、CX751。行き先に表示がある、「徳理」とは「デリー」の事。飛行機自体はデリーまで行くが十差にはバンコク経由のデリー行き。今日はバンコクまでである。