JL1672 JA8987 B767-300 IZO→HND


 出雲空港といえばJASの空港で、そこにやって来る飛行機がB767といううのはどうもピンと来ないのだけどA300亡き今はある程度の輸送力と確保、となるとB767になる訳で、出雲にも767がやって来る。
 お盆休みに入った土曜日。羽田からの便は満席に違いないが、折り返し羽田に向かう便は空席多数。搭乗待合室にいる人、定員の半分少々だろうか。
 到着便が遅れた関係で、5分遅れの出発だそうだ。実際に搭乗が始まったのが17:58。後方座席の人が先だそうで、二つ通路のある機体で前後ろの搭乗タイミングを分けるのは珍しいなぁと思う。


 一番後ろを宛てがって貰ったが後方、本当に空いている。前のほうは乗っていたとしても均して半分少々だろうなぁ。
 18:05、Doorclose。羽田までは1時間のフライト。雲を避けながらのフライトになるそうだ。18:08、Pushbuck。18:13 Taxing。滑走路を端っこまで進んで180度ターン。二つのエンジンが唸り出すが、飛行機の頭を押し付けられるような溜めを一瞬感じる。すぐにリリース。18:16、Take off RWy07。一気に空へと舞い上がる。宍道湖が斜めに広がり出す。その向こうにわずかな平野とどこまでも続く山々。出雲の国は湖国であると共に偉大なる山国でもある。
 雲に突っ込み上昇すると一面の雲海の上に飛び出した。所々に入道雲。夏らしい空の景色が広がるが、これがどうやら「雲を避けながらの飛行」の正体らしい。


 18:22、ベルト着用サイン消灯。沸き立つ雲を見下ろしつつ、東へと進路を向ける。明るくきらめく夕日が後方へと下がって行く。後ろの窓から眺めてみたい景色だが、飛行機に後ろの窓、なんてものは無かった。
 時折翼が上下に振れる。青空に突き刺さったり、遙か地上を指したり。どうやら雲を避けながらの飛行なんだろうなぁと思い眺める。時折機体が軽く揺れる。
 ドリンクサービスが始まるようでワゴンが前に行く。案内があって改めて雲を避けながらの飛行となる事と、ドリンクサービスを行うが、飛行状況によっては中断もあり得る事が告げられる。

 前に行ったワゴン、空いているからどんどん回ってきて10分少々で一番後ろの自分の所にも行き渡る。揺れはあったがベルト着用サインが点灯するには至らなかった。
 コーヒーを飲む間にどんどん空は暗くなって行く。18:45、十何度目かの揺れに見舞われている時に機長さんから飛行状況の案内が入る。現在飛行高度12,500mを対地速度930km/hにて順調に飛行中。現在、雲の上の飛行となっているが左手に名古屋、まもなく知多半島に差し掛かる所とのこと。この後、浜松、焼津、伊豆大島、房総半島を経て羽田空港には19:25の着陸を予定しているとのこと。羽田の天候は曇りで気温は28℃だそうだ。あと7分程で降下を開始し、揺れが予想されるとのこと。
 空はほのかな明るさを残すのみとなっている。どこを飛んでいるのか定かではないが、どうやら高度を落とし始めたようだ。揺れはしないが耳の変調でそれなりに分かる。

 18:58、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨、案内があったあとで、リンゴジュースはいかがですか、なんて乗務員が廻り出す。意外と余裕だなぁと思いつつ、一杯頂いておく。
 19:10、ベルト着用サイン点灯。あと15分で着陸とのことで電子機器の使用がNGとなる。夜間の着陸とのことで、機内減光となった。ちらっと窓の外を見ると灯りが見える。街灯りかと思ったらよく見るとゴルフ場。房総半島の上空なのだろう。
 ゴルフ場が街灯りに変わり、しばらく。大きな球場が見えて来る。幕張に違いなく、どうやら今日はRWy22に降りるようだ。19:22。このタイミングで放送。
「機内右手に東京スカイツリー葛西臨海公園をごらん頂けます。」
 ちょうどTDRを見下ろす所なのだが、夜景でみるとあんまり目立たず、むしろ葛西臨海公園の観覧車の方が派手に見える。東京スカイツリーは若干遠目。高いからよく分かるが遠くからみるとちょっと地味な印象だ。むしろ間近に見える東京ゲートブリッジが美しく思える。
 橋つながりでレインボーブリッジに関心がいってお台場の方をみる。花火が上がっている。今日は何かイベントがあったのか。続けて2発3発。羽田の着陸、何度も経験しているけど、花火に出会ったのは初めてである。
 外の景色に見蕩れている間に空港に差し掛かる、19:26、Landing RWy22。この後、15番スポットに着くそうだ。国際線ターミナル前からA滑走路を横断して、19:37、Spot in SP15。

 一日賑わったであろう羽田空港。19時半を過ぎてさすがに落ち着きを取り戻している。この飛行機、この後は青森へ飛ぶ。出雲→羽田→青森って、JASの運用そのままだなぁと思いながらゲートを後にする。
 荷物を受け取ると19:50。次の横浜方面、どこまでエアポート急行に乗るのが正解なのか良く分からない。昼間は横浜の出発順が快特→普通車→エア急なのだが、夕方は快特→エア急→普通車となる。前者なら川崎で快特に乗り換えるのが必須だが、後者なら新町までエア急に乗り続ければそれで良い。
 駅員に聞くと、エアポート急行は南太田に停まらないのでどうのというところから始まる。結局、時刻表を取り出して調べ始めて、しばらく。答えが出てこないので、その時刻表を貸して貰った。見てみるとこの時間帯、普通車は10分毎の運転で昼間と同じパターンである。川崎で快特に乗り換えるのが正解。
 自分のメモ用に残しておくと、新町でのエア急-普通車の接続があるのは羽田空港発15:44〜19:24の時間帯となる。
 ようやく構内へ。

 空港に行くのだけ便利になってもなぁ、と言う改定の告知がここかしこに張り出されている羽田空港の駅で電車を待つことしばし。


 やって来たのは7D運用、1481編成と1461編成のペア。空港線を蒲田まで辿るとここで乗換えとなる。

 今度は11A運用、2157編成。蒲田では座れたけど、川崎からのお客さんはほとんど座れない。先ほどのエア急で見かけたお客さんもちらほら居る。
 快特は横浜まで。さらに乗り換え。次は

 27運用、1631編成となる。最後の最後に座れない列車となった。 
 南太田に20:40。駅の外に出ると先ほどのエア急が通過してゆく。自宅には21時前の帰着。まずは夏季連休の第一ステージ完了。