JL5217 KE752 HL7573 B777-300  NGO→ICN

 今日乗るのは大韓航空とのコードシェア便、仁川ゆき。少し前までは自社便で中部-仁川は飛んでいたと思うのだが、経営破綻後のリストラで廃止となってしまった。今は大韓航空とのコードシェア便だけになってしまった。
 コードシェア便は一般的に運賃が高くつく。中部-仁川も今年3月までの運賃ではコードシェアの直行便より、成田乗り継ぎの自社便に乗った方が安く行けたのだが、このシーズン。韓国路線のコードシェア便専用の正規割引運賃が出て、運賃だけで確か3万二千円。まぁまぁ安いのでそちらを利用している。
 搭乗口も混んでいたが、JGC持ちはビジネスクラス利用者と同等の扱いなので、優先的に乗る事が出来る。待っているのはB777-300。本来ならこの便、中部空港に姿を見せる貴重なB747-400で、1年ぶりのジャンボ機を楽しみにしていたのだが、どういうわけが機材変更を喰らってしまった。B777-300なんてそう乗りたい訳ではないが、まぁ仕方ない。


 搭乗口への動線では隣の飛行機は綺麗に取れても自分の乗る飛行機は撮りづらい。辛うじてレジが分かる写真だけ撮ると機内へ。宛がわれたのはエコノミークラス、翼に掛かる辺りの座席。通路側で準備されていたらしいのだが、窓側にして貰った。
 この機材、導入年度は知らないが、接客設備はリニューアルされているようだ。

 タッチパネル式のモニタがあったり

 USBの接続口があったり。繋いで何が出来るのかは知らないけど。
 機内プログラムにこんなのがあった。

 機内プログラムにこんなのがあった。

 アメリカの番組らしいけど、誰がみるんんだろう。
 2時間弱のフライトには過分な座席に座る。お客さんは次々乗り込んで来る。日本人観光客が多いに違いない。隣の座席、老夫婦はポンド紙幣なんてものを数え始めた。乗継で世界各国へ向かう人も多いようだ。
 9:32、Doorclose。9:33、Pushbuck。ほぼ定刻である。仁川までの飛行時間は1時間35分と告げられた。気分的には羽田から福岡まで飛ぶのと一緒だ。9:40、Taixing。白いツナギ、JALの係員が手を振ってくれる。
 各国の飛行機を眺めつつ滑走路端に向かう。9:48、Takeoff RWy18。青い空が広がり、伊勢湾の上、旋回しながら上昇してゆく。全く揺れない、上々のフライトだ。
 アテンダントさんが動き出したのが9:55すぎ。まもなく飛行機は琵琶湖に差し掛かる頃。福岡-仁川だとこの辺りから一気に機内食というかランチボックスを配り出すが、名古屋からなら多少余裕があるようだ。9:59、ベルト着用サインが消灯した後、一呼吸置いて機内サービスが始まった。

 ワゴンが廻ってきて機内食を渡される。一応プレートの上に載せられた機内食と言えば機内食という雰囲気。巻き寿司と押し寿司、稲荷ずしに漬物。デザートはゼリー。

 飲み物が渡されるまで少々間がある。韓国産のビールを貰う。写真はCASSだがHiteとバドワイザーは見た。日本の物を積んでいるかまでは知らない。

 味噌汁のサービスが後で廻ってきたのであわせて頂く。意外とてんこ盛りになった。 
 10:50、免税品販売の案内が入り、その後、どういうわけか機内減光となる。あと30分少々で着陸と言う時間。西に行くに従い雲が厚くなってきている。日本の天気予報では西の方に前線となっていたから、その前線の上を飛んで居るに違いない。
 仁川着陸が近づいて、画面の選択肢には乗継案内なのてものも選べるようになった。その画面。

 自社便だけでなく他社便も案内されている。自社便にしても全てではないのに、KE719 Tokyo 21:20 なんてのが案内されていたり、取捨選択がどうも良く分からない。搭乗客の乗り継ぎ便と考えると何となくすっきりしそうだ。って事は、名古屋から来て深夜便で東京に戻る人が居るって事か。
 11:03、ベルト着用サインが点灯する。着陸まであと20分との事。厚ぼったい雲が段々近づいてきて霞めたり離れたり。

 雲の中に入ると機内が薄暗くなる。11:13、まもなく着陸との事で電子機器使用がNGとなった。窓の外にはまだ何も見えないが、仁川の空港まであと40kmとモニタには表示されている。ソウルの天候は雨で気温は16℃と案内される。どうやら2時間弱のフライトで季節が一つ進んだようだ。
 ずっと外は見えなかったが、空港の敷地は辛うじて見える。そうでなければさすがに着陸出来ないかも知れない。11:24、Landign、RWy34。急減速の後してゆき、着陸後独特の安堵感が漂う。ソウルの時間は11時27分と案内された。日本と韓国の間に時差は無い。
 雨の降る中をTaixingしてゆき、11:36、ほぼ定刻にSpot in SP12となった。

 乗るとき撮れなかったので、一枚だけ。
 さて乗り継ぎである。乗継の窓口。並んだ時には空いていたけど、すぐに行列が出来て、窓口が二つに増える。「あら、ワープ」と言いながら並ぼうとした人が別の窓口に行き、もとあった行列の人から笑いが起きる。こう言うときに怒りが出ないのは良いなぁと何となく思う。

 行列の先立ったのでさほど時間は掛からずに出発側へとやって来た。次に乗るのはキャセイパシフィック航空の香港行き。
 仁川空港では韓国系の航空会社は本館側。外資系の航空会社。つまりその他殆どの航空会社は別棟のコンコース側からの出発となる。KEが加入しているスカイチームなら優遇とかそういった事は一切無く、自国、他国であからさまに線が引かれている。
 ここまで自国優遇の空港も珍しくどうかと思うのだが、文句を言っていては次の飛行機に乗れないので、5分毎というコンコース行きの電車に揺られて移動する。着いて見ると12時。思ったよりも早く事が進んでいる。

 次の搭乗便。CX411は仁川出発15:15。まだしばらく時間があり、ラウンジも開くは12:20になっている。まだ20分ほど時間があるので、一度JLのサクララウンジに向かう。

 サクララウンジは営業中。Eチケットの控えとJGCのカードを見せて、入れてちょ、とお願いしたら搭乗便やらマイレージの番号やらを控えられた後、入室許可となる。普段からおなじみの仁川サクラだが、今日は妙に敷居が高い。まぁ、同じアライアンスといえども他社には違いないから仕方ない。控えの名簿には10人ぐらい、キャセイ利用者のサクラ入場実績が書かれていたが、これが一日の実績なのか、一ヶ月の実績のなのかまではチラ身だけでは分からなかった。

 空いているラウンジにひとまず落ち着くがあと10分ほどでキャセイのラウンジも開く。あまり長居するつもりはないので

 軽く白ワインとサンドイッチ。ネットを繋げられたのでここまで書いた恥辱を上げておく。今回は上げること出来る事は先にあげておきたい。後になればなるほど辛くなるはずだ。
 12:20を少々過ぎて、サクララウンジからキャセイのラウンジにお引越しとする。

 先程は閉じていたラウンジも今はドアを開け放っている。搭乗手続きはまだなので、ラウンジの受付でこの先の搭乗券を出してもらう。

 先客が誰も居ないキャセイのラウンジ。まだCX411便の出発時刻まで3時間あるわけだから当たり前かも知れない。まずは適当なソファーに落ち着く。そして軽く食事。先程から食べてばっかりだが、まぁ今日はそういう日だ。

 何故かソウルのキャセイラウンジに日本蕎麦がある。本国ではヌードルバーがご自慢のキャセイだから麺類があるのは歓迎だが、でも、なぜソウルで日本蕎麦なんだろう。

 こちらは真っ当と言うべきか、キムパプ。先程が日本蕎麦だから今度は巻き寿司と言うわけではない様子。

 なんとも不思議な多国籍部隊が時間帯から言って昼食となる。蕎麦の喉越しが良すぎて蕎麦を食べている気がしなかったり、いろいろあるところはあるが、香港らしい混沌ぶりを発揮してくれた、といったら買いかぶり過ぎだろうか。

 後になってホットミールを見つける。点心を頂けるのはやはり嬉しい。
 だんだんと人が増えてくる。韓国と香港を結ぶ路線なのだが、ラウンジにいる人は実に多士済々。白い日と黒い人、アジア系の方がむしろ浮いているのではないかと思えるような状況。