【今日の駅弁】やまのごはん ¥900 株式会社丸政 

 昼食がまだなので駅弁で昼食とする。甲府本来の駅弁業者が廃業した後、甲府には小淵沢の駅弁が進出して来ている。小淵沢の駅弁、普段はそばを食べる事を選ぶのであまり食べた機会が無い。今日はあんまりメジャーではない一品を選択


 竹で編んだ籠なのでぜひお持ち帰り下さい、という容器を開くと

 おにぎりと山の幸。おかずとおにぎりのバランスが割りと良く、なかなか好印象。おにぎりも左から食べて行くと、焼きおにぎり→おこわ→おにぎりと変化に富んでいるのが楽しめる。若干高めの気もしない訳じゃないけど、まぁ、許せる範囲。
 列車は韮崎でお客さんを降ろすと中央線を右に左にカーブしながら駆けて行く。普段、普通列車での時間距離に慣れているせいか、自分が思っている以上に特急列車と言うものが速いという当たり前の事に今更ながら気付く事になる。小淵沢ってこんな近かったかと妙な事に感慨を抱く。
 富士見の駅を通過した所で疲れを感じて眠る事にする。甲府までに飲んだビールも効いたのかも知れない。すとんと眠りに落ちる。茅野も上諏訪も岡谷も気付かず、塩尻到着の案内で目が覚めた。目を開けた時の景色で何故だか一瞬乗り越したかと思ってしまう。


 ジャンクションである塩尻の駅。接続良く中津川行きの普通列車もあるのだが、今日はこの先も特急券を用意して来た。塩尻から中津川まで。こちらも100kmに収まる。名古屋ゆきの特急は8両でうち自由席は2両。金曜日、16時。指定にするか自由にするか、微妙な所ではあるけれど、ひとまず自由席にしておいた。
 待ち時間が少々あって先頭に並んでいたおかげで窓側の席を確保できる。でも2両の自由席、結構乗っていて8割以上の乗車。長野基準で15時だからもう少し空いているかと思っていた。
 特急しなのと言う列車もあまり縁の無い列車で、中津川から木曽福島まで1度乗ったことがあるぐらいだ。
 加速鋭く木曽路へ踏み出す特急列車。振り子式の威力でカーブにとんでもないスピードへ突っ込み、その度に右に左に普段と違う慣れない動きをする。

 車販のワゴンが廻ってきたからコーヒーを買ってみた。この揺れの中でワゴンを押して通路を行くのは大変だろうなぁ。
木曽福島で自由席が満席になる。山間は早くも日が翳り、車窓は薄暗くなった。まだ17時前だが、木曽路の山は高く、谷は深い。先日の雨で勢いを増す川の流れに負けないように列車も山を下る。暗くなった車窓がひときわ暗くなって雨粒が窓を叩く。ほんの一瞬だがどうやら名古屋方面は天気が良くないようだ。
 普通列車で乗りとおすには列車の影が薄い木曾谷の区間を抜けて中津川に着く。特急は名古屋まで行くが、ここで普通列車に乗り換える。まだ17時過ぎ。塩尻から中津川まで1時間ちょっと。特急券の威力が炸裂した格好だが、ここから先が実は怪しい事になる。
 中津川から名古屋の間は少なくとも毎時2本は列車がある、と言う認識だが、この時間。快速電車が出た後で次は30分ほど待つ事になる。

 待った挙句にやってきたのは銭取らるライナー、じゃなかった、セントラルライナー。戻りもセントラルライナーとして運転する。高蔵寺まで乗るのだが、多治見以遠まで乗るには¥310の料金が掛かる。さすがに多治見-高蔵寺の一区間に¥310を投じるつもりは無いから、多治見でまた乗換えとなる。
 すっかり暗くなった中央線。セントラルライナーは多治見までは各駅に停まる。普通列車扱いなのだが、あくまで座席指定制の列車であるから「整理券をお持ちの方がご乗車になりましたら席をお譲り下さい」の一言が各駅毎に繰り返される。それが鬱陶しく、落ち着かない。
 多治見で下車。ここの接続もすぐではなく15分ほど時間を要する。ホームも変わるし、相当鬱陶しい。既にラッシュの時間なので、名古屋からやって来た電車は8両ぐらい繋いでいる。高蔵寺に着くと中津川に到着してから1時間半ほど。折角特急で急いだのが全てダメになった感じがする。がっかりな接続で、多治見まで特急で通した方が嬉しいが、その場合、特急料金は150kmまで。700円ほど高くなる。微妙っちゃ、微妙。良い商売しているよなぁと言うのが正直な乾燥。
 それでも特急2本を乗り継いだ効果はあって普通列車乗り継ぎで通すよりも1時間半ほど早く帰宅できた。明日は仕事だし、20時前に帰宅出来るなら、やはりありがたい。