週末の二日目、金曜日の朝。今日は横浜から愛知に向かう日である。
 今回は東海道線から中央線への一筆書きの乗車券を用意しているので、今日の移動は中央線経由となる。大月で富士急に寄ってと考えていて、先週、大月に出掛けた時と同じようなタイミングで行こうかと考えていたのだが、やはりと言うか無理だった。
 妻を見送り適当に身支度。結局9時を過ぎてから出掛ける事になる。今回の切符は新幹線〜横浜線となっているので地下鉄で新横浜。地下鉄は混んでいたが関内と桜木町で殆ど降りていって、横浜での乗り降りが珍しいと思えるほど少ない。中途半端な時間に出て来たようだ。
 朝食がまだだったので新横浜の横浜線ホームでそばを食べてゆく。今日も暑いから冷たいそばの方が望ましいが、地下鉄と横浜線の乗り換え時間が10分。あんまり余裕も無いから熱いそば。その方が早く供されるから仕方が無い。

 思ったとおり、早々に出てきておかげで多少の余裕が出来る。

 八王子経由で高尾に出ると11時過ぎ。今日は11:23の小淵沢行きとなった。18きっぷのシーズンは終わっているから電車は空いていて、ボックスに余裕で一人。ゆったりと西に向かう事になる。
 軽やかなモータ音と共に山を坂道を駆け上がり、時に特急に抜かれたりしながら12時過ぎに大月。このまま小淵沢まで乗って行こうかと言う気分も無くはないが予定通り、大月で降りる。今日は遅く出てきたのであまり時間が取れない。暮地あたり、と思っていたのが大月駅のそばになってしまう。




 1時間強の間に元5000系が3本。それとフジサン特急165系。まぁまぁ楽しめる。先週は見かけなかった復刻カラーなんかもやってきたから、それなりに収穫もあったような気分になれる。出来れば分散クーラ車を見たかったけど、それはまた次回に。
 13時過ぎ。1203編成がやってきたのを汐に撮影切り上げ。中央線をさらに西に向かう。この先、普通列車に乗りついて行くと高蔵寺に20時ぐらいだったと思うが、少々投資して急ぐ事にする。大月の駅で自由席券を2枚買う。各々1,150円で合計2,300円。18きっぷ1日分だなと思いながらお金を払う。

 大月で特急券を買い求めたが、ここで乗るのは普通列車。隣にいる特急は甲府行きのかいじで、これに乗ってもあんまり意味が無いのでここは普通列車に。先程と同じく席は空いていてボックスに一人。

 折角なのでビールを飲んでみる。
 大月から川沿いに進む富士急行の線路と分かれると列車は山越えアタック。笹子峠を長いトンネルで越えると甲府盆地が霞んで見える。果樹園を縫うように列車は盆地へと下ると定刻に甲府到着。
 ここから特急に乗る。松本行きのあずさで塩尻まで。大月からあずさに乗れればその方が望ましいのだが、昼間帯のあずさは大月を通過となるので仕方が無い。昼食用の駅弁を買い求めホームに降りると既に列車は到着している所。
 指定席の方が良いかなぁと思った後で、中途半端な時間帯だからと思い直して自由席を選択した今日の特急あずさ。案の定まとまった数の空席があって余裕で座れる。
中央線の特急と言うのはあまり縁が無く、ここ10年を振り返っても片手で数えられる程度しか乗った記憶が無い。257系もひょっとすると初めてかも知れない。見てくれはあまり感心しない電車だが、中身はそれなりに特急に相応しい作りにはなっている。