JL528 JA8941 B777-300 CTS→HND

 出発の10分ほど前になったのでラウンジを後に搭乗口に向かう。すぐまん前が搭乗口なのだが、 


 出発の10分ほど前になったのでラウンジを後に搭乗口に向かう。すぐまん前が搭乗口なのだが、 


 混んでいる。実に混んでいる。今日の機材はB777-300。747亡き今、JALでは一番大きな機材。それが満席になっているのだから混んでいて当然といえば当然。

 待っているのはJA9841。数年前は良く当たった機材だけど、ここ暫くは乗った覚えが無い。写真を数枚撮ると列の最後尾へ。今日は最初からクラスJを用意している。2-5-2で9列のぐるぐるセブンなら普通席に乗っていいかと思うが、3-4-3で10列の詰め込みセブンでは普通席は遠慮したい。
 クラスJも当然の事ながら満席。宛がわれた窓側の席に落ち着く。L1のドアが見える景色が妙に新鮮に感じる。B777でも200だと一番前はファーストクラスの区画になるから、クラスJでも前側の眺めという事にはならない事に気付く。JA8941だけが久しぶり、と言う訳でなくB777-300に乗るのが久しぶり、と言う事らしい。
 出発ギリギリの時間に長い行列が出来ていたにも関わらず定刻の前、20:59に「全てのお客さまにご搭乗頂きました」と業務放送。機内確認の後、21:03にDoorclseとなる。羽田までの飛行時間は1時間15分との事。ゲート不具合で搭乗が遅れてすみませんという案内も入った。それで行列が長かったのか。
 出発間際になって雨が降り出した。雲行きの怪しい天気がとうとう崩れたというべきか、よくぞここまで持ってくれたというべきか。21:06、Pushbuck。21:10、Taxing。この時間、さすがの新千歳空港も出発する便は少なく、すぐに滑走路端へとたどり着ける。21:14、Take off RWy19L。
 雲にすぐ突っ込んだのか、少々揺れる。最後に苫小牧の夜景でも見れるかと思っていたが全く分からないまま、太平洋上へと進み出たはずである。雲の上に出て少々揺れ。

 電子機器の使用許可が出たので機内の様子を。羽田到着予定は22:30との事。揺れは収まり、暫く経った後、21:29、ベルト着用サインが消灯する。慌しく始まったがまず機内販売。普段と順番が逆で面食らう事になる。
 21:41、ドリンクサービスのワゴンが廻り始める。疲れて寝ている人も多いので廻ってくる順番は早い。

 アイスコーヒーを頂く。JALプレミアム戦略の象徴が一杯のコーヒーらしいのだが、5時半から延々活動している身には、今までのコーヒーとの違いは良く分からない。勿論、コーヒーが出てこない会社よりは出てくる会社の方が嬉しい。
 ワゴンが戻ってきてお代わりを勧められる頃、機長さんから案内が入る。まずは出発前ゲートトラブルに関するお詫び。そして前線の影響があるが、揺れない高度を選んで飛行している旨が伝えられる。羽田到着は22:35の見込みとの事。天候は晴れ、気温は31℃と告げられた。17〜18分ほどでベルト着用サインが点灯するそうである。
 コーヒーをお供に恥辱に取り組む。意外とこう言う時間がバカに出来ない。集中できるのだ。ふと気が付くと外に街灯りが広がる。だいぶ南下したに違いない。3日掛けて寄り道しつつ辿った東北の上空、1時間もしないうちに巻き戻してしまったようだ。
 22:15、ベルト着用サインが点灯する。そして減光。窓の外に広がる関東平野の街灯りが眩くなる。遠くに黒々とした漆黒があって、その上を2列縦隊で飛行機の灯りが見える。どうやら東京湾が見えているらしい。手前は、と眺めてみると千葉の駅を見つける。そしてこの飛行機も先程の縦隊に並ぶ事になる。
 東京湾の上。普段と眺めが違う。湾岸をなぞるように飛ぶのかと思っていたが、ディズニーリゾートがずいぶんと遠い。葛西臨海公園の観覧車も、小さい。
 どうやらRWy23に着陸らしい。もう22時半過ぎ。この時間帯は陸地に騒音の影響が出にくいような運用をしているようだ。でも、着陸したからが遠いなぁと思う。まもなく空港が見えてくる。まだ羽田が小さいうち、不意に滑走路が現れて22:33、Landing、RWy23。
 着陸して、9番スポットまで移動しますと案内があったが、その9番スポットが、実に遠い。延々Taixingしていってようやく第一ターミナルが見えて、もう少し。22:43、Spot in。

 前の方に座っていたから早々と降機できるが、今日は手荷物を預けている。ピックアップしなくてはいけない。
 この時間。まだまだ着陸機の連なる時間で、528便の手荷物引渡し場所として指定された所へ行って見ると

 まだ前便、鹿児島からの便の荷物が廻っているところであった。もうすぐ23時だし、そろそろ気が急く頃。
「札幌からの528便、荷物をお待ちのお客様にお願い致します。本日はお預かりした荷物が300個ほどと大変多くなっております。似た様な荷物が沢山ございますので‥」
 なんて案内。B777-300でしかも満席。荷物の大きなUターン客と条件は揃いに揃っているとは言え、300個と言うのは多いなぁと思う。
 荷物を受け取ると23時を過ぎている。お盆明けとはいえまだ平日だし、金曜日。京急に乗って帰ろうという気になれず、リムジンバスを志す。残念ながら23:05というバスには乗れず、次のバス、23:15のYCAT行きとなる。

第二ターミナルからの客がさらりと埋まったYCAT行きのバス。第一ターミナルで8割の乗車になって横浜に向かう。湾岸線に入るとすっと速度を上げて追抜車線を行く。外側を走るYナンバーをじりじりと追い抜きに掛かる。先方が慌ててアクセルを踏んだのか、結局は抜ききれなかったけど。
 思いがけず早くYCATに早く着いたので、横浜からの京急線、1本早い電車になる。日付が変わるか変わらないかという時間には嬉しい。

 47運用、1649編成。帰宅すると日付が変わった。