赤い電車

 連休初日は出先の家で目が覚める。真ん前の道路が何時になく静かだ。休日だとこんなものかと初めて気付く。
 今日は夕方まで全くのフリー。朝食を済ませ掃除をすると近所で撮り鉄をしてみることにした。少々歩くとそこには名鉄の線路が通っている。
 適当にとって見たが意外と撮るのが難しく決まらない。反対側に回り込んでみる。こちらはこちらで難しく、

 結局長玉に頼る事になる。15分に上下1本ずつだから8分ぐらいに一度は電車が来るのだが待っているのは結構飽きる。その間に

 鳥がいたので撮ってみた。鷺ですかね。鳥のことは知らないのでよく分かりません。

 もう少し寄りたいが気付かれずに近付くのはなかなか難しい。
 何か電車を撮りに来たのか、鳥を撮りにきたのかよく分からない事になる。
 1時間少々で引き上げ。午後から改めて出掛ける。今度は名鉄の駅に出て名古屋方面に向かう。横浜との行き来は豊橋経由がほとんどだから名古屋方面を使うのはほぼ1ヶ月ぶり。

 神宮前で下車。金山よりに立って少々写真を撮ってみる。さすがに本線、行き来する電車は数多く、そして

 傍らをこんなのも走って行く。昼間だが結構な本数の貨物列車が行き交う。一度東海道線を本腰入れて撮ってみようかと思わせる程。

行き交う赤い電車を相手に2時間ほど粘ってみた。色だけみていれば、横浜と変わらないが、バラエティは名古屋の方が豊かだ。16時過ぎ、撮影を切り上げて改札を出る。
 熱田神宮の前を歩いて地下鉄の駅へ。今日は名古屋の地下鉄、先日延伸した桜通線野並−徳重の間に乗っておく。まずは名城線新瑞橋へ向かう。
 環状線になってから一度乗った名城線だが改めて「名城線左回り」なんて案内をみてもピンと来ない。どちらに向かうのだったかと考えつつホームに降りる事になる。電車は昼間10分毎。案外と混んでいて立ったまま運ばれる事になる。

 新瑞橋からは桜通線。この路線も一度延伸した際に乗り直しとなっているけど、今回で一応打ち止めらしい。今度は座れる。既存区間野並まで二駅。ここから先が未乗区間となる。一度は全線完乗したものの、ここのところ新線開業のフォロが遅れていて、そろそろ手を打たねばならない時期。久しぶりに乗る新線はまあ、地下鉄だから代わり映えはしないのだけど、ひとまず真新しい駅、ドア付きのホームを眺めて終点の徳重まで運ばれる。一つ、今日の仕事が終わった感がある。


 名古屋郊外の徳重から一度名古屋中心地に戻るのはバカらしく、名鉄の駅までバスで出ようとちょっと調べる。まず有松行きのバスを見つけたが時間が合わず、次に新瑞橋行きのバスが鳴海を通る事に気付いたのでそれに乗る。あまり地下鉄の似合いそうにない、いかにも郊外な街並みを20分少々。結構乗り降りが激しく立客も出て、お客さんが入れ替わったのかなって頃に鳴海の駅前に運ばれた。
 名鉄で東に向かう。やって来たのは豊橋行きの急行。今日はこの後、豊橋まで出る。ちょうど良いと言ったら良いがこのまま直行しても若干早い。国府の駅に豊川線の電車がいたので乗り換えることにする。豊川線名鉄を乗り潰した時に乗って以来10年以上のご無沙汰である。
 ほとんど暗くなったが田園地帯から市街地へと入って行く様子は見て取れる。豊川稲荷まで運ばれると19時ちょっと前。さすがにもう空は暗い。
 豊川に用事があって来た訳ではないから、このまま豊橋への飯田線の人となる。向かいには天竜峡ゆきの電車がいる。

 正直313系とは思わなかった。このまま天竜川の谷間に吸い込まれて行くなんて選択肢はとても魅力的だが今日はそれをやると怒られる。予定通りに豊橋行きを選ぶ。やってきたのは119系。これじゃないと飯田線にのった気分にはなれない。こげ茶のボックスで短い時間、旅に浸る。
 
 豊橋に19時半。20時に到着する525Aで妻がやってくる。この週末はこちらで過ごし、連休の後半改めて横浜に戻るつもりだ。ひとまず、今日は出先の家に戻る。電車を乗り継ぎ1時間ほど。一旦家に荷物を放りこんでから、夕食に出掛ける。
 
 台湾ラーメン。不思議な食べ物で名古屋近辺のラーメン屋、中華料理屋には必ずあるけど、それ以外ではお目にかかった事のない食べ物である。勿論、台湾にも無いと思う。まぁ天津飯が天津に無く、広東麺が広東にないのと一緒。
 ラーメン自体は醤油ベースに辛い具材。辛いといっても辛過ぎないから比較的万人受けするんじゃないだろうかと思う。
 帰宅。今晩は狭い所に二人で、となる。