実家で眠るもの

8時半近くまでぐっすり寝ていた。愛知県と横浜を週末毎に往復するようになってから、土曜日曜は思いがけず遅くまで寝込んでいる事が多くなった。まだそんなに働いているつもりは無いが、どこかで気疲れしているに違いない。
 ゆっくり朝食。今日は実家に顔を出す。本当は赴任前に一度夫婦で挨拶に行こうと思っていたのだが、震災のゴタゴタで行けず仕舞いのまま赴任することになってしまった。遅れ馳せながらではあるけど父親の誕生日も近いし、ちょっと顔を出しに行く。
 地下鉄の駅に出る。こちらも平日は節電ダイヤなので時刻表に張り紙が出ている。

 昼間10分毎。普通の感覚であれば綺麗に揃える所だろう。座れない程度に混んでいて横浜まで揺られる。桜木町で大量に降りたので座れた。横浜まで11分、運賃230円は若干高め。
 プレゼント代わりに日本酒を買って相鉄に乗り込む。こちらも節電ダイヤ。快速か何かが運休している筈。横浜の駅を出るとまもなく照明が消される。大和の地下区間とか、所々では照明復活しているけど、基本的には消したまま運行の様子。それだけではなく、蛍光灯の間引きも行われている。

 海老名からは小田急。こちらも乗ってみると電車は真っ暗である。駅舎が高架になっているから真っ暗ぶりが際立つ。小田急と言えばロマンスカーの運転が1ヶ月ぶりに復活したなんてニュースが出ていたけど、ロマンスカーも照明offで運転しているのだろうか? ちょっと気になった。

 実家に顔を出す。地震の様子やら近況やらで時間はあっという間に過ぎる。昼間から頂いたビール、少ないのに妙に廻って眠くなるのは困ったものだが、寛いでいる証拠らしい。
 そう言えば、こんなのが出てきたと札入れを渡された。旧500円札や1000円札と一緒に切符の類が色々と入っている。

 小学校から高校の頃に乗った時の切符だから20年以上、物によっては25年以上前のものがある。周遊券の類、国鉄時代の車内補充券。秋田市交通局の一日乗車券なんてものまである。

 昭和61年は今から25年前。日本国有鉄道が迎えた最後の夏である。秋田博と言う地方博覧会が開かれた際にアクセス列車として秋田港線経由、秋田臨港鉄道の向浜まで臨時列車が運転された際の乗車券。

 こちらは大館から小坂まで伸びていた同和鉱業小坂鉄道の記念乗車券。旅客営業がなくなった後も近年まで貨物列車は走っていたから多少聞き馴染みのある人もいるかも知れない。
 夕方に帰宅する。今日は愛知まで戻るからあんまり時間に余裕が無い。身支度を済ませると18時過ぎ、新横浜に向かう。翌日の事を考えるとあんまり遅い時間の移動は避けたい。

 結局525Aの客となる。C51編成。車内は先週に比べれば混んでいる。概ね半分強の乗車と言ったところ。先週が13号車で今日が6号車だから単純な比較は出来ないけど、多少でも人の流れが戻ってきたのなら、それは良い事だ。