京王線 一ヶ月ぶり

 リズミカルな包丁の音で目が覚める。日曜日の朝。zzzと寝てしまって目覚めると9時近くである。休みの日だからと何時までも寝ているような人間では無かった筈だけど、この1年ぐらい、どうも疲れが溜まるのか、妙に目覚めるのが遅い。
 朝食を頂く。今日は京王線を撮りに行くがその前に今日は投票日。論点がはっきりしないが棄権するのも癪なので投票には行く。
 
 こんな機会にしか足を踏み入れる事のない学校が投票所。知事に県議に市議と3つも選挙があって訳が分からない。結局は消去法で選ぶ事になる。この行動がこれからの4年に影響を及ぼすのかどうか、何回も投票はしているけど、どうもよく分からない。
 選挙に合わせてセールをしているスーパーに寄り道をしてから京王線を撮りに行く。今日のうちに愛知に戻るわけであり、時間はあるようであんまりない。ひとまず通い慣れた南太田への道を歩く。
 
 大岡川の桜は一週間でほぼ満開と言っていいところまで花開いた。蒔田公園で宴会をする人たちやら大岡川沿いに散歩をする人たちやらで実に賑やかな川沿いをちらっとかすめて駅へと歩く。
 うっかり南太田の駅に来てしまったが、京急は土休日も間引き運転実施中。非常に残念な事に土休日ダイヤでも17分-3分毎と言う不当間隔ダイヤは変わらない。たまたま、本当に偶然に次の電車まであと数分と言う所に出くわした。
 
 5運用、1643編成。立客が出る程度の混雑であったが、黄金町で有り得ないほど沢山の人が乗ってくる。間引きダイヤを知らずに適当に出掛けてきた場合、85%の確率で今乗っているパターンの電車に当たる訳だから当然と言ったら当然の状況である。同じ光景は戸部でも繰り返された。まぁ、趣旨は分からない訳じゃないし、協力すべきだとは思うけど、17分待たされる66%ダイヤよりは20分待たされる33%ダイヤの方が協力し甲斐があるのではないかと思っているだけだ。
 そういえば横浜で降りる直前に気がついた。
 
 妙に中吊り広告が少ない。全体で均すと半分ぐらい空いているのかな。何処の会社も一緒なのかこのあと乗った東横線も妙に少なかったし京王線も少なかったと思う。
 東横急行で渋谷に出る。何時に無く混んでいる。自由が丘でラッシュ並みの混雑になる。特急が間引き運転で30分毎と知ったのはこの後、だいぶ経ってから。ひとまず混雑に揺られて渋谷まで行き、久しぶりの京王となる。
 京王線へ出掛けたのは震災直後の3月13日以来だからほぼ1ヶ月ぶりである。すぐこの間のような気がしているけど気が付いて見ると既に1ヶ月経っている。その間、この世の中には色々な事が有り過ぎた。自分の身にも色々な事が有り過ぎた。
 井の頭線はいつの間にか昼間の急行運転が復活している。通常通りだなぁと各停に乗り込む。二つ目、駒場東大前で案内が入り、車内消灯となった。全消灯である。噂程度には聞いていたけど、実際に体験するのは初めて。意外な程暗くなる。まぁ昔は、、、自分が知っているぐらいだから昔と言うほど昔じゃないけど昼間の電車で普通に消灯していたのは間違いなく、その時に戻っただけかも知れないけど
 
 何かと光を遮られる事が増えたから想像以上に暗くなる。横浜市交や東急がやっているみたいに照明間引きの方が良い様な気がしない訳でもないけど、各社色々と考え方はあるのだろう。