無理だろうがキャンセル待ちは入れているから指定された時刻に様子を見にゆく。出発20分前。そろそろ搭乗開始になっても良い頃だが、到着便遅れのため搭乗開始は18:20頃なんて案内が流れている。
待っているのはJA010D。行きに引き続き帰りも元JASの機材。今のところは改修を免れているぐるぐるセブンに搭乗となる。でもその前に、キャンセル待ちの発表。カウンタの近くにゆくと、
黒山の人だがり。何事かと思ったけど、この人たち、全てキャンセル待ちの結果を待っているのだった。種別S34人。種別B25人。種別B3人とある。さすがに週末の伊丹便。驚くやら呆れるやら。
結局キャンセル待ちは落ちてこなかったので最初の予約通りに普通席となる。搭乗が始まって既に18:30。出発時刻だが搭乗橋のところで長蛇の列。乗り込むまでしばらく時間がかかる。15Dという席は2-5-2と並ぶぐるぐるセブンの普通席、5列席の通路側から2席目。ぐるぐるの普通席、しかも間の席に座ったのなんて2003年の12月、福岡からの帰りに乗った時以来ではないかと思う。
座って初めて気付くことが一つ。肘掛けを見ると真ん中E席との間には肘掛けが二つ。つまり2-5-2列ではあるものの真ん中の5列は二つに分かれていて、言うならば2-2,3-2列ということ。D席はC席との人とは肘掛けを遠慮しぃしぃ使う事になるけどE席との間では遠慮なく使えるという事になる。同じ間の席でも全くの真ん中で嫌われ者のE席に配慮するのはよく分かるが、その次に得をしているのはD席と言うことになる。これは覚えておいて損は無いだろう。最も元JASの機材を徹底して排除する今のJALでは、JASの忘れ形見ぐるぐるセブンも何れは詰め込みセブンになるのだろうけど。
例によって時計を持っていないから出発のタイミングを知る術、どうしようかと思い、ひとまずNHKラジオを聞く事にする。でもふと前の座席にあるモニタ画面が目に入る。そこには目的地東京までの距離と一緒に現在時刻が表示されている。パーソナルモニタ付のぐるぐるセブンならいつでもナビゲーションマップを見れるのだった。久しぶりのぐるぐるだったからすっかり忘れていた。
18:40、Door close。羽田までの飛行時間、50分とのこと。羽田着陸時、降下の際に揺れが予想されているとのこと。18:42、Pushbuck。18:45、Taixing。動き出してしまえば順調である。前の席のモニタがちょうど地図を出したままの人と機外カメラを出したままの人がいるから自分は安心して音楽にする。まもなく目映い誘導灯が遠くの小さなモニタの一面に広がる。18:50、Take off RWy32L。
外を見れるわけでもなし、一列前の小さなモニタを何時までも見続けている訳でもなし、少し眠気を感じる。普段よりベルト着用サインの消灯が遅い気がしたけど、離陸して比較的早くベルト着用サインを消すのは国内線ファーストクラスのサービス時間を確保するためだろうと勝手に思っているから
ベルト着用サインが消灯する。時刻は18:55、実は意外と早かった。窓外が見えるなら大阪の夜景が美しく見える頃だろうが、5列席の内側だからどんなに頑張っても無理。大人しく座ることにしてひとまず恥辱の続きに取り組むことにする。
前後左右、見事に埋まった座席の主は各々の小さな領域で居眠りしたり、NHKニュースを見たりと、思い思いの時間を過ごしている。隣の席の人は機内プログラムのゲームを。ぐるぐるならではの楽しみ方を実践しているって事は乗りなれた人なのだろう。
ワゴンが前へと動いていってドリンクサービスの開始。今度も寝ている人が多いのか、意外と早く順番が廻ってくる。
飲み過ぎた訳じゃないけどラウンジビールの締めに を頂いた。ふっと一息付くと前の座席のモニタが目につく。ちょうど浜名湖の辺りを飛行中。まだ19:06。でも定刻ならあと30分で羽田だ。
19:10。機長さんから飛行状況の案内が入る。現在高度7,000mを順調に飛行しており羽田空港着陸は定刻の19:35を予定しているとのこと。羽田の天候は曇りで気温は9℃。降下中揺れが予想されるそうだ。
飛行に変調を感じてどうやら降下開始。大島に差し掛かる手前であり時刻は19:17。まもなく機長さんから案内が入る。これより揺れが予想されるのでベルト着用サインを点灯するそうだ。客室乗務員に対しては「サービス終了次第着席のこと」。機長自ら客席に向かってベルト着用宣言を出すときにありがちの「客室乗務員も速やかに着席のこと」と言うときほど差し迫っている状況ではないようだ。まもなくベルト着用サインが点灯する。揺れが来たのは19:22だったが、どちらかというとふんわりとした揺れであり、大人しい方。
電子機器NGとは言われなかったからそのまま恥辱の続きを書いていたが19:24、あと10分で着陸と案内があって電子機器の使用が不許可となる。
飛行機は緩やかに降下してゆく。もう東京湾の上空だろうが外の様子は分からない。前の座席のモニタに映される目的地までの距離が減り続けて、確実に目的地が近づいている事を知る。もう東京湾の上空か。まもなく着陸と改めて案内。時刻は19:33。
右側の座席と通路の向こう。格納庫の明かりが見えて羽田を知る。19:36、Landing、RWy32L。急減速する。左手に国際線 を見て飛行機は右手に。
19:41。Spot in SP 17。遅れまして申し訳ございませんと告げられたが定刻に遅れる事、6分でしかない。
羽田に着いたJA010D。20時近くだし今日はこれでおしまいかとも思ったが、20時半の千歳ゆきになるそうだ。たくさんの人たちが出発を待っていた。
ところで。これから帰宅だが、来るときにリムジンバスの往復券を買っている。これはどちらかと言うと帰り道用。平日夕方の京急線。空港からの横浜直通は普通車だし、蒲田で乗り換える快特は混んでいる。快適とはとても言い難いので、リムジンバスでYCATまで直行してやろうと企んだのだ。ひとまずバス乗り場へ。ちょうど19:57のYCAT行きが来るところ。混んでいるが座れなくはない。まもなく出発。たまたまタイミング良くバスが合った、訳ではなく、この時間帯は7分毎に走っているから。目の前で行かれない限りは「タイミング良く」と思うことになる。
恥辱をつづっているとあっと言う間にベイブリッジに差し掛かる。橋の向こうにみなとみらいの夜景を望みつつ横浜市街地へ。狩場線に入ってくれれば自宅は近いのだが、YCATまで行ってしまうのはかなり残念。それでも
YCATでバスを降り、京急線の乗り場に急ぐと乗れたのは横浜20:28
31運用1619編成。若干早く自宅に帰ることが出来た。