最初で最後の百鬼夜行

 準特で調布まで行くとそれなりに撮影者がいる。今日の送り込み、どうやら本当の事らしい。自分はちょっと思案して飛田給へ。
 一番乗りだったけど時間が経つにつれて人は増えて行く。やはり噂は本当だったかと思う。下りの準特と上り各停がそれぞれ行った後、3番が開いて電車がきた。

 先頭に臙脂帯6416F。ついで二色帯6417F。そしてグレーの601F。間にはステンレスのDAXもいる。都合4色。前代未聞、だろうか。本当に走っちゃった、と8月の6717F送り込みの時も思ったが、今回も同じだ。

 柵にコンパクトデジカメを括り付けて、別に動画を撮ってみました。

 準特を待避して調布へと向かうのを一度見送る。後の電車でこちらも調布に向かうと調布には撮影者多数。撮れる状況じゃなかったけど、

 少々撮らせて貰った。異色編成が相模原線への急カーブへと吸い込まれて行くのを見送る。まだ6412Fと6722Fが残る筈だが、一つの時代が終わったなあと思わざるを得ない。大げさかも知れないが、今日の引退はそう言いたくなる。

 未練がましく若葉台まで足を延ばす。先ほどの異色8両が引き上げ線にいてそれぞれ切り離されて行く。すぐに解体なのか、何かイベントでも考えているのか、今日の様子からではイマイチ分からない。

 今日の所はこれでお別れ。再会は出来るのでしょうか。
 6717Fの時と同じく知った顔が集まったからコーヒーを飲んで行く。

 冷えた体に熱々のコーヒーがじんわりと染み込んでいった。
 久しぶりの京王線だし少し撮り込んで行く。先ほどの青空が雲に隠されたのが残念だが、ようやく7727Fの姿も拝見出来る。

 京王線を使って通学していた学生の頃に妄想していた7777と言う号車。2011年になって登場するとは思いもしなかった。「事実は小説よりも奇なり」を地で行くような事態だ。
 さすがに寒くて辛い。こんな時こそ高尾山の冬そばだろうが、高尾山は遠いので明大前の駅そばでごまかす。

 とにかく今は熱々が一番のごちそうだ。
 余りに寒いので早めに切り上げ。帰宅する。乗り換えた東横線。中目黒で雪がチラツいていて道理で寒いはずだと感心したが、横浜まで戻ったら青空が広がっていた。

 59運用、803編成で黄金町。妻と落ち合い、横浜橋で買い物を少々してゆく。

 先週のアド街ック天国で紹介されてた横浜橋商店街だがいたって何時もの表情を見せている。野菜やら肉やら少々多めにお買い上げ。「アド街で紹介されました」みたいなポスターも見かけなかったなぁ。
 青空と灰色の雲が織り交じった空の下、歩いて帰宅する。そのままの空が夕暮れまで続いたから

 何か重たい夕空が広がっていた。