JL103 JA014D A300-600R HND→ITM その2

 飛行機は南アルプスの山並みを越えて三河のエリアへと入ってきている。8:20、あと10分でベルト着用サイン点灯と告げられた後、機内販売を行うそうだ。乗務員が巡回するが中年以上の男性ばかりが目立つ平日朝の伊丹行き。売れる筈もない。

 三河湾を越えてきっと予告通りに河和上空を通過。伊勢湾らしい海を横目に眺める頃、感触が変わる。どうやら高度を下げ始めたようだ。伊勢から奈良へと抜ける空。近鉄線の上空だろうが気のせいか地上が白い気がする。気のせいだろうか。気のせいだろうな。
 8:35、ベルト着用サインが点灯する。あと10分で着陸だそうだ。眼下には奈良の盆地。もちろん雪景色ではない。生駒山を越えてゆく。ちょっと白いかな。そして最終コ ス。大阪市内へ。8:44 Gear down。淀川を越えると新幹線の線路を越える。御堂筋線をゆく電車も見えた。羽田と違って伊丹は本当に街が間近だ。
 8:47、Landing、RWy32L。9時前にしては伊丹の空港に並ぶ飛行機、数が少ない。そのがら空きの空港、王様の席へと進み出る。8:50、Spot in SP 18。

 搭乗機を降りると「但馬ゆきへお乗り継ぎのお客様」なんて係員が声を出している。但馬行き。9:05だからあと10分少々で定刻である。その但馬行きの予約。実は持っている。