JL8562 JA8561 A300-600R AOJ→HND


 A300が着陸する。これが折り返しの羽田行きだろう。それを潮にターミナルに戻る。お土産やらなにやらを物色。リゾートしらかみで試せなかった超強炭酸のリンゴジュースを探したけど見あたらず。別のリンゴジュースを買ってから保安検査場へと向かった。待合室は混んでいる。日曜日の夕方、羽田行きが出発するのだから当然といえば当然の光景かもしれない。

 搭乗口に東京の気温、というポップが飾っている。32℃。一頃ほどではないが、とんでもなく茹で上がりそうな温度である。今から暑気払い、じゃないけど

 生ビールをあおってから搭乗しよう。暑い中、我慢の後の一杯は本当に美味しい。ビールを飲んでいると「お詫びとお知らせ」が放送される。羽田空港混雑のため、航空管制の指示により出発が5分遅れて17:10になる、とのこと。日曜日だし夕方だし羽田だし、これも仕方がない。

 16:55ごろから搭乗が始まった。列が捌けるのを待ってから搭乗口に向かう。帰りはクラスJを用意している。今年で退役なんて発表されてしまったA300-600R。もう一度乗る機会があるか、これが最後になるのか、はっきりと分からないけどエアバスの旅、楽しんでゆきたい。17:09、Doorcloseとなる。
 ここで機長さんから案内が入った。羽田空港混雑の影響で航空管制から17:28の離陸を指定されたとのこと。羽田までの飛行時間は1時間を予定しているそうだ。東北地方の天候は安定しているが、関東に近づくにつれて大気の状態が不安定になり、積乱雲を避けての飛行になるとのこと。羽田の天候は曇りで南の風7m/s、気温は30℃と告げられた。
 ドアが閉まったまましばらく待機。17:16、Pushbuck。まだ離陸時間には間があるからのんびりと行けば良いに違いない。17:21、Taixing。係員が手を振るのに振り返す。意外と地上から良く見えるらしい。
 滑走路端までやってきて一呼吸置く。ゆっくりと滑走路へ進入。もう一呼吸。そしてフルスロットル。17:27、Take off RWy25。上空へと上がると意外なほどに雲が多い。その隙間を縫うように上空へ上がって行く。まもなく見えたのは弘前の街だろうか。昨日のこの時間、弘前でエンジン音が聞こえた気がする。 

 外が雲だらけの割には順調な上昇が続いて、17:31ベルト着用サインが消灯する。先ほど見えてた街も雲にかき消された。お手洗いに立つふりをして中程にお手洗いがないのを幸いに一番後ろまで行く。

 日曜夕方羽田行き。満席でも文句はないが、後ろの方は半分ぐらい席があいている。均してみれば7割以上の8割未満だろうか。トロピカルなJAS柄の普通席、YS-11を思い出しながら撮ってみる。
 席に戻ってまもなく、バースデー割引利用者対象のプレゼントを渡される。対象者から抽選で、とウェブサイトには書いてあったけど、どうやって選んでいるのか良くは分からない。とにかく

 手書きのメッセージカードと記念品のストラップをありがたく頂いた。使いはしないだろうが、良い思い出にはなる。それが嬉しい。

 飛行機は雲の目立つ東北の空、南へ南へと下って行く。青森ほどの距離があるとクラスJのサービスで漏れなく茶菓子が着く。今日は和菓子のおかき。パリパリ食べながらの帰京道。雲だけが存在感を増して行く窓の外を眺めながら飛行機は南へ、そして南へ。1時間の空の旅、砂時計があったなら、だいぶ砂が落ちていった事に違いない。地上の景色、久しぶりに地上が見える。どこだろう。急に雲が見えだして揺れる。黒い雲に包まれた。東京にだいぶ近づいているところのようだが、場所がさっぱり分からないまま、飛び続ける。少々揺れ始める。

18:07、あと10分でベルト着用サイン点灯と案内された後、18:12、ベルト着用サイン点灯。あと20分で着陸とのこと。羽田の天候は曇りで気温は31℃だそうだ。相変わらずの厚ぼったい雲。高度を落としたからか、暗い中を飛んでいる。不意に地上が見えた。弧を描く海岸線。九十九里浜だ。揺れながら向きを変えて行く。千葉の内陸、ゴルフ場が見えたその隣に団地が見えたりする様子をちらちら。いつの間にか東京湾に出ていた。18:30,Geardown。左に旋回しはじめて初めて北側へと回り込んでいた事を知る。右側に乗っていたら美しい東京都心が一望だったに違いない。惜しいことをした。
 18:32、Landing、RWy16L。すっと急減速していって右へとそれる。ゆっくりTaixingしてゆくと真ん中のスポットへと吸い込まれていった。18:39、Spot in SP10。

 少々の遅れを持っての羽田着。折り返しは19:15の松山ゆきとのこと。真ん中過ぎて、制限エリアから出てみて、さてここからどこへ?状態なのだが、京急線で帰る事になる。今のダイヤになってからは初めての空港帰り。様子が良く分からない。エアポート快特が先発で都営線直通の急行が次発。エアポート快特が蒲田に停まらないのは承知済みだから、急行に乗るのが正解か。と空席の目立つ急行に荷物を置く。

 33Nは7801編成ね、と無理に写真を撮って車内に戻ると、「横浜方面はこの後のエアポート急行新逗子ゆきをご利用ください」と。なに?。蒲田の接続ないのか。
 急行を見送って次の急行を待つ。ということは横浜方面は20分に一本なのか。役に立たないクソダイヤめ。

 31D、2061編成を待って乗り込む。この先は急行。川崎で快特待避。京急としては羽田利用者は急行利用が推奨だろうが、南太田までのお客さんは快特に乗らないと到着が10分遅れこむから仕方ない。

 11A運用、2109編成に乗り換え。8両快特で川崎からでは当然の事ながら座れない。

 さらに3運用、817編成となる。南太田に着いてみると羽田の改札を抜けてから、ほぼ1時間。何でこんなに掛かるのか。
 夜の横浜。蒸し暑い。雨になるとの予報だったが、雨粒が落ちてこないうちに自宅にたどり着く。この時間に帰れるのなら、まぁ楽なほうだ。