大雨の出張

 いつもの目覚ましで起きた後、二度寝。20分だけどぐっすり寝た。この20分は大きくて何時になく爽やかな朝となる。水曜日の朝。本降りの雨が落ちている。昨晩干した洗濯物を慌てて取り込むことになる。
 今日は出張。午後から打ち合わせが二件ある。14時までに先方に着けばよいのだが、会社に寄ってから行くとしても会社を9時半には出なくてはならないから、直行する事にする。7時半過ぎに地下鉄の駅へ。時間はあるから戸塚に出て在来線を乗り継いでゆこうかと思う。

 8:00に戸塚に着いたのだけど、切符を買っている間に8:04の伊東行きは行ってしまった。久しぶりに185系間合運用を、と思ったのだけど仕方ない。次の電車は8:11の小田原ゆき。8:18の熱海行きまで待つのも難なので乗ってしまう。
 雨は強弱を繰り返しながら降り続いている。昨日の段階で九州は大雨だったし、列車が不通にならないかと若干の不安は感じつつも西へ向かう。ラッシュ時らしい乗りっぷりも平塚で解消。雰囲気が一変した。
 小田原行きだからどこかで熱海行きに乗り換えなくてはならない。小田原での乗り換えは着席競争が大変そうだからどこか手前でと思い巡らし、国府津で降りてみる。

 目の前に職用車がいる。国府津運転所へ所員用通勤電車だろう。大船では何度か見かけたことがあるが、国府津では初めて。まもなく出発していった。
 汽車、の雰囲気を残す国府津の駅はいるだけで楽しい。小田原行きを見送り、熱海行きが来るまでの10分弱が短く感じる。
 熱海行きの電車は先ほどの小田原行きよりも乗っている。小田原で少々降りてそれよりは乗ってきて、気だるい雰囲気のまま、西へ向かう。相変わらず雨は強弱を繰り返す。真鶴かどこかで一瞬日が射したけど、また降り始める。
 熱海からは島田行きに乗り換えとなる。雨のせいか列車は極めて空いている。戸塚から2時間以上が過ぎて退屈になる頃。遠慮なくうとうとすると結構な爆睡になった。富士の記憶が全くなく、目覚めるとちょうど興津に停まっている所。10分後の興津始発電車に乗り換えるべきだが動けずにそのまま発車となる。雨が強く降っている。延びる線路の向こうが霞む。清水で10分後の電車を待とうかとも考えたが、大雨で運転見合わせ、なんて事態になったら困る。何かあった時に動きの取りやすそうな静岡まではゆくことにした。

 雨の降りしきる静岡で10分後の浜松行きを待つ。定刻にやってきた電車に乗り換え。雨は強いが動くようだ。若干心配だが乗り続ける。大井川、さすがに増水していて急流が幾筋にも続く。でも何事もなく渡る。掛川まで来れば若干安心。天竜川も何事もなく渡る。空が明るくなってきて浜松到着。

隣のホームに豊橋行き、117系が待っている。クロスシート車。お昼時。空席があるのを見定めてか駅弁を買って乗り込む。