函館 半日の半分観光

 後は羽田へ戻るだけだが、予約しているのは最終便。19:35に出発だから5時間ある。ここの時間は観光に宛てがうつもりだ。その前に帰りの便。クラスJへのアップグレードを試みる。キャンセル待ちのつもりで臨んだけど、調べて貰うと空席がある。しかも二席並びだ。無条件でアップして貰った。そして荷物を預けると身軽になって市内へ。自分は函館、中学生の時から何度と無く来ているけど妻は初めてだそうだ。全くの無計画で臨む市内観光だけど、元町のあたりを見てから函館山の夜景を見れるか。あるいは五稜郭あたりに向かうか。漠然とそんな事を思いながら市内行きのリムジンに乗り込む。元町に行くなら十字街まで乗り通すことになるなと考えてみる。
 バスは湯ノ川から海岸線沿いに函館駅前を目指す。松風町のあたり、携帯をいじっていた妻がこの近くに有名なラーメン屋があると言い出した。で、その名前のラーメン屋。松風町と函館駅前の間に確かにあった。ならば先にそこへ行きますか、と予定変更。函館駅前で降りてしまう。 函館駅前から松風町、結構な繁華街だったような気がするがずいぶんと寂れている。その中ほど、大通りをちょっと入ったところにお店がある。
 午後の三時過ぎだからか数人お客さんがいるだけ。東京の人気店ならこの時間でも賑わうだろうが、駐車場の無い旧市街の店は辛いのかもしれない。

 なぜかカレーとのセットを頼んでしまった。¥800。カレーがラーメンの味を判り難くしてしまうからこの選択は失敗。
 さて、観光。でも今いる場所が自由市場にほど近い場所だったから、覗いていこうかと脚を伸ばしてみる。ところが自由市場は日曜お休み。

 観光客よりも地元に目を向けた所だから、それでいいのか。観光客は朝市へどうぞ、と言うスタンスかも知れないが、呼び込みの鬱陶しい朝市は正直近づきたくない。

 それでは、元町に向かう。路面電車が便利だろう。ちょうどどっく前行きが屋って来たので乗り込む。少し思案して一日乗車券を買っておいた。函館山まで登ると飛行機の時間に戻るのが難しそうだし、そうなると元町と五稜郭の組み合わせ。路面電車に3度乗るなら一日乗車券でも元が取れる。
 函館駅前を経て十字街へ。電車の行く道。車通りも少なく閑散としている。こんな寂れた街だったかなぁ、函館駅前で思った事をもう一度思うことになる。道が空いているから路面電車の定時性は保たれるだろうが、これほど流動の少ない街では肝心のお客さんがいない、と言うことになる。
 末広町で降りる。

 降りた目の前、北方民族資料館があって妻の興味を曳いた様子。見学して行く。周辺の資料館との共通入場券もあるのだけど、そんなに沢山の資料館を見学している時間は無い様子。単館だと入場料は300円。館内撮影禁止だそうで、従って写真はない。
 北方民族、早い話がアイヌ民族の資料を展示している場所である。「日本奥地紀行」とか、司馬遼太郎の「街道を行く」や「菜の花の沖」とか、字面で文化に触れる事はあっても文物の物の方は初めて見るからなるほどなぁと思う。旅の幅が広がる。
 続いて坂を上って元町へ。突然、観光客で賑わうようになったからおやおやと思う。風の強い中、

 ポスターやらCMで有名なスポットへ。韓国人観光客の団体が記念写真を撮り合ったりしている。

 ロシア正教会カトリック教会。でも考えてみたらこの手のものはベルギーでさんざん見てきたのだった。
 港に降りて金森倉庫。駆け足で廻った元町界隈も17時半を過ぎて、持ち時間がだいぶ少なくなった。どうやら五稜郭まで足を延ばす事は難しい様子。
 一度、電車で函館駅前に戻る。さきほど自由市場に振られた代わりに棒二森屋の食料品売場を覗いてゆく。案外と美味しかったちくわパンを探したいのだけどパン売場では見かけずにギブアップ。だいぶ時間も過ぎている。空港へ戻るバス18:30が最終である。最後の最後に駅にほど近いスイーツショップ。ソフトクリームを志した。19時までの営業なのに、まるで店じまいするかのようなその店で、

 ソフトクリームを頂いた。値段はびっくりの¥220。最後の最後に偉大なる北海道価格の威力を知る。
 バスは18:15に間に合った。車内は空いている。もう一本バスがあるからか、団体客ばかりで個人客が少ないのか。すっかり暗くなった函館の街を空港へと運ばれる。20分ほどで到着。手続きは済んでいるから気は楽で、身軽なまま空港をぶらぶら。土曜日の午前中も眺めたおみやげ売場で、

 じゃがポックル。土曜日には山積みだったのに日曜日の夜には売り切れ。底力を発揮したようだ。

 一方、花畑牧場の生キャラメルは在庫多数。以前が異常だったのかもしれないけど、調子に乗り過ぎた、と言いたくなる光景。

 そして、ちょうど帰りの便がやって来た。