HAC2727 JA02HC SAAB340B CTS→KUH

 そんな訳でツアー二日目もHACのフライトから始まる。今日は昨日行かなかった釧路へのフライトが最初。大きな千歳の空港では歩いて搭乗機へ、と言うわけには行かずバス連絡。ちょっとだけ余裕をみて早い目に搭乗口へと向かう。すでに搭乗開始となっていてバスには20名少々のお客さん。自分達が最後、では無かったようでさらにお客さんを待つことになる。

 目の前はスポット。スカイマークの機材が防氷剤の散布を受けているのを眺めながら出発を待つ。結局30人近くを乗せてバスはスポットへと向かいだした。遠くにぽつんと待つSAAB340Bが見える。

 近づいてみると待っていたのはJA02HC。昨日の機材だ。今朝は千歳から釧路を1往復しているはずで彼にとっては今日二度目の釧路となる。
 あてがわれた席は3C。昨日今日と乗った中では一番前の座席。プロペラのほぼ横になる。全員乗り込んでもドアが閉まらないのでもう一台、バスが来るのかと待ちかまえていたけど、結局は誰も乗ってこないまま、11:58、Doorcloseとなる。プロペラが始動する。2基とも廻りだすと何時にもまして大きな音と振動に襲われる。釧路までの飛行時間は35分とのこと。12:03、Taixing。昨日の函館から6レグ目にして初めての遅延である。さすがに大きな空港は自由が利かないということかも知れない。2機ほど先行機がいて誘導路を雪煙をたててTaixingしてゆく。こちらも後をついて行く。12:12、ようやく滑走路端。少し待たされてから滑走路へと進む。12:14、Takeoff RWy01L。翼を左右に振りながら上昇して右へと旋回して行く。上空、雲混じりの地上が広がる。一瞬落下感。揺れるかと身構えみたが大したことはなく12:19、ベルト着用サインが消灯した。お馴染みとなった飛行状況の案内がプロペラ横では若干聞き取りづらい。高度4,100m、対地速度580km/hで飛行して釧路到着は12:50を予定しているとのこと。

 飛行機は夕張山地の上空を行く。あるいは日高山脈かも知れない。つまり石勝線沿線。先ほどから雲を散らしたような空の上を飛んでいてそれなりに地上は見えている。どこかにサホロやらトマムやらスキー場があるはずだけど、さすがにそこまでは分からない。人跡稀なる夕張山地にシベリアの平原を重ね合わせてみたくなった。
 シベリアは何時まで経ってもシベリアのままだったけど、夕張山地には果てがある。十勝平野が見えて来る。時刻は12:29。何処までも続く大雪原。雲の掛からない平野の姿はこの旅で初めての眺め。

 帯広の街が眼下に広がった12:31、まもなくベルト着用サインが点灯する旨、案内が入った。十勝平野も東側に来てちょっとした丘陵が見えるようになる。平野が尽きるとなだらかにして人跡稀な丘陵地帯。釧路への最終コースとなり12:35、ベルト着用サイン点灯。あと10分で着陸とのこと。もちろん電子機器は使用できなくなる。
 12:38、不意に案内が流れた。これより先、揺れが予想されるとのこと。まだそんな雰囲気は無いが、案内が終わってまもなく、揺れに襲われた。薄い雲が近づいてきて、まるで雲に跳ね返されるかのように機体が弾む。何とか降りようと機体をねじ込むと待ってましたとばかりに翻弄される。薄雲のくせに生意気だが、自然には逆らえない。雲を抜けきって落ち着くまで大して長い時間ではないだろうが長かった。
 再び穏やかな丘陵地帯。もうさほどの高度では無い。遠くまで見えるから視界不良で着陸不可、なんて事もなさそう。まもなく空港の敷地に差し掛かる。12:46、Landing、RWyXX。12:49、Spot in。

 この行程で初めて飛行機が遅れた。今日はまだ続きがあって、この後もJA02HCのお世話になる。この後の便が定刻出発なら出発まであと15分。手続きは終わっているし、元々そういうツアーなのだから乗れない事はないだろうが、到着ターミナルから出発ターミナルへ行き、保安検査場を経て搭乗待合室なんて一周の行程、慌ただしく廻るのは好みではない。ここはショートカットを志す。何しろ、今いるすぐ前が搭乗待合室なのだから。
 搭乗口にいた係員を捕まえ、乗り継ぎがあるからとお願いする。手元の航空券、そして座席番号を確認してもらって搭乗待合室へと案内された。