2010-01-20

 ブリュッセル滞在も今日まで。夕方、飛行機に乗るのでお昼一杯までは観光なりなんなりが出来る。最も夜が明けるのが8時半過ぎとは知らなかったから実際3時間ほどだけど。
 初めて6時半過ぎまで寝込んだ。ようやく時差を克服した感があるけど、今更とも思う。少し恥辱を綴る。夜は明けないけど朝は来る。7時半になって朝食が運ばれてきた。今日はルームサービスを頼んでいる。

 運ばれてきたのはアメリカンブレックファスト。これで二人分。ちなみにこの状態だとメインディッシュはまだ保温庫の中。はぁと言うより他、無い。食べきるのが少々きつい。
 重たい食事と格闘している間に、窓の外が明るくなる。

 まだ8時過ぎ。雲が無ければ明るくなるのは少々早いらしい。30分ほどして太陽が顔を覗かせた。ロンドンからブリュッセルへ移動する日以来の晴れの日。何時もその都市を離れようとすると晴れ上がる気がする。
 朝食の後は荷造りを少々。多少スーツケースに余裕があるのを見計らう。もう少し缶ビールとか買うことが出来そうだなと考えてから軽い散歩感覚で出かける事にする。

 綺麗な青空になった。石造りの建物も映えるに違いない。グランプラスへもう一度行くのも良いだろうとヌーヴ通りを歩き出す。

 初日に眺めた 教会を改めて。沿道のお店は開店準備中。王立モネ劇場の辺りからは石畳の道となる。そして今日もやってきたグランプラス。

 順光を浴びて綺麗に浮かび上がる建物。これはこれでまた美しい。ここまで来たなら、あの人の所に帰国のご挨拶をしておく。

 そう、小便小僧さん。今日はどこかの民族衣装をお召になっている。この人、世界一の衣装持ちらしい。
 さて、そろそろ引き返す。

 再び市庁舎が見えてくる。路地から見える塔の姿も美しく。
 引き返しながら買い物やら買い食いやら。なんて言っても


 ベルギーワッフル。店によって焼き方やら味付けやらに違いがある。一人で試すのは大変だが二人で試すからお腹の方も何とかなる。この調子だと昼はいらないかも知れない。
 ホテルに戻ると正午近く。荷物を改めて詰めなおす。予め余力を見てから買い物をしたからスーツケースの中、ぴったり納まる。
 正午過ぎ。ホテルをチェックアウトして空港に向かう。空港へは国鉄の電車が乗り入れており、南駅、中央駅、北駅のどこからでも乗車できる。今いるホテルからは北駅が一番近い。プレメトロで一駅だから歩いても行けそうだけど電車を利用することにする。道路を渡った反対側の駅入口にエスカレータが見えたから、そこから入る。メトロが発着する-1階にはまっすぐ行けたけどー2階へは階段を使いざるを得なかった。スーツケースが重くてさすがに辛い。-2階まで行けばプレメトロのホームまでは水平移動。

 一駅でブリュッセル北駅。ここからは国鉄に乗り換え。窓口で空港までの切符を買う。改札は無いからそのままコンコースへ。スリが多いなんてガイドブックに書いているから少々緊張気味にホームを探すと「12:45 Airport」の案内を見つけた。エスカレータでホームに上がる。

 明るい所に出るとちょっと安心する。
 国鉄の駅。列車の出入りが激しい。隣のホームにいた列車が出ていったすぐ後に次の列車が入ってくる。


 真ん中に機関車がいるのはびっくり。

 そして空港行きが入ってくる。概ね定時。列車は空いている。2-2でボックスが並ぶ2等車に乗り込む。列車はゆるゆる動き出す。空港までは15分ほど。

 空港は閑散としている。ベルギーのフラッグシップキャリアであったサベナベルギー航空が経営破綻して現在はブリュッセル航空に引き継がれているとは言え、他の空港に比べるとネットワークは弱いようだ。日本への直行便もない。帰りはBAでヒースローまで行き、そこからJALに乗る予定にしている。まずはBAのカウンター。2区間分の控を提示して手続きを取って貰う。係員、どこかに電話し始める。微妙な時期だし少々心配ではあったが無事に成田までの航空券を受け取る。次に荷物。行きは11kgだったスーツケースが32kgになっている。受託可能範囲を越えたとかでスーツケースに仕舞っていた雑誌類を持ち込みにして減量。預かって貰った。荷物紛失で有名なヒースロー経由は心配だが仕方がない。幸運を祈ろう。

 出国手続きをとる。誰も並んでいないからすぐに終わる。免税手続きのため税関へ。でも払い戻し手続きはEU圏外に出る最後の空港であるヒースローで行うのだそうだ。そのために少々早く出てきたのだけど。
 出国の後、ゲートに向かう途中にセキュリティ検査がある。ここも空いていたが何かが引っかかって立ち往生。丹念に検査されてしまう。結局何が引っかかったのか良く分からない。

 まだ2時間以上ある。もう少し市内でゆっくり出来たなと思いつつBAのラウンジに入る。


 ベルギーのラウンジらしく瓶ビールを頂きつつゆっくり。

 スポットにはブリュッセル航空のBAe146が目立つ。KLMはフォッカー70だろうか。スイスエアもBAe146。ルフトハンザにイベリア航空。欧州圏内の短距離線ばかりで小型機ばかり。ブリュッセルは欧州の中心にして空路の袋小路。空きばかり目立つターミナルとも相まってハブじゃない空港の悲哀が染みてくる。何だかんだ言ってフラッグシップキャリアを喪う事は大変な事だ。

BA397 G-EUOF A319 BRU→LHR


 15時を過ぎた頃、BAのA319がやってきた。今立ち並ぶ中では大きい方の機材だけどBAが運用する中では小さい機材に違いない。これが折り返しヒースロー行き、BA397便となる。

 定刻は16:10。閑散としていたラウンジが少々の人で埋まり始めて退いて行くからいい加減荷物をくくり搭乗口へと向かう。短い行列の後ろに並びまもなく機内へ。A319の機内。3ー3で並ぶシートの前側はビジネスクラス。真ん中B席を殺してその分、横幅を広げたような座席。ちなみにエコノミーが割引運賃で75ユーロ。嘘ビジネスは+100ユーロだからユーロスターの一等車よりもうんと高い。
 途中からがごく普通の3ー3席となりあてがわれた席は真ん中よりも後ろ側の窓側から並び。結構混雑していて真ん中席も含めてほぼ満員。ただし意外と荷棚には余裕がある。荷物の少ない所用客が多いのかも知れない。
 通路側に人がいたから「エクスキューズミー」と声を掛けて入れてもらう。もう「エクスキュゼモア」ではない。フランス語が出来なくても何とかなった3日間だが、やはり英語の方が話せない也に気分が楽だ。入れてもらった後は「メルシー」ではなく「サンキュー」
 16:04、何か案内が流れる。英語だろうが聞き取れない。45minというのは分かったからヒースローまでの所要時間だろう。時刻表上は1時間20分掛かることになっているからヒースロー上空でぐるぐる回ることもあるかも知れない。16:06、Pushbuck。二つとなりにユナイテッドのB777が来ていて小型機ばかりの中、他を圧倒している。機内減光の後、16:09、Taixing。滑走路へ向かう。何本か滑走路があるようで、この空港、実は成田より大きいかも知れない。どこかのプロペラ機が着陸してくるのを横目に滑走路端へと向かう。16:17、Takeoff RWy07R。穏やかな田園地帯を眺めつつ上昇してゆくとすぐ雲の中、そして雲の上。

 16:19、ベルト着用サイン消灯。

 モニターが天井から降りてきて現在位置を映し出す。ロンドン、北海を挟んですぐ側だ。高度5500mで水平飛行になった。対地速度は750km/hほど。

 偽ビジネスクラスの境目、カーテンが閉じられて機内サービスが始まった様子。エコノミークラスにもワゴンがやってくる。ドリンクは酒類も含めて色々とあるようだけど良く分からないからビールにする。おつまみの袋と一緒に渡された。

 おつまみ。中味はレーズン、クラッカー、ひまわりの種と言った面々。16:40には降下を開始する。もうイギリス本土に差し掛かる様子。少し揺れる。現在地を示す地図には大ロンドン市。北側を廻り、西側からヒースローに進入するようだ。16:50、ベルト着用サイン点灯。少々揺れてから雲に囲まれる。外が真っ白になる。真っ白なまま16:58、Geardown。ようやく地上が姿を見せた。薄暗い地上がだんだん迫ってきて17:01、Landing。RWy09L。
 ベルギーとイギリスは時差が1時間あるからここで時計を1時間遅らせる。すると時刻はまだ16時過ぎと言うことになる。不思議な感覚を覚えつつ広大なヒースローの中をスポットへ向かう。T3を通り過ぎ、BAばかりが佇むエリアへ。16:11、Spot in SP521。

 着いたのは広大なヒースロー空港のターミナル5。ここはBAの専用ターミナルで同じアライアンスでもワンワールド各社はターミナル3となる。17:00までのラウンジに入れたら御の字だなぁと思いつつ、ターミナル間移動となる。T1-4の案内に従い下の階へと降りるとそこにはターミナル連絡バスがいる。すぐT3ゆきが見えてそれに乗り込む。

 バスは長々と走ってゆく。拡張前の羽田で沖止めだと長々としたバス移動を喰らった記憶があるけれど、それよりも長い。10分以上は走っただろうか。ようやく各国の飛行機が集まるターミナルが現れた。まもなくターミナル3。
 ここでもセキュリティチェックがあって丹念に調べられる。無事に通過。乗り継ぎカウンターには用事はないけど、ブリュッセルで手続きをした段階では搭乗口の情報を貰ってなかったから確認のため立ち寄る。対応に出てきた人に英語で話しかけようとしたら何のことはない日本人だった。外国人に混じって仕事をしている人に特有の、妙に乾いた感じの対応だけが印象に残る。

 17時ちょっと前のヒースロー空港ターミナル3。免税店ばかりが広がる街区のような施設には日本人ばかりが目立つ。JL、NHが同じような時間に成田行きを飛ばしているから自然とそうなる。ここで免税手続きを。ブリュッセルよりも人が多いから時間も要する。何とか17時にラウンジに転がり込む。
 ワンワールドの枠組みを生かしてJLも自前ではなく、BAのラウンジを利用するようになっている。ただ、この時間帯に目立つのは日本人。久しぶりに日本人だらけの場所に入った。日本の新聞があるし日本のビールもある。

 せっかくなのでサッポロを頂く。一緒に食べているのはカレー。お米はインディカ米だった。

 ネットが使えたので久しぶりにアップする。ついでにちょっと気になってJLのサイトも覗く。飛び続けてくれないと今はとにかく困る。今日、この時点で不穏な雰囲気が感じられないのはひとまず嬉しい。

JL402 JA737J B777-300ER LHR→NRT

 ラウンジからスポットまで徒歩15分とあったから18:30前には席を立つ。長々と通路を歩いて搭乗口へ。これでも近い方らしい。ようやくゲートが見えてくる。既に搭乗が始まって時間が経つのか、行列は無くなっている。

 
 待っているのはJA737J。機内に入れば日本語の世界となる。今日は朝から使う言葉が目まぐるしく変わる。自分達の席に座る。帰りも特典でビジネスクラスにしてある。コートを預かって貰い新聞を貰う。さっきラウンジで一紙目を通したので別の二紙。衛星版は20日付の紙面となる。JAL更正法申請の文字をJALの機内で眺める事となる。今日の機内、ビジネスクラスに限って言えば空いている。半分乗っていない感じ。エコノミーの様子まではよくは分からない。
 長旅に備えて身支度を。まずセーターを脱いでしまう。来る時は若干暑かった。脱いだセーターは手元に置いておく。寒いようならまた着れば良い。枕と毛布は座席と壁面の間に挟んでおいておく。二つ合わせると隙間にぴったりと埋まる。日本の税関申告書を1枚受け取り書いてしまう。2人で1枚で良い事に結婚した事を改めて実感する。
 19:01、Doorclose。一部のお客さんが降機したためセキュリティチェックを実施してから出発する旨、案内される。待つこと暫く。19:10、出発準備完了。成田までの飛行時間、11時間20分と告げられる。成田降下の際に雨の影響が出る可能性があるとのこと。
 動き出すまで少々間が開いた。19:16のTaixingに安堵する。どうしもて動き出すまでは飛べない可能性が頭をよぎってしまう。どうやら無事に帰る事、出来るようだ。19:21、Taixing。機内減光。大きな空港を滑走路に向けてゆうゆうと走ってゆく。離陸前の行列が長い。5〜6機かの離陸を見送ってようやく順番が廻ってくる。一息おいて、緩やかに背中を押される。長い長い滑走の後、緩やかに浮かび上がる。19:40、Take off RWy09R。空港の灯り、或いは街の灯りはすぐに見えなくなる。19:47、ベルト着用サイン消灯。機内の灯りが戻ると、放送が流れる。
日本航空は1月19日、企業再生支援機構のご協力の基〜」
 民事再生に関するお詫びの案内。まず日本語で。
「今後ともJALグループの翼をご愛顧頂きますようお願い申し上げます」
 に締めくくられる案内。英語でも繰り返される。

 そして日常のサービスが始まる。テレビモニタ、久しぶりに見るNHKニュースは20日の日本時間19時のもの。やはりJAL更正法申請が大きく取り上げられるから機内で流すのはちょっと複雑だろうなぁ。

 ウェルカムドリンクから。昼間からというより、ここ数日飲み続けていたからかこの一杯のシャンパンが少々重たい。帰り道は少し控えめにしようと心掛ける。
 乗務員さんにアンケート用紙を渡された。こちらにお座りの方にご協力をお願いしております、と。噂には何度か聞いたことはあるけど実物を見るのは初めて。少なくともサービスに関しては、あまり不満がないから、役に立つかどうかは分からないけど、書けるところから適当につらつらと書いておく。機内サービスに関する所はこれからだから今は書かないけど、アンケート渡した相手に手抜きはしないだろうなぁ。
 ドリンクの注文が廻ってきた。いつもなら「同じ物を」という所を「ブラッディメアリーを」なんて頼んでみる。英国が命名由来のカクテルをロンドン線の中で楽しむ、というのも悪くないと思ってみたのだけど、妻には「珍しい物を飲むのね」などと言われてしまう。まぁそうかも知れない。一種の気まぐれ。

 前菜と共に最初の一杯目を頂く。

 この時間帯、NHKニュースも終わってテレビモニタに映し出されるのは飛行状況。既に高度10,000m。対地速度は890km/hになっている。朝を迎えにゆくフライトだが、まだ夜明けはずっと先。飛行機は北海沿岸の上空を東へ向かう。ロンドンもブリュッセルも遠ざかる一方だ。
 ドリンクのお代わりを聞かれたから今度は

 ジントニックにしてみた。ビジネスクラスならきちんとしたカクテルとして出てくる。

 洋食和食の選択は洋食とする。海外発の便で和食ってやはり抵抗を覚えなくはない。
 食事の間、機長さんから案内が入る。20:42のこと。ただいいまバルト海の上空を通過しており、まもなくサンクトペテルブルグに差し掛かる。8時間後にはハバロフスク上空へ。その後、日本海から新潟経由で成田には日本時間の16:00到着予定とのこと。予報によると成田の天候は曇りで気温は15℃だそうだ。ヨーロッパの寒さを実感出来ずにいたけど日本と比べるとやはり寒い。というか日本の気温はどうしたのだろうと言うほど、高い。

 そしてメインはお肉にした。ちょっと甘めのソースが若干気になる。美味しい美味しくないは別にして、好みの味では無かった。勿論、文句を口に出すわけでなく、完食したのだけど。

 最後にデザート。調子が良いときはここでもお酒を出して貰うのが常だけど、今日は素直にコーヒーを貰う。
 ペットボトルの水を貰う。そろそろお休みなさいの印だ。21:55、機内減光。ロンドン生活なら寝るには早いが、日本時間を意識し出すともうすぐ朝の7時。普段なら減光に逆らって起きている所だけど、今日は素直に寝ることにする。シートを倒すと脚は伸ばせる。ただ完全な水平ではない。シートが暖まって来るのが気になって枕を挟んだり出したりしている間に、うとうとしたようだ。

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