また3時半に目覚めた。いい加減、どうかと思うけど仕方が無い。
少し恥辱を少々進めておく。夜の続きだからではないけど昨日買い求めて飲みきれなかったビールがお供。
これ、濃厚で非常に美味しい。悔しいけどヱビスより美味しいと思う。
5時になり、6時になり、ひとまず16日。ロンドンの分は出来上がった。下のロビーで無線LANを使えたから出来たところまで公開しておく。地獄も手を加えられた。
7時を廻る。食事に出た。まだ真っ暗で朝食という感じはしないけど、レストランは6:30から開いている。
焼きたてのワッフルを頂けるのはベルギーらしさを感じる。野菜の種類が少ない事が意外な感じ。
空いていたレストラン。30分ほど掛けて食事を頂く間に混んでくる。出張客、という風情の人が多い。窓から幾つか見える高層ビルに大きな会社があって、そちらへのお客さんが利用するホテルらしい。EU本部へは2kmほどの距離。
8時ちょっと前の街。まだ真っ暗だけどビジネスアワーは9時から。そろそろ通勤の時間帯。こんな真っ暗な時間からは自分では動きたくないなぁと思いつつ眺めた。
真っ暗なので動きは取れないから一旦部屋に引き上げる。何時ごろ夜が明けるのだろうと外を眺めていたら、8時を過ぎてようやくほんのり明るくなってきた。
8:30。空が曇っているのか、白々とした朝がやって来た。まだこんな調子じゃ出掛けられないから部屋で恥辱を少々進めてつつ今日の動き方について話し合う。見所は中心地にまとまっており、昨日歩いたちょっと先まで行けばあちこちを見て取れる事が分かる。メトロを使うまでもなさそうだ。9時を過ぎてようやく動こうかと言う気になった。
昨日も歩いたヌーヴ通り。並ぶお店は10時開店だろうか。準備の真っ最中。中ほどの教会を眺め、王立モネ劇場のところまでは昨日歩いた範囲。そこから市内の中心であるグランプラスへ足を延ばす。
石畳の道となる。タタタタタと独特な音を立ててクルマが走ってゆく。まもなく左に折れると現れるのがグランプラス。
大きな塔が立つのは市庁舎だそうで。石畳の広場を取り囲む重厚な石造の建物群。ヨーロッパを絵にしたような素敵な景色だ。
こちらは王の家と呼ばれる建物。市庁舎のちょうど向かい。
暫くの間、中世かどこかの時代に逆戻りしたような気分に浸る。いやここまで来る道自体が中世へと戻る道だったか。
グランプラスはブリュッセルの中心みたいなもので、有名な観光地にはここから向かうのが便利。まずはこれを見ずしてブリュッセルを語れないであろう、小便小僧の像へ。市庁舎の横を通り抜けてゆく事になる。石畳の道を行くことしばし。ワッフルの看板が嫌でも目に入るがそのすぐ横が小便小僧の像。自分達は気付かずに通り過ぎてしまい慌てて戻る事になった。
ブリュッセルの最長老市民にして最も有名な、小便小僧に到着。
浜松町の小僧とそんなに変わらないなぁと思ってしまうのは失礼に値するらしい。またお会いするかもしれないけど、ひとまず今はお会いできた事に満足して、グランプラスに引き上げる。
グランプラスの周りには観光名所がたくさん。次はそのグランプラスに面したビール博物館。市庁舎の隣。
これも古びた石造りの建物。まだ開館したばかりらしい博物館には気のよさそうなおじさんが一人。多分
「向こうの部屋でビデオをやっているよ。終わったら試飲させたげるね」
的な事を言ったらしい。折角なので向こうの部屋に行く。
ビール醸造所を模したらしい部屋の中でビデオが始まる。いかに沢山の種類のビールがベルギーにあって、沢山の人に愛され飲まれ、そして料理にも使われる事は分かるが、最後まで見ていたら1時間近くにもなった。ちょっと長すぎ。
居酒屋を模した館内の部屋でビールを頂く。サーバから注がれるビールは嬉しくて美味しい。ビールは苦手な筈の妻も、右側のクリークという果実を漬け込んだビールは抵抗無く頂けるそうだ。
ビデオが長すぎたからもう12時過ぎ。昼食を食べるが、その前に小便小僧の妹さんに会いに行く。年の離れた妹さんで小便小僧さんが1619年生まれだけど小便少女さんは1987年生まれ。
グランプラスから路地のようなところに入るとレストランの立ち並ぶイロサクレ。その路地を客引きに「ニーハオ」なんて言われながら突き進み、突き当りを右。本当は左だったようで迷ったけれども狭いエリアだからそんなロスにはならなかった。イロサクレのさらに奥、路地の行き止まりに彼女はいる。
なんか、微妙ですなぁ。300年経ったら敬愛の対象になるんですかねぇ。
しかし、路地の奥に作って観光案内にも出ているのって、この辺りのレストラン街に客を引っ張り込む陰謀なのかなぁと思ってみたり。
さてお昼だし、食事をしたい。ちょうどレストラン街であるイロサクレに居るのだけど、手元の観光ガイド。イロサクレのぼったくりレストランに注意なんて一項目があったりする。小便少女の所に来る間にも客引きは凄かったし、確かに危なっかしい所ではあるみたいだけど、美食の都のレストラン街を素通りするのもちょっと。客引きをしていないような大人しい店に入ろうと決める。
路地の突き当たりにあったChez LEONという店に入ってみる。頼んでみたのは勿論ムール貝。白ワイン煮とフライを頼んで二人で分けて食べる。
しっかり味の染みた汁も美味しい白ワイン煮と繭に閉じ込めたようなフライ。どちらも美味しく頂ける。もちろんぼったくりなんて事もなく、気持ちよくチップとあわせて30ユーロの明朗会計。
気持ちよくチップも払ってイロサクレの路地に出る。また客引きに付きまとわれるのをノンメルシーで避けながらグランプラスに戻る。
午後はウィンドショッピングと観光を混ぜこぜにする。観光スポットもお店も似たようなところにあるのだから、わざわざ分ける必要は無い。
王立モネ劇場の横、緩やかな坂道を上がる。狭い道を長々とした連接バスが行きかう。先ほど小便少女を探して迷った辺りを通りすぎる。斯様に小さなエリアを先ほどからぐるぐるしている。
街中に突然、こんなんが居たりするのはちょっと不思議。
丘の上まで登り切ると目の前に重厚な建物が現れる。
サン・ミッシェル大聖堂。昼間は中を見学出来るそうなので、ちょっとだけのつもりで覗いてゆく。拝観料は無料。ただ、寄付は募っていたから見学料代わりに払っておく。
誰が弾くのか、パイプオルガンの音色が響き渡る。休憩を兼ねて椅子に掛けると雰囲気が身に染みてくる。暫くの間、じっとしていた。
ではまた坂を下ってグランプラスの方に。市庁舎の塔はすぐそこに見える。坂を下り石畳と石造の建物エリアを横切る。アンスパック大通りまで出ると、もう近代的な雰囲気。
坂を下りきったアンパックセンター横がバスターミナルになっている様子。メトロ1・5号線とプレメトロ3・4系統の結節点でもある。
この近くで何となく雑誌屋さんを覗く。さすがに先進国。何種類か鉄道誌やら航空誌も見える。ためしに二種類ずつ買ってみたら44ユーロにもなった。5000円以上だ。1冊1000円越えだから雑誌も意外と高いもの。
購入した雑誌類。ホテルの部屋に戻ってからの撮影。
ホテルに戻る前に、ちょっとカフェに寄り道。
カフェとは言うけどメニューにはビールが目立つ。お客さんもビールを頼んでいる人の方が多いかなぁ。
白ビールというものを頂いてみた。すっきりさわやかな感じ。後で本で見たら夏向き、と書いていた。そうかも知れない。
17時になって、そろそろ暗くなる。 一旦ホテルに引き上げ。その途中、昨日から何度も聞いているサイレンの音をまた耳にする。
走っていったのは救急車、だと思う。パトカーの姿と救急車の姿が半分ぐらいずつかなぁ。消防車の姿も滞在中、一度だけ目にした。
増えた荷物を整理した後で、改めて夕食に出掛ける。今日もホテルの近くで食べようかと考えて、ホテルの下にあったレストラン、というのはちょっと気楽な感じにお店に。
街中でも幾つか見かけたからチェーン店なのだろう。昨日は空いていたけど今日は混んでいる。外国人率が高いようなので、近隣の宿泊客で賑わっているに違いない。
とりあえずビール。何か適当に頼んだらさっきと同じ白ビールが出てきた。
ビール煮とステーキ。どちらもフライドポテトが一緒に出てくる。この国の主食、パンじゃなくてフライドポテトなんだなとつくづく思う。日本のファーストフードで出てくるポテトも本来は主食、って意味だったのだろうかと。
気楽なお店でも飲み物のんでメインを食べて会計を済ませるまでは1時間以上掛かる。時刻は19時半過ぎ。ちょっと気になってヌーヴ通りまで脚を伸ばしてみたけど
もうどこも店じまいである。大人しく引き上げる事にする。
帰ってから恥辱を少々進めるつもりが、疲れてさっさとベットに。本当はもう少し起きて時差に慣れておきたいところだったんだけどなぁ。
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